at randomの意味は?randomly・by chance・haphazardlyとの違い

at randomの意味「無作為に・手当たり次第に」を表すアイキャッチ画像

at random は、選ぶ順番や対象をあらかじめ決めずに「無作為に」「ランダムに」行うことを表す英熟語です。文脈によっては「手当たり次第に」という少し否定的な意味にもなります。

ただし、randomlyby chancehaphazardly は同じではありません。特に、科学的に偏りなく選ぶことと、雑に行うことは区別が必要です。

しゅみすけ(大山俊輔)

「ランダム=適当」と覚えると、意味がずれることがあります。at random は、むしろ公平な方法を意図的に選ぶ場面でもよく使います。

at randomの意味は「無作為に」「手当たり次第に」

at random のコアイメージは、決められた順番・狙い・規則に従わずに何かを行うことです。

  • choose/select at random:無作為に選ぶ
  • pick a name at random:名前をランダムに選ぶ
  • assign people at random:人を無作為に割り当てる
  • open pages at random:ページを適当に開く

研究や抽選では「偏りが出ないように無作為に」、対象を選ばず行動する文脈では「手当たり次第に」「見境なく」という意味になります。

We selected 50 participants at random.
参加者50人を無作為に選びました。

She opened the book at random and began reading.
彼女は本を適当に開き、読み始めました。

The attacker appeared to choose victims at random.
犯人は無差別に被害者を選んでいたようです。

最後のようなニュース文脈では、日本語は「無作為に」より「無差別に」のほうが自然です。英語は同じ at random でも、行為の内容によって訳し分けましょう。

at randomの形と使う位置

at random は副詞句として、動詞や文全体を説明します。最も基本的なのは次の語順です。

動詞+目的語+at random

The computer assigns the questions at random.
コンピューターが問題をランダムに割り当てます。

目的語が短ければ、choose at random のように動詞の直後に置くこともできます。

If you cannot decide, just choose at random.
決められないなら、無作為に選んでください。

文頭に置くことも可能ですが、日常的には文末が自然です。

At random, the system selects one winner.
システムは無作為に当選者を1人選びます。

at random・randomly・by chance・haphazardlyの違い

at random・randomly・by chance・haphazardlyの違いを比較した図

at random:選び方や行動に決まったパターンがない

at random は、対象・順番・割り当て方などに意図的な偏りがないことを強調します。抽選、実験、アンケート、グループ分けと相性のよい表現です。

The survey respondents were chosen at random.
アンケートの回答者は無作為に選ばれました。

randomly:より柔軟に使える副詞

randomly も「無作為に」という意味で、at random と交換できることが多い副詞です。IT、統計、科学、一般的な説明など、幅広い文で使われます。

The app randomly generates a password.
そのアプリはパスワードをランダムに生成します。

select at random は「選択方法」に焦点を当てる定型的な響き、randomly select は動作を簡潔に説明する響きがあります。

by chance:「偶然に」起きた

by chance は、計画していなかった出来事が「偶然に」起きたことを表します。公平な抽選方法を表す at random とは焦点が異なります。

I met my old teacher by chance.
偶然、昔の先生に会いました。

「偶然先生に会った」は by chance。「候補者から無作為に先生を選んだ」は at random です。

haphazardly:「無計画に」「雑然と」

haphazardly は、計画性や注意が足りず、雑に行われているという否定的なニュアンスを含みます。

The files were stored haphazardly.
ファイルは無計画に保管されていました。

無作為抽出は厳密な研究手法になり得ますが、haphazardly な抽出は方法が雑だという批判になります。ここは混同しないようにしましょう。

表現 中心となる意味 ニュアンス
at random 無作為に 順番・対象・規則を決めずに
randomly ランダムに 幅広く使える副詞
by chance 偶然に 意図せず出来事が起きる
haphazardly 無計画に 雑・不注意という否定的評価

at randomとよく使う動詞

choose / select at random:無作為に選ぶ

Choose one card at random.
カードを1枚、無作為に選んでください。

Customers were selected at random for the interview.
インタビュー対象の顧客は無作為に選ばれました。

pick / draw at random:くじ・名前などをランダムに引く

We picked a team leader at random.
チームリーダーをくじのように無作為で決めました。

A winner will be drawn at random.
当選者は抽選で選ばれます。

assign / divide at random:無作為に割り当てる・分ける

The students were assigned to groups at random.
学生は無作為にグループへ割り当てられました。

sample at random:無作為抽出する

We sampled households at random across the city.
市内全域から世帯を無作為抽出しました。

名詞では a random sample(無作為標本)、方法は random sampling(無作為抽出)と言います。

仕事・研究・日常会話で使える例文

仕事

The system checks transactions at random.
システムは取引を抜き打ちでチェックします。

We chose three proposals at random for discussion.
話し合いのため、提案を3件無作為に選びました。

研究・アンケート

Participants were assigned at random to two groups.
参加者は2つのグループに無作為に割り当てられました。

The researchers contacted households at random.
研究者たちは世帯を無作為に選んで連絡しました。

日常会話

Let’s pick a restaurant at random.
レストランをランダムに選ぼう。

I played the songs at random.
曲をランダム再生しました。

しゅみすけ(大山俊輔)

迷ったら、まず choose/select+対象+at random の形で覚えると使いやすいです。仕事にも日常会話にもそのまま応用できます。

日本語の「適当に」とat randomは同じ?

日本語の「適当に」には、少なくとも2つの意味があります。

  1. 特定の基準を設けず、ランダムに行う
  2. 十分に考えず、雑に行う

1なら at randomrandomly が合います。2なら carelessly(不注意に)や haphazardly(無計画に)のほうが自然です。

I chose a question at random.
問題をランダムに選びました。

He answered the questions carelessly.
彼は問題に適当に(いい加減に)答えました。

at random 自体には、必ずしも「いい加減」という批判はありません。偏りを防ぐために、考えたうえで無作為という方法を採用することもあります。

ミニクイズ:どの表現が自然?

Q1. 参加者はコンピューターによって無作為に選ばれました。

The participants were selected (  ) by computer.

Q2. 駅で偶然、同僚に会いました。

I met my coworker (  ) at the station.

Q3. 書類が無計画に整理されていました。

The documents were organized (  ).

答え

  1. at random:選び方が無作為
  2. by chance:出会いが偶然
  3. haphazardly:整理の仕方が雑で無計画

at randomのまとめ

  • at random は「無作為に」「ランダムに」が基本
  • 対象を選ばず行動する文脈では「手当たり次第に」「無差別に」
  • randomly は交換できることが多く、より柔軟な副詞
  • by chance は「偶然に起きること」
  • haphazardly は「雑に・無計画に」という否定的な表現
  • 定番は choose / select / pick / assign / sample+対象+at random

似た日本語から英語を選び分けたい方は、「やみくもに」は英語で?blindly・at random・recklesslyの違いも参考にしてください。

数量の上限を表す前回の記事は、at mostの意味は?at least・no more than・up toとの違いで解説しています。

ほかの定型表現は、英熟語・イディオム・定型表現ガイド、前置詞を使った表現は前置詞を使った英熟語一覧から確認できます。

この記事を書いた人
しゅみすけ(大山俊輔)

b わたしの英会話および英語コーチングGRIT/be:RIZE代表。米国MBA取得、外資系企業4社での勤務経験を持ち、これまで多くの大人の英語学習を支援。日本語と英語の処理構造の違いに着目した「英語OS」の考え方をもとに、独学で伸び悩む人の学び直しをサポートしています。

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