
「間違えて別の人にメッセージを送ってしまった」「偶然、昔の友達に会った」など、自分が意図していなかった出来事を英語で説明したい場面はよくあります。
そんなときに使えるのが by accident です。日本語では「偶然に」「たまたま」「うっかり」「誤って」と訳せます。
ただし、日本語の「偶然」は幅が広く、by accidentが自然な場面もあれば、by chance や by mistake のほうが合う場面もあります。また、反対の意味を持つ on purpose や、形が似た on accident との違いも迷いやすいポイントです。
この記事では、by accidentの意味と使い方、自然な語順、日常会話の例文、on purpose・by mistake・accidentally・by chanceとの違いまで初心者向けに整理します。
先に結論
by accident は「意図せずに起きたこと」を表し、「偶然に・うっかり・誤って」という意味です。反対語はon purpose(わざと)です。
Contents
- 1 By accidentの意味は「偶然に・うっかり・誤って」
- 2 By accidentは文のどこに置く?
- 3 日常会話で使えるBy accidentの例文
- 4 By accidentとon purposeの違い
- 5 By accidentとby mistakeの違い
- 6 By accidentとaccidentallyの違い
- 7 By accidentとby chanceの違い
- 8 By accidentとon accidentの違い|どちらが正しい?
- 9 By accidentの発音
- 10 「わざとじゃない」と自然に伝えるフレーズ
- 11 よくある間違い
- 12 まとめ|By accidentは「意図していなかった」を表す
By accidentの意味は「偶然に・うっかり・誤って」
by accident は、何かが計画や意図なしに起きたことを表す副詞句です。良い偶然にも悪い偶然にも使えますが、会話では特に「うっかり~してしまった」という小さな失敗によく使われます。
I deleted the file by accident.
うっかりそのファイルを削除してしまいました。
We met by accident at the station.
私たちは駅で偶然会いました。
She called me by accident.
彼女は間違えて私に電話をかけました。
accidentという名詞には「事故」のほかに「偶然の出来事」という意味があります。by accidentは、出来事が「偶然という経路で」起きたようなイメージです。
日本語訳は一つに固定しなくてかまいません。
- 予想外の出会い・発見:偶然に、たまたま
- 操作や行動のミス:うっかり、間違えて、誤って
- 意図がなかったことの説明:わざとではなく
By accidentは文のどこに置く?
もっとも自然で使いやすいのは文末です。「何をしたか」を先に述べ、最後に「それは意図的ではなかった」と補足します。
I sent the email to everyone by accident.
間違えて全員にメールを送ってしまいました。
I took your umbrella by accident.
うっかりあなたの傘を持っていってしまいました。
文頭に置くこともできますが、少し説明的な響きになります。書く場合は通常カンマを置きます。
By accident, I found an old photo of us.
偶然、私たちの古い写真を見つけました。
動詞の直前に置く形も文法的には可能ですが、初心者のうちは文末に置けば自然です。
日常会話で使えるBy accidentの例文
スマホやパソコンを誤操作したとき
I liked his old post by accident.
間違えて彼の昔の投稿に「いいね」してしまいました。
I sent you a blank message by accident.
うっかり空のメッセージを送ってしまいました。
Sorry, I muted you by accident.
ごめん、間違えてミュートにしちゃった。
I closed the window by accident.
うっかりウィンドウを閉じてしまいました。
SNSやチャットの操作ミスは、by accidentが非常によく合う場面です。謝るなら、Sorry, I did it by accident.(ごめん、うっかりやってしまった)と一言でも伝えられます。
物を壊した・こぼしたとき
I broke the glass by accident.
うっかりグラスを割ってしまいました。
He spilled coffee on my bag by accident.
彼は誤って私のバッグにコーヒーをこぼしました。
I stepped on your foot by accident.
間違えてあなたの足を踏んでしまいました。
相手に迷惑をかけた場面では、by accidentだけで弁解を終えず、I’m so sorry. や Are you okay? を添えると自然です。「わざとじゃない」は謝罪そのものではないためです。
偶然会った・見つけたとき
I ran into my old teacher by accident.
偶然、昔の先生にばったり会いました。
We discovered this café by accident.
私たちは偶然このカフェを見つけました。
I found the answer by accident.
たまたま答えを見つけました。
偶然の出会いや発見にも使えます。ただし、後ほど説明するby chanceも自然です。
仕事でミスを説明するとき
I attached the wrong file by accident.
誤って別のファイルを添付してしまいました。
The data was overwritten by accident.
データが誤って上書きされました。
I accidentally left her name off the list.
誤ってリストから彼女の名前を漏らしてしまいました。
仕事では、単に偶然だったと言うだけでなく、訂正や対策まで続けると誠実です。
I sent the wrong version by accident. I’ll send the correct one right away.
誤って別の版を送ってしまいました。すぐに正しいものを送ります。
By accidentとon purposeの違い

この二つは正反対の表現です。
- by accident:意図せずに、偶然に、うっかり
- on purpose:意図して、わざと
I deleted the message by accident.
うっかりそのメッセージを削除しました。
I deleted the message on purpose.
わざとそのメッセージを削除しました。
同じ行動でも、本人の意図があったかどうかが変わります。
A: Did you ignore my message on purpose?
わざと私のメッセージを無視したの?
B: No! I opened it by accident and forgot to reply.
違うよ!うっかり開いて、そのまま返信を忘れたの。
not by accident は「偶然ではない」、つまり意図や理由があったことを示します。
Her success was not by accident.
彼女の成功は偶然ではありませんでした。
ただし、not by accidentが必ず「悪意を持ってわざと」という意味になるわけではありません。「努力や計画の結果だ」という肯定的な文脈にも使われます。
on purposeの語順、質問・返答、purposelyやintentionallyとの違いは、On purposeの意味とby accidentとの違いで詳しく解説しています。
By accidentとby mistakeの違い
どちらも「間違えて」と訳せますが、焦点が異なります。
- by accident:意図せず起きたこと全般
- by mistake:勘違い、判断ミス、取り違えによる間違い
I took your bag by accident.
うっかりあなたのバッグを持っていってしまいました。
I took your bag by mistake.
自分のものと間違えて、あなたのバッグを持っていってしまいました。
最初の文は「意図していなかった」ことが中心です。二つ目は、似たバッグを自分のものだと思ったなど、認識の間違いが中心です。日常会話では両方使える場面も多くあります。
I called the wrong number by mistake.
番号を間違えて電話しました。
I dropped my phone by accident.
うっかりスマホを落としました。
「間違ったものを選んだ・相手を取り違えた」ならby mistake、「手が滑った・意図せず起きた」ならby accidentと考えると分かりやすいでしょう。
By accidentとaccidentallyの違い
意味はほぼ同じで、どちらも「偶然に・うっかり」を表します。品詞と置く位置が違います。
- by accident:前置詞+名詞の副詞句。文末が自然
- accidentally:副詞。一般に動詞の前、または文末
I deleted the photo by accident.
うっかり写真を削除しました。
I accidentally deleted the photo.
うっかり写真を削除しました。
意味の差はほとんどありません。会話ではどちらも自然です。accidentallyは一語なので文中に入れやすく、文章でもよく使われます。
注意したいのは、by accidentally とは通常言わないことです。
○ I accidentally sent the email.
○ I sent the email by accident.
× I sent the email by accidentally.
byの後ろには名詞のaccidentを置く、と覚えましょう。
By accidentとby chanceの違い
どちらも「偶然に」ですが、ニュアンスに違いがあります。
- by accident:意図せず起きた。失敗や予想外の行動にもよく使う
- by chance:たまたま巡り合わせで起きた。出会いや発見に自然
I spilled the water by accident.
うっかり水をこぼしました。
I met an old friend by chance.
偶然、古い友達に会いました。
友達に偶然会った場合はby accidentもby chanceも使えます。ただし、by chanceは「たまたま巡り合わせで」という中立的・肯定的な響きがあり、by accidentは「予定していなかった」という点を強くします。
また、質問の by any chance は「ひょっとして」という別の定番表現です。
Do you have a pen, by any chance?
ひょっとして、ペンを持っていますか?
By accidentとon accidentの違い|どちらが正しい?
標準的な英語では、by accident が広く認められた表現です。
基本はby accident
「偶然に・うっかり」と言うときは、まず by accident を使えば安全です。
on accident は、特にアメリカの若い話者や子どもの会話で聞かれることがあります。反対語のon purposeに引っ張られて生まれた形とも考えられますが、くだけた非標準的な用法と見なされることが多く、フォーマルな文章や英語学習ではby accidentを選びましょう。
標準的:I did it by accident.
うっかりやってしまいました。
学習者は避ける:I did it on accident.
By accidentの発音
カタカナに近づけると「バイ・アクシデント」ですが、会話ではbyとaccidentをなめらかにつなげます。
発音のコツ
by-AC-ci-dent のように、accidentの最初のACを強くします。「バイ・アクスィデント」に近いリズムで、最後のtは強く破裂させなくても通じます。
accidentallyは音節が多く、最初は言いにくいことがあります。会話では短くまとまったby accidentから覚えても十分です。
「わざとじゃない」と自然に伝えるフレーズ
失敗した直後は、by accidentを使った説明に謝罪を添えましょう。
I’m sorry. I did it by accident.
ごめんなさい。うっかりやってしまいました。
I didn’t mean to do that.
そんなつもりではありませんでした。
It was an accident.
わざとではありません。
I didn’t do it on purpose.
わざとやったのではありません。
I didn’t mean to. は「そうするつもりではなかった」という非常に自然な一言です。相手が怒っている場面では、It was an accident.だけだと弁解に聞こえる可能性があるため、まずI’m sorry.を伝えるのがよいでしょう。
よくある間違い
by accidentallyとは言わない
byの後ろには名詞が必要です。by accident、または副詞一語のaccidentallyを使います。
accidentだけで「偶然に」にはならない
accidentは名詞なので、動詞を修飾するにはbyが必要です。
○ I found it by accident.
× I found it accident.
by an accidentではなくby accident
「偶然に」という決まった表現では冠詞を付けず、by accident と言います。一方、He was injured in an accident.(彼は事故でけがをした)のように、具体的な事故を指す場合はan accidentになります。
まとめ|By accidentは「意図していなかった」を表す
by accident は「偶然に・たまたま・うっかり・誤って」を表す、日常会話で使いやすい表現です。
- by accident:意図せずに、うっかり
- on purpose:意図して、わざと
- by mistake:勘違い・判断ミスで
- accidentally:by accidentとほぼ同じ意味の副詞
- by chance:巡り合わせで、たまたま
まずは I did it by accident.(うっかりやってしまいました)と、反対の I did it on purpose.(わざとやりました)をペアで覚えましょう。謝る場面では I’m sorry. を先に添えると、言い訳ではなく誠意のある説明になります。
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