
willの過去形はwouldです。ただし、wouldを見つけるたびに「〜するつもりだった」と訳せばよいわけではありません。
wouldには、過去の時点から先を見た「未来の過去」のほか、仮定、丁寧な依頼、過去の習慣などの使い方があります。まずは「過去から見た未来」ならwillがwouldになると押さえると、混乱がぐっと減ります。
30秒で結論
- willの過去形はwould
- 「未来の過去」とは、過去の時点から見た未来のこと
- 例:He said, “I will call.” → He said he would call.
- wouldには仮定・丁寧さ・過去の習慣など、過去形だけでは説明できない用法もある
Contents
willの過去形はwouldで合っている?
文法上、willの過去形はwouldです。現在の立場で未来を見ているときはwill、過去の立場からその先を見ているときはwouldを使います。
| 視点 | 英文 | 意味 |
|---|---|---|
| 今 → 未来 | I will call you tonight. | 今夜、あなたに電話します。 |
| 過去 → その先 | I knew I would call her. | 彼女に電話することになると分かっていました。 |
ただし、英語の「過去形」は過去の時間だけでなく、現実や相手との距離を表すことがあります。そのためwouldには、仮定や控えめな言い方も生まれます。
willとwouldの意志・予測・仮定・丁寧さがどうつながるかを深く知りたい方は、be:RIZEのwillとwouldの違い|「現実との距離」で理解もあわせて読むと整理しやすいです。この記事では、検索時にまず知りたい「過去形」と「未来の過去」に絞って解説します。
「未来の過去」とは?正しくは「過去から見た未来」
「未来の過去」という言葉は少し不思議に聞こえます。分かりやすく言い換えるなら、過去から見た未来です。
たとえば、昨日のKenがこう言いました。
I will call you tomorrow.
明日、電話するよ。
今日、その発言を誰かに伝えるなら次のようになります。
Ken said he would call me.
Kenは私に電話すると言いました。
Kenが発言した時点では、電話は未来の予定なのでwill。今の私が昨日の発言を伝えると、視点が過去へ移るためwouldになります。
直接話法から間接話法にするとwillがwouldになる
| その人の言葉 | あとから伝える文 |
|---|---|
| She said, “I will help you.” | She said she would help me. |
| Tom said, “It will rain.” | Tom said it would rain. |
| Aya said, “I will be late.” | Aya said she would be late. |
この書き換えは「時制の一致」と呼ばれます。ただし、名称を覚えるより、話を見る地点が今から過去へ移ったと考えるほうが実際の会話では使いやすいでしょう。
間接話法そのものを時間軸から学びたい場合は、be:RIZEの間接話法を「視点と時間軸」で理解する解説も参考になります。
未来の過去で使うwouldの例文
1.過去の発言・予測を伝える
He said the meeting would start at ten.
彼は会議が10時に始まると言いました。
I thought it would be easy.
簡単だろうと思っていました。
said、thought、knew、believed、expectedなど、過去の発言や考えのあとでよく使われます。
2.過去の意志・約束を表す
She promised she would come.
彼女は来ると約束しました。
He told me he would help.
彼は手伝うと私に言いました。
このwouldは、過去の時点で本人が「これからそうする」と考えていた意志や約束を表します。実際に来たか、手伝ったかまでは、この文だけでは分かりません。
3.物語で「その後そうなる」と示す
That decision would change her life.
その決断が、のちに彼女の人生を変えることになります。
物語や伝記では、過去の場面から見て後に起こることをwouldで表せます。日本語では「のちに〜することになる」と訳すと自然です。
wouldは「willの過去形」だけではない
wouldをすべて未来の過去として読むと、次の文が理解できません。ここが大切な分かれ目です。
| 用法 | 例文 | 意味 |
|---|---|---|
| 仮定 | I would go if I had time. | 時間があれば行くのですが。 |
| 丁寧な依頼 | Would you open the door? | ドアを開けていただけますか。 |
| 控えめな希望 | I would like some coffee. | コーヒーをいただきたいです。 |
| 過去の習慣 | We would play outside after school. | 放課後はよく外で遊んだものです。 |
これらに共通する感覚は、現在や現実から一歩距離を置くこと。だから断定を避けたり、相手への圧を弱めたり、昔の情景を少し離れて眺めたりできます。詳しいコアイメージは、be:RIZEのwouldのコアイメージ解説に任せ、ここでは見分け方を押さえましょう。
willとwouldの見分け方
- 今から先のことか → will
- 過去の発言・考えから見た先のことか → would
- ifを伴う仮定か → wouldの仮定用法
- 依頼・希望をやわらげているか → wouldの丁寧用法
- 昔よくした行動か → wouldの過去習慣
まず時間軸を確認し、それで説明できなければ「現実や相手との距離」を考える。この順番なら判断しやすくなります。
wouldとwas going toの違い
どちらも「〜するつもりだった」と訳せますが、焦点が違います。
| 表現 | 主な焦点 | 例 |
|---|---|---|
| would | 過去から見た未来、過去の意志・予測 | He said he would call. |
| was going to | 過去にあった予定・意図 | I was going to call you. |
I was going to call you. は「電話するつもりだった(でも、しなかった)」という含みで使われることがよくあります。一方、He said he would call. は、彼の発言内容を伝えており、実行したかどうかは確定しません。
willとbe going toの現在での違いは、be:RIZEのwillとbe going toの違いで詳しく確認できます。
よくある間違い
× He said he will call me.
基本の時制の一致では、He said he would call me. とします。ただし、電話するのがまだ未来で、予定が今も有効だと話し手が意識している場合はwillが使われることもあります。初心者のうちは、過去のsaidに続く未来はwouldを基本にすると安全です。
× would=必ず「〜しただろう」
wouldの訳は文脈で変わります。「〜するだろうと思った」「〜するつもりだった」「〜していただけますか」「〜したものだ」など、まず用法を見分けてから日本語にしましょう。
willの過去形に関するFAQ
wouldの否定形は?
would not、短縮形はwouldn’tです。He said he wouldn’t come. なら「彼は来ないと言いました」。文脈によっては「どうしても〜しようとしなかった」という拒絶も表します。
wouldの後ろは過去形?
いいえ。助動詞wouldの後ろは動詞の原形です。would cameではなくwould come、would calledではなくwould callです。
willの過去形がwouldにならないこともある?
あります。単なる過去の出来事なら、意味に応じて一般動詞の過去形を使います。また、過去の発言を伝える場合でも、内容が今も変わらない事実・予定だと強調するとwillを保つことがあります。
would have+過去分詞とは?
「(条件が整っていれば)〜しただろう」のように、実際とは異なる過去を表します。I would have gone if I had known. は「知っていたら行ったのに」です。これは未来の過去ではなく、仮定法の用法です。
まとめ:wouldは「過去から先を見る」が出発点
- willの過去形はwouldで正しい
- 未来の過去とは「過去から見た未来」
- He said, “I will call.” は He said he would call. になる
- wouldには仮定・丁寧さ・過去の習慣もある
- 時間軸で説明できないwouldは「距離」の感覚で考える
まずは、今 → 未来ならwill、過去 → その先ならwould。この一本の時間軸を頭に置いて、短い例文を声に出してみてください。
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