
dress upは、「いつもよりおしゃれをする・きちんとした服を着る」という意味です。また、dress up as+人物・キャラクターなら「〜に仮装する」、dress something upなら「〜を飾る・実際よりよく見せる」という意味にもなります。
We don’t need to dress up for dinner.
夕食のために正装する必要はありません。
She dressed up as a witch.
彼女は魔女に仮装しました。
この記事では、upが加えるニュアンス、語順、get dressedやwearとの違いを自然な例文とともに整理します。
Contents
dress upの基本的な意味
dress upの中心にあるのは、普段の服装よりも特別な状態へ整えるという感覚です。主に次の3つの形で使われます。
- dress up:おしゃれする・正装する
- dress up as …:〜に仮装する
- dress someone / something up:人に特別な服を着せる・物や内容をよく見せる
Everyone dressed up for the wedding.
みんな結婚式のためにおしゃれをしました。
The children dressed up as animals.
子どもたちは動物に仮装しました。
A scarf can dress up a simple outfit.
スカーフを使えば、シンプルな服装を華やかにできます。
しゅみすけ(大山俊輔)
なぜupで「おしゃれする」になるの?
dressは動詞で「服を着せる・服を着る」、upには「程度を上げる・仕上げる」という感覚があります。
そのためdress upは、ただ服を身につけるのではなく、服装を普段より一段整えたり、目的に合う特別な姿へ仕上げたりする表現になります。
She dressed up a little for their first date.
彼女は初デートのために少しおしゃれをしました。
ここでのupは「上へ」と訳すのではなく、「いつもの状態から仕上がった状態へ」と捉えると分かりやすいでしょう。
dress upの3つの使い方と語順

1.dress up:おしゃれする・正装する
目的語を置かず、人が「いつもよりきちんとした服装をする」と言う形です。どの機会のためかはforで続けられます。
人+dress up+for+機会
Do we have to dress up for the party?
そのパーティーには正装して行く必要がありますか?
I like dressing up for special occasions.
特別な機会におしゃれをするのが好きです。
You can dress up or come in jeans.
おしゃれしても、ジーンズで来ても大丈夫です。
2.dress up as …:〜に仮装する
仮装する対象はasの後ろに置きます。
人+dress up as+人物・キャラクター・職業
He dressed up as a pirate for Halloween.
彼はハロウィンで海賊に仮装しました。
We’re dressing up as movie characters.
私たちは映画の登場人物に仮装します。
「〜の服装で」と衣装を中心に言うなら、dress up in+衣装・色も使えます。
She dressed up in a long red gown.
彼女は長い赤のドレスで着飾りました。
3.dress someone / something up:〜を着飾らせる・よく見せる
人や物を目的語にすると、間に置く語順が基本です。
dress+目的語+up
They dressed their dog up as a lion.
彼らは犬をライオンの姿に仮装させました。
She dressed the table up with flowers.
彼女は花でテーブルを華やかにしました。
代名詞は必ず間に置きます。
○ Let’s dress it up with a ribbon.
リボンを付けて華やかにしましょう。
× Let’s dress up it with a ribbon.
「内容をよく見せる」という比喩的な意味
dress upは服や飾りだけでなく、説明・数字・話などを「実際より魅力的に見せる」「体裁を整える」という比喩にも使われます。
The ad dresses up an ordinary product as something revolutionary.
その広告は普通の商品を画期的なもののように見せています。
Don’t dress up the facts.
事実を都合よく飾らないでください。
この用法では、単に見やすく整える場合もあれば、悪い点を隠してよく見せるという批判的なニュアンスになる場合もあります。文脈で判断しましょう。
dress upとget dressedの違い
get dressedは「服を着る・着替えて身支度をする」という日常動作です。服装がおしゃれかどうかは関係ありません。
I got dressed and went downstairs.
服を着て、階下へ行きました。
dress upは、普段よりおしゃれにする、特別な場に合う服装をすることです。
I dressed up for the company dinner.
会社の会食のためにきちんとした服装をしました。
朝にパジャマから普段着へ着替えるだけならget dressed、結婚式やデートのためにいつもより装うならdress upが自然です。日常の身支度表現は、朝のルーティン・身支度の英語まとめでも確認できます。
dress upとwearの違い
wearは「何を身につけているか」を表す動詞です。後ろに服・靴・アクセサリーなどを直接置きます。
She wore a navy dress.
彼女はネイビーのワンピースを着ていました。
She dressed up for dinner.
彼女は夕食のためにおしゃれをしました。
wearは身につけている物、dress upは普段より特別な服装にする行為や状態に焦点があります。
dress upとdress formallyの違い
dress formallyは「フォーマルな服装をする」と直接伝える表現です。dress upはもっと会話的で、どの程度きちんとするかは場面によって変わります。
The invitation says we should dress formally.
招待状にはフォーマルな服装をするよう書かれています。
Let’s dress up tonight.
今夜はおしゃれして行きましょう。
服装規定を明確に伝えるならdress formally、気軽に「ちょっとおしゃれしよう」と誘うならdress upが合います。
よく使う会話フレーズ
You look dressed up.:今日はおしゃれしているね
You look dressed up. Are you going somewhere?
今日はおしゃれしているね。どこかへ行くの?
No need to dress up.:おしゃれしてこなくて大丈夫
It’s a casual dinner, so there’s no need to dress up.
気軽な夕食なので、きちんとした服で来る必要はありません。
What are you dressing up as?:何に仮装するの?
What are you dressing up as for Halloween?
ハロウィンには何に仮装するの?
ハロウィン関連の表現は、ハロウィンの英語フレーズ記事にもまとめています。
日本人が間違えやすいポイント
dress up clothesとは言わない
「服を着る」はput on clothesやget dressedです。dress upは「普段より特別に装う」というまとまりで覚えましょう。
仮装の対象にはasを使う
○ I dressed up as a doctor.
医者に仮装しました。
× I dressed up a doctor.
後者は文脈によって「私は医者におしゃれな服を着せた」という別の意味になります。
dress upは「ドレスを着る」だけではない
男性がスーツやジャケットを着る場合にも、子どもが特別な服を着る場合にも使えます。名詞のdressだけを思い浮かべないことが大切です。
しゅみすけ(大山俊輔)
すぐ出てこないときの簡単な言い換え
dress upが思い出せなくても、知っている服の名前やnice clothesで説明できます。
- I’m going to wear nice clothes.
きれいな服を着て行きます。 - You don’t need to wear a suit.
スーツを着る必要はありません。 - I’m going to wear a cat costume.
猫の衣装を着ます。 - We added flowers to make the room look nicer.
部屋をよりすてきに見せるために花を加えました。
「何を着るのか」「何の姿になるのか」「何を加えたのか」を直接言えば、句動詞を知らなくても十分に伝わります。
仕事・デート・パーティーで使える例文
I dressed up for my first day at the new office.
新しい職場への初出勤なので、きちんとした服装をしました。
Let’s dress up and go somewhere nice.
おしゃれして、どこかすてきな場所へ行きましょう。
Most guests were dressed up, but the atmosphere was relaxed.
ほとんどの招待客はおしゃれをしていましたが、雰囲気はくつろいでいました。
My daughter wants to dress up as an astronaut.
娘は宇宙飛行士に仮装したがっています。
A colorful necklace dressed up her plain black top.
カラフルなネックレスで、彼女のシンプルな黒いトップスが華やかになりました。
まとめ
dress upは、普段よりおしゃれをする、場に合わせてきちんとした服装をする、何かに仮装するという意味で使われます。
- dress up for+機会:機会に合わせておしゃれする
- dress up as+人物:〜に仮装する
- dress up in+衣装:〜の服装で着飾る
- dress someone / something up:〜を着飾らせる・よく見せる
- get dressedは単に「服を着る」
- 簡単に言うならwear nice clothes
まずは次に少しおしゃれをする予定を思い浮かべ、I’m going to dress up for dinner.のような一文を作ってみましょう。ほかの英熟語は、英熟語・定型表現のまとめから確認できます。









