cling toの意味は?「しがみつく・執着する」の使い方とhold on toとの違い

cling toの意味・使い方・hold on toとの違いを示すアイキャッチ画像

cling to は、「〜にしがみつく」「〜にぴったりくっつく」、そして考え・希望・過去などを「手放さない」「執着する」という意味の表現です。

どの用法にも共通するのは、離れないように強くくっついているイメージ。この記事では、物理的な用法から気持ちや考えを表す用法まで、語順・活用・例文とともに解説します。

cling toの基本的な意味

cling は「しっかりくっつく・離れない」、to は「その対象へ接している」感覚を加えます。つまり cling to+対象 で、「その対象から離れないようにくっつく」と考えると理解しやすいでしょう。

  • 物理的にしがみつく:cling to a rope(ロープにしがみつく)
  • 表面にぴったりくっつく:A wet shirt clung to his skin.(ぬれたシャツが彼の肌に張りついた)
  • 希望や考えを手放さない:cling to hope(希望を捨てずに持ち続ける)
  • 過去などに執着する:cling to the past(過去に執着する)

しゅみすけ(大山俊輔)

「しがみつく」と「執着する」は別々の意味に見えますが、英語ではどちらも「離さない」という一つのイメージでつながっています。

ネイティブが感じるニュアンス

cling to には、ただ持つだけでなく、失いたくないため強く離さないニュアンスがあります。危険な場面なら必死さが伝わり、希望についてなら前向きにも聞こえます。一方、古い考えや権力について使うと「手放すべきなのに執着している」という批判的な響きが出やすくなります。

たとえば She clung to the hope that he would return. は、単に希望があるというより、つらい状況でもその希望を最後まで手放さなかった感じです。

cling to a rope・cling to hope・cling to the pastの意味を比較する解説イラスト

cling toの語順と活用

基本の語順は 主語+cling+to+名詞・代名詞 です。ここでの to は不定詞ではなく前置詞なので、後ろには「何にしがみつくか」を置きます。

  • The child clung to her mother.(その子は母親にしがみついた)
  • Vines cling to the wall.(つるが壁に絡みついている)
  • He still clings to that belief.(彼はいまだにその考えを手放さない)

cling は不規則動詞で、活用は cling–clung–clung です。

  • 現在形:cling / clings
  • 過去形・過去分詞:clung
  • 進行形:clinging

× clinged とはしないので注意しましょう。

場面別の自然な例文

日常・家庭

The little boy clung to his dad’s leg.
男の子はお父さんの脚にしがみつきました。

This dress clings to my body more than I expected.
このワンピース、思ったより体にぴったり張りつきます。

旅行・緊急時

Cling to the railing until the boat stops rocking.
船の揺れが収まるまで手すりにしっかりつかまっていて。

仕事・人間関係

We shouldn’t cling to an old plan just because we spent time on it.
時間をかけたという理由だけで、古い計画に固執すべきではありません。

She clung to the memory of their last trip together.
彼女は二人で行った最後の旅行の思い出を手放せずにいました。

希望を持ち続ける

Even after several rejections, he clung to hope.
何度か断られても、彼は希望を捨てませんでした。

I’m clinging to the hope that the flight will leave tonight.
今夜その便が出るというわずかな望みにすがっています。

cling toとhold on toの違い

どちらも「離さない」と訳せますが、焦点が異なります。

表現 中心のニュアンス
cling to 強くくっつき、離れまいとする。必死さ・感情・執着が出やすい cling to hope
hold on to 手に持ち続ける、保管する、失わない。より広く会話的 Hold on to your ticket.

切符をなくさず持っていてほしいなら Hold on to your ticket. が自然です。Cling to your ticket. では、切符に必死でしがみつくような不自然な大げささが出ます。

一方、He clung to the belief that he was right. なら、「自分が正しい」という考えに頑固に執着した印象をはっきり表せます。

stick to・be obsessed withとの違い

stick to:決めたことから外れない

stick to は「計画・ルール・話題などに従い続ける」が中心です。

Let’s stick to the original schedule.
当初の予定どおり進めましょう。

cling to the old schedule と言えば、状況が変わったのに古い予定へ執着する響きになります。

be obsessed with:頭から離れないほど夢中・執着する

be obsessed with は、対象のことばかり考えてしまう状態に焦点があります。cling to は「対象を手放さない」という動きや姿勢に焦点があります。「執着する」の表現全体を比べたい方は、「執着する」は英語で?be obsessed with・cling to・be fixated onの違いも参考にしてください。

日本人が間違えやすいポイント

  • toを落とさない:× cling the rope → ○ cling to the rope
  • 過去形はclung:× clinged → ○ clung
  • いつでも「執着」と訳さない:服が肌に張りつく、植物が壁に絡みつくなど、人の意志がない主語にも使える
  • 日常の「持っていて」はhold on to:感情的な強さが不要なら、こちらが自然なことが多い

しゅみすけ(大山俊輔)

まずは cling to hope、cling to the past のように、よく使う組み合わせを一まとまりで覚えると会話で出しやすくなります。

簡単な英語で言い換えるなら

cling to がすぐ出てこなくても、場面に合わせて次のように言えば十分伝わります。

  • しっかりしがみつく → hold tightly / don’t let go
  • 希望を捨てない → keep hoping
  • 古い考えに執着する → refuse to let go of old ideas
  • 肌に張りつく → stick closely to the skin

まとめ

cling to の中心は「離れないように強くくっつく」です。ロープにしがみつく、服が肌に張りつく、希望を捨てない、過去に執着するという用法は、すべてこのイメージでつながります。

  • 語順:cling to+対象
  • 活用:cling–clung–clung
  • hold on toより必死さ・感情・執着が出やすい
  • 簡単には hold tightly、keep hoping、not let go などで言い換えられる

ほかの表現も体系的に学びたい方は、英熟語・定型表現のまとめもあわせてご覧ください。

この記事を書いた人
しゅみすけ(大山俊輔)

b わたしの英会話および英語コーチングGRIT/be:RIZE代表。米国MBA取得、外資系企業4社での勤務経験を持ち、これまで多くの大人の英語学習を支援。日本語と英語の処理構造の違いに着目した「英語OS」の考え方をもとに、独学で伸び悩む人の学び直しをサポートしています。

ご相談専門お電話番号

※『すぐに体験してみたい!』派のあなたには、<無料体験レッスン>WEB見た、で特典あり。

無料体験レッスン

※『すぐに体験してみたい!』派のあなたには、<無料体験レッスン>WEB見た、で特典あり。

無料体験レッスン

前置詞を使った英熟語の一覧