run withの意味は?「仲間と付き合う・アイデアを発展させる」の2用法

run withの意味・使い方・2つの用法を解説するアイキャッチ画像

run withには、大きく分けて「ある人たちと付き合う・一緒に行動する」と「案やアイデアを採用して発展させる」という2つの使い方があります。

She runs with a creative crowd.なら「彼女はクリエイティブな仲間と付き合っている」、Let’s run with that idea.なら「そのアイデアで進めよう」です。同じrun withでも、withの後ろが人かアイデアかで意味が変わります。

この記事では、run withのニュアンス、語順、自然な例文、run with itの使い方、hang out with・go with・work withとの違い、簡単な英語での言い換えまで解説します。

run withの2つの意味

run withの人と一緒に行動する用法とアイデアを採用して発展させる用法

用法 意味 代表例
run with+人・集団 〜と付き合う・仲間として行動する Who does he run with?
run with+案・情報 採用して進める・発展させる Let’s run with that idea.

一見別の意味に見えますが、共通するのは「何かと同じ方向へ進む」という感覚です。人と同じ方向へ進めば「仲間として行動する」、アイデアと一緒に進めば「その案を軸に展開する」となります。

意味1:人やグループと付き合う・行動する

run with+人・グループで、「その人たちと付き合う」「仲間として行動する」という意味になります。単に同じ場所にいるのではなく、普段から同じ仲間として時間を過ごすニュアンスです。

She runs with a group of young designers.
彼女は若いデザイナーのグループと付き合っています。

Who did you run with in college?
大学時代はどんな仲間と一緒に過ごしていましたか。

He started running with the wrong crowd.
彼はよくない仲間と付き合い始めました。

句動詞リストで示される「keep company, normally bad」という意味は、特にrun with the wrong crowdrun with some shady peopleのような文脈です。ただしrun with自体が必ず「悪い仲間」を意味するわけではありません。良い仲間や仕事上のコミュニティにも使えます。

しゅみすけ(大山俊輔)

run withに「悪い」という意味が入っているわけではありません。the wrong crowdやshady peopleなど、後ろの言葉や文脈が否定的な印象を作ります。

意味2:アイデアを採用して発展させる

会議や企画の場で非常によく使われるのが、run with+idea・suggestion・informationです。「その案を採用し、具体化しながら進める」という意味になります。

I like your suggestion. Let’s run with it.
あなたの提案、いいですね。それで進めましょう。

The team took her idea and ran with it.
チームは彼女のアイデアを採用し、発展させました。

We can run with this concept for the spring campaign.
春のキャンペーンは、このコンセプトを軸に進められます。

The editor decided to run with the story.
編集者はその話を取り上げて進めることにしました。

ここでのrunは「実際に走る」ではなく、「勢いをつけて前へ進める」という比喩です。単に案に賛成するだけでなく、その案を使って次の行動へ移るところまで含みます。

run with itの意味と使い方

すでに話題に出ている案や素材をitで受けると、run with itになります。「それを使って自由に進めて」「その方向で展開して」という、会話で使いやすい形です。

This is only a rough outline, so feel free to run with it.
これは大まかな構成だけなので、自由に発展させてください。

You understand the client better than I do. Run with it.
あなたのほうが私より顧客を理解しています。その方向で進めてください。

Once Mia heard the theme, she ran with it and created the whole event plan.
ミアはテーマを聞くと、それを発展させてイベント全体の企画を作りました。

命令形のRun with it.は、相手に裁量を渡す前向きな表現です。ただし、説明が足りない場面では「任せたからあとはよろしく」と丸投げしたように聞こえることもあります。必要ならLet me know if you need anything.を添えると柔らかくなります。

語順と文法

基本の語順はrun with+人・物です。withの後ろに、一緒に進む相手や採用する案を置きます。

  • 現在形:She runs with that crowd.
  • 過去形:She ran with them in college.
  • 進行形:He is running with a new idea.
  • 命令形:Run with it.

人との付き合いを表す場合、進行形のis running withも使えますが、普段の交友関係なら現在形のruns withが自然です。アイデアの用法では、take an idea and run with itという組み合わせもよく使われます。

日常会話・仕事で使える例文

友人・人間関係

I don’t really run with that crowd anymore.
私はもう、その仲間とはあまり付き合っていません。

She runs with people who are serious about music.
彼女は音楽に真剣な人たちと行動しています。

My parents worried when I began running with older kids.
私が年上の子たちと付き合い始めたとき、両親は心配しました。

会議・企画

That tagline is simple and memorable. Let’s run with it.
そのキャッチコピーはシンプルで覚えやすいですね。それで進めましょう。

We ran with the customer’s suggestion and simplified the signup form.
私たちは顧客の提案を採用し、登録フォームを簡略化しました。

Before we run with this plan, let’s check the budget.
この計画で進める前に、予算を確認しましょう。

学校・学習

The teacher gave us a topic and told us to run with it.
先生はテーマを与え、そこから自由に発展させるように言いました。

Ken came up with the basic story, and we ran with it.
ケンが物語の基本案を考え、私たちはそこから内容を発展させました。

hang out with・go with・work withとの違い

表現 中心の意味 使い分け
run with 仲間として行動する/案を発展させる 所属感や、同じ方向へ進む感覚
hang out with 〜と遊ぶ・一緒に時間を過ごす カジュアルな交友そのものに焦点
go with 〜と一緒に行く/〜を選ぶ 移動、選択、組み合わせに使う
work with 〜と一緒に働く 仕事上の協力関係に焦点

I hang out with Maya on weekends.
週末はマヤと遊びます。

I run with a group of local photographers.
私は地元の写真家グループの仲間として活動しています。

Let’s go with Maya’s design.
マヤのデザインを選びましょう。

Let’s run with Maya’s design and build the campaign around it.
マヤのデザインを採用し、それを軸にキャンペーンを作りましょう。

go withは「選ぶ」時点、run withは「選んでさらに進める」ことに焦点があります。

文字どおりの「〜と一緒に走る」との見分け方

run withは、もちろん文字どおり「〜と一緒に走る」という意味にもなります。

I run with my neighbor every morning.
私は毎朝、近所の人と一緒に走ります。

Never run with scissors.
はさみを持って走ってはいけません。

運動・速度・道具について話していれば文字どおりのrunです。交友関係や企画について話していれば、句動詞的・比喩的な意味だと判断できます。

日本人が間違えやすいポイント

run with=「一緒に走る」だけではない

会議でLet’s run with it.と言われたら、「それと一緒に走ろう」ではなく「その案で進めよう」です。itが直前のidea・plan・suggestionを指していないか確認しましょう。

「付き合う」を恋愛だけで考えない

run with peopleは通常、恋愛交際ではなく「仲間として付き合う」です。「彼と付き合っている」を恋愛の意味で言うなら、She is dating him.They are together.を使います。

否定的な表現だと決めつけない

the wrong crowdと組み合わさる例が多いため否定的に見えますが、run with自体は中立です。後ろに置く集団と文脈で印象が決まります。

しゅみすけ(大山俊輔)

アイデアのrun withが出てこなければ、Let’s use this idea.やLet’s develop this idea.で十分です。「採用する」と「発展させる」を分けて言えば、意図は明確に伝わります。

簡単な英語での言い換え

人との付き合い

  • spend time with:〜と時間を過ごす
  • be friends with:〜と友達である
  • be part of the same group:同じグループの一員である

He spends a lot of time with that group.
彼はそのグループと多くの時間を過ごしています。

アイデアを進める

  • use this idea:この案を使う
  • develop this idea:この案を発展させる
  • move forward with this plan:この計画で進める

Let’s use this idea and develop it further.
このアイデアを使って、さらに発展させましょう。

関連表現

付き合う仲間が人に与える影響を表す英語については、「朱に交われば赤くなる」は英語で?You are the company you keep.の意味も参考になります。

また、「流れに身を任せる」という別のwith表現は、go with the flowの意味と使い方で詳しく解説しています。

まとめ

run withには、「人やグループと付き合う・一緒に行動する」と「案やアイデアを採用して発展させる」という2つの主要な使い方があります。共通するイメージは「相手や案と同じ方向へ進む」です。

run with the wrong crowdなら「よくない仲間と付き合う」、Let’s run with that idea.なら「そのアイデアで進めよう」。withの後ろと会話のテーマを見れば、意味を判断できます。

ほかの表現も学びたい方は、英熟語・定型表現のまとめをご覧ください。

runの句動詞をまとめて学ぶ:runを使った句動詞一覧|意味・使い方・語順を整理

この記事を書いた人
しゅみすけ(大山俊輔)

b わたしの英会話および英語コーチングGRIT/be:RIZE代表。米国MBA取得、外資系企業4社での勤務経験を持ち、これまで多くの大人の英語学習を支援。日本語と英語の処理構造の違いに着目した「英語OS」の考え方をもとに、独学で伸び悩む人の学び直しをサポートしています。

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