
日本語では、動画・記事・SNS投稿などをまとめて「コンテンツ」と呼びます。そのため、英語でも複数なら contents にすればよいと思いがちです。
ところが英語では、SNSやWeb上の情報・作品を表すときは、複数あっても基本的に content を使います。一方の contents は、バッグ・箱・本などの「中に入っている個々のもの」を指す表現です。
先に結論
- content=情報や中身を「ひとまとまり」として捉える
- contents=容器や文書の中にある複数の要素・項目
- SNS投稿・動画・記事は、複数あっても通常 content
- 一つずつ数えるなら a piece of content / posts / videos / articles
- table of contents=本や資料の「目次」
Contents
contentとcontentsの違いは?
違いの中心は、単純な「単数・複数」ではありません。話し手が中身を全体として見ているか、個々の構成物として見ているかです。

content:情報・内容をひとまとまりで見る
content は「内容」「中身」「情報」「作品」。Webサイトの記事、動画、音声、SNS投稿などを、情報のまとまりとして捉えます。この意味では通常、不可算名詞として扱われます。
- website content:Webサイトのコンテンツ
- video content:動画コンテンツ
- educational content:教育コンテンツ
- social media content:SNSコンテンツ
This content is useful.
このコンテンツは役に立ちます。
We create content for English learners.
私たちは英語学習者向けのコンテンツを制作しています。
contents:中に入っている個々のもの
contents は、バッグ・箱・部屋・本・文書など、何かの「中に入っているもの」を複数の構成物として見せます。「内容物」「中身一式」「項目」というイメージです。
the contents of a bag
バッグの中身
Please check the contents of the package.
荷物の内容物を確認してください。
The contents were damaged.
中身が破損していました。
contentsは複数扱いなので、be動詞は is ではなく are / were が基本です。
contentは単数?複数?
SNS・Web・マーケティングで使う content は、数えられない名詞として扱うのが基本です。そのため、形にsを付けず、文法上は単数扱いにします。
- This content is helpful. ○
- These contents are helpful. △ SNS投稿や動画を指すなら不自然
- I need more content. ○
- I need many contents. × 通常のデジタルコンテンツなら不自然
量を表すときは many ではなく、more content / a lot of content / some content を使います。
We need more content for our website.
Webサイト用のコンテンツがもっと必要です。
There is a lot of useful content on this channel.
このチャンネルには役立つコンテンツがたくさんあります。
「可算・不可算」は、現実に数えられるかどうかだけで決まりません。英語でその対象をどう切り取って見せるかが重要です。詳しくはbe-rizeの可算名詞と不可算名詞の違いでコアイメージから解説しています。
コンテンツを一つ、二つと数えるには?
a content や two contents とは通常言いません。情報の一単位として数えたい場合は、a piece of content を使えます。
- a piece of content:コンテンツ1点
- two pieces of content:コンテンツ2点
- several pieces of content:いくつかのコンテンツ
We published three pieces of content this week.
今週はコンテンツを3本公開しました。
ただし、何を作ったかが分かるなら、より具体的な名詞の方が自然です。
- three posts:投稿3本
- two videos:動画2本
- five articles:記事5本
- four podcast episodes:ポッドキャスト4本
日常会話では three pieces of content より、three posts のように種類を明示する方が分かりやすいことも多いでしょう。
SNSではcontentとcontentsのどちらを使う?
Instagram、YouTube、TikTok、Xなどの投稿・動画・写真・文章をまとめて指すなら、基本は単数形のcontentです。
よく使うSNS英語
- create content:コンテンツを作る
- post content:コンテンツを投稿する
- share content:コンテンツを共有する
- original content:オリジナルコンテンツ
- short-form content:短尺コンテンツ
- user-generated content:ユーザー生成コンテンツ
- content creator:コンテンツ制作者
- content creation:コンテンツ制作
- content strategy:コンテンツ戦略
She creates travel content on Instagram.
彼女はInstagramで旅行コンテンツを作っています。
This video contains sponsored content.
この動画にはスポンサー付きコンテンツが含まれています。
We’re planning our social media content for August.
8月のSNSコンテンツを企画しています。
複数投稿でもcontentsにしない
たとえば、写真10枚と動画5本をまとめて指す場合でも、情報・作品の集合として話すなら content です。
We posted a lot of content last month. ○
先月、たくさんのコンテンツを投稿しました。
We posted many contents last month. ×
デジタル投稿を指す英語としては通常使いません。
Webサイトではcontentとcontentsのどちら?
Webページの文章・画像・動画などを指す場合は、website content / page content が基本です。
We updated the content on our homepage.
ホームページの内容を更新しました。
The site offers high-quality educational content.
そのサイトは質の高い教育コンテンツを提供しています。
website contents が必ず間違いというわけではありません。サイト内に含まれる個々のページや項目を「内容物」として列挙する文脈では使われることがあります。ただし、Web制作・マーケティングの日常表現ではwebsite contentの方が圧倒的に自然です。
table of contentsの意味は「目次」
table of contents は、本・レポート・資料などの「目次」です。章や項目という複数の構成要素が並んでいるため、contents になります。
Please see the table of contents.
目次をご覧ください。
The table of contents is on page three.
目次は3ページにあります。
注意したいのは、主語が table なので、動詞は is になる点です。一方、The contents are … の主語は複数形の contents なので are を使います。
容器・本・書類で使うcontentsの例文
バッグや箱の中身
She emptied the contents of her bag onto the table.
彼女はバッグの中身をテーブルの上に全部出しました。
The contents of the box are fragile.
箱の中身は壊れやすいものです。
手紙や書類の内容
He didn’t reveal the contents of the letter.
彼は手紙の内容を明かしませんでした。
The contents of the report are confidential.
報告書の内容は機密です。
手紙や報告書では、情報全体を the content of the report と言うこともできます。content なら内容を全体として、contents なら含まれる項目や記述を複数の要素として見るニュアンスです。
food contentとfood contentsは何が違う?
food content は文脈によって、「食に関するコンテンツ」または「食品に含まれる成分量」を表します。
- food content on YouTube:YouTubeの料理・グルメコンテンツ
- sugar content:糖分含有量
- water content:水分含有量
一方、the food contents of the box なら「箱の中に入っている食品類」のように、実際の内容物を指します。
contentには「満足した」という意味もある
content には、名詞の「内容」とは別に、形容詞で「満足している」という意味があります。発音のアクセントも変わります。
- 名詞 CONtent:内容・コンテンツ(前を強く)
- 形容詞 conTENT:満足して(後ろを強く)
I’m content with my life.
私は今の生活に満足しています。
She seemed perfectly content.
彼女は心から満足しているようでした。
happy が積極的な喜びを表しやすいのに対し、content は「今あるもので十分だと感じ、穏やかに満ち足りている」というニュアンスです。
よくある間違いをチェック
「コンテンツを作る」をmake contentsにする
I make contents for YouTube. ×
I create content for YouTube. ○
制作活動には create content が自然です。
contentが複数だからareを使う
The content are useful. ×
The content is useful. ○
不可算名詞のcontentは単数扱いです。
contentsならいつでも「たくさんのコンテンツ」になる
contents は、動画や投稿がたくさんあるという意味の一般的な複数形ではありません。「何かの中にある複数のもの」という場面で使いましょう。
まとめ:複数のSNS投稿でも基本はcontent
content は情報・作品・内容をひとまとまりとして見る言葉で、SNSやWebでは通常、不可算名詞です。投稿が何本あっても、まとめて表すなら content を使います。
contents は、バッグや箱の内容物、本や報告書に含まれる項目など、中にある複数の構成要素を意識する言葉です。
迷ったら、「SNSやWebの情報ならcontent」「何かの中にある個々のものならcontents」と考えると、ほとんどの場面で自然に使い分けられます。










