under cover ofの意味は?under cover of darknessの使い方と「隠れみの」のニュアンス

under cover ofの意味「〜に隠れて・隠れみのにして」と使い方

under cover ofは、「〜に隠れて」「〜に守られて」、または「〜を口実・隠れみのにして」という意味の定型表現です。

最もよく見かけるのは、under cover of darknessという形です。

They left the village under cover of darkness.
彼らは暗闇に紛れて村を離れました。

ここでのcoverは、ベッドの「カバー」ではなく、姿や本当の目的を見えにくくする覆い・保護です。暗闇、霧、騒音などが何かを覆ってくれるイメージから意味を理解できます。

under cover ofの基本的な意味

under cover ofには、つながりのある2つの用法があります。

1.〜に隠れて・〜に守られて

暗闇や霧、騒音などを利用し、人に見つかったり気づかれたりしないように行動する用法です。

The animals moved under cover of the tall grass.
その動物たちは背の高い草に隠れて移動しました。

We reached the cabin under cover of fog.
私たちは霧に紛れて小屋にたどり着きました。

2.〜を口実・隠れみのにして

表向きの理由や活動を利用して、本当の目的を隠す用法です。

He visited the office under cover of a routine inspection.
彼は定期点検を口実に、その事務所を訪れました。

この用法には、「表向きとは別の目的がある」という含みがあります。文脈によっては、単に秘密にしているだけでなく、意図的に人を欺いている印象も生まれます。

なぜこの意味になるの?under・cover・ofの感覚

表現を分けると、意味がつかみやすくなります。

  • under:〜の下に・〜に覆われて
  • cover:覆い・隠すもの・保護
  • of:何が覆いになるのかを示す

つまり、「〜という覆いの下で」が直訳に近いイメージです。

under cover of darknessなら「暗闇という覆いの下で」、under cover of fogなら「霧という覆いの下で」と考えられます。

そこから、目に見える覆いだけでなく、表向きの仕事・訪問・説明などを「本当の目的を隠す覆い」として使う比喩的な意味にも広がりました。

しゅみすけ(大山俊輔)

coverを「覆い」と考えるのがポイントです。暗闇や霧が姿を覆う場合も、表向きの理由が本当の目的を覆う場合も、同じイメージで理解できます。

under cover of darknessの意味と使い方

under cover of darknessは、「暗闇に紛れて」「夜陰に乗じて」という意味です。ニュース、物語、映画のあらすじなどで特によく使われます。

The family escaped under cover of darkness.
その家族は暗闇に紛れて逃げました。

The supplies were delivered under cover of darkness.
物資は暗闇に紛れて届けられました。

Under cover of darkness, they crossed the river.
暗闇に紛れて、彼らは川を渡りました。

通常は文末に置きますが、場面を印象的に示したいときは文頭にも置けます。文頭に置く場合は、後ろにコンマを置くのが一般的です。

darknessの前にtheは必要?

定型表現では、通常under cover of darknessといい、darknessの前にtheを置きません。

ここでのdarknessは、特定の一つの暗闇というより「暗闇という状態・性質」を表す不可算名詞です。

  • under cover of darkness:自然な定型表現
  • under the cover of darkness:文法的には理解できるが、定型表現としては通常theを入れない

一方、under cover of the treesunder cover of the tall grassのように、後ろに特定の木々や草を置く場合は、その名詞側にtheがつきます。

よく一緒に使う名詞

under cover ofは、次のような名詞とよく組み合わさります。

  • darkness:暗闇
  • night:夜
  • fog:霧
  • smoke:煙
  • noise:騒音
  • anonymity:匿名であること
  • a visit / an inspection:訪問・点検という名目
  • business / work:仕事という名目・隠れみの

Someone posted the false claim under cover of anonymity.
何者かが匿名性を隠れみのに、その虚偽の主張を投稿しました。

They spoke quietly under cover of the music.
彼らは音楽に声を紛れさせて、小声で話しました。

物理的な意味と比喩的な意味の違い

under cover of darknessと比喩的なunder cover ofの違い

2つの用法は、何が「覆い」になっているかで見分けられます。

  • 暗闇・霧・煙・草など:姿や音を物理的に隠す
  • 仕事・訪問・点検・匿名性など:本当の目的や正体を比喩的に隠す

They approached the house under cover of fog.
彼らは霧に紛れて家に近づきました。

He gathered information under cover of a business trip.
彼は出張を隠れみのにして情報を集めました。

どちらも、「外から見えないようにする覆い」というコアイメージは同じです。

under cover ofとundercoverの違い

under coverundercoverは、スペースの有無で役割が変わります。

  • under cover of+名詞:〜に隠れて・〜を隠れみのにして
  • undercover+名詞:秘密捜査の・身分を隠した
  • work/go undercover:身分を隠して活動する

An undercover reporter joined the group.
身分を隠した記者がそのグループに加わりました。

The reporter worked undercover for three months.
その記者は3か月間、身分を隠して取材しました。

undercoverは特に、警察・記者・調査員などが正体を隠して活動する場面で使われます。under cover of darknessunder coverとは、ひと続きの形容詞ではありません。

by cover ofとは言える?

「〜に隠れて」と言いたいとき、基本の形はunder cover ofです。日本語の「〜によって」に引っ張られてby cover of darknessとはしないようにしましょう。

  • under cover of darkness:暗闇に隠れて
  • under the cover of night:夜を覆いとして、という描写的な形
  • by cover of darkness:通常は使わない

under the cover of nightは文学的な描写として見かけることがありますが、まずは定番のunder cover of darknessを覚えるのがおすすめです。

日常・仕事で使える例文

日常の場面

The cat slipped outside under cover of darkness.
猫は暗闇に紛れて外へ抜け出しました。

We moved the surprise gift under cover of the noise from the party.
私たちはパーティーの騒音に紛れて、サプライズの贈り物を運びました。

仕事の場面

The team tested the new system under cover of a scheduled maintenance window.
チームは予定されていたメンテナンス時間を利用して、新システムをテストしました。

He contacted the client under cover of a routine follow-up.
彼は通常のフォローアップを口実に、その顧客へ連絡しました。

ニュース・物語の場面

The group crossed the border under cover of night.
その一団は夜に紛れて国境を越えました。

The documents were removed under cover of an emergency drill.
その書類は緊急訓練を隠れみのにして持ち出されました。

簡単な英語で言い換えるなら

under cover ofがすぐに出てこなければ、何が見えなくしたのか、本当の目的は何だったのかを短い文で説明できます。

  • They left at night so no one could see them.
    誰にも見られないよう、彼らは夜に出発しました。
  • The fog hid them.
    霧が彼らを隠しました。
  • He said it was a business trip, but he had another reason.
    彼は出張だと言いましたが、別の理由がありました。
  • She used the meeting as an excuse to talk to him.
    彼女は彼と話すため、会議を口実にしました。

しゅみすけ(大山俊輔)

表現を忘れたら、「何が隠した?」「本当の目的は何だった?」の2点に分けましょう。The fog hid them.のような中学英語でも、状況は十分伝えられます。

似た表現との違い

secretly

secretlyは単純に「秘密に・こっそりと」。何を覆いに使ったかまでは示しません。

They met secretly.
彼らは秘密裏に会いました。

on the sly

on the slyは「人目を盗んで・こっそりと」という口語的な表現です。少し後ろめたい行動にもよく使われます。

in disguise

in disguiseは「変装して・正体を隠して」。暗闇や口実ではなく、服装や外見を変えて隠すことに焦点があります。

「こっそり」に関する表現全体の違いは、「こっそり」は英語で?secretly・sneakily・on the slyの違いでも解説しています。

まとめ

under cover ofは、「〜という覆いの下で」というイメージから、「〜に隠れて」「〜を口実・隠れみのにして」を表します。

  • 最頻形はunder cover of darkness「暗闇に紛れて」
  • darknessの前には通常theを置かない
  • 暗闇や霧は姿を物理的に隠す
  • 仕事や訪問などは本当の目的を比喩的に隠す
  • undercoverは「身分を隠した」という形容詞・副詞
  • 簡単にはThe fog hid them.などと言い換えられる

まずは定番のThey left under cover of darkness.を、ひとまとまりで覚えてみてください。

関連する表現を体系的に学びたい方は、英熟語・定型表現の一覧もご覧ください。

この記事を書いた人
しゅみすけ(大山俊輔)

b わたしの英会話および英語コーチングGRIT/be:RIZE代表。米国MBA取得、外資系企業4社での勤務経験を持ち、これまで多くの大人の英語学習を支援。日本語と英語の処理構造の違いに着目した「英語OS」の考え方をもとに、独学で伸び悩む人の学び直しをサポートしています。

ご相談専門お電話番号

※『すぐに体験してみたい!』派のあなたには、<無料体験レッスン>WEB見た、で特典あり。

無料体験レッスン

※『すぐに体験してみたい!』派のあなたには、<無料体験レッスン>WEB見た、で特典あり。

無料体験レッスン

前置詞を使った英熟語の一覧