
faff aboutは、「どうでもいいことをあれこれして、ぐずぐずする」「要領よく進められずに時間を使う」という英国英語のくだけた句動詞です。
出かける時間なのに鍵を探したり、スマホを見たり、荷物を入れ直したりして一向に出発しない――そんな「動いてはいるけれど、本題が進んでいない」場面にぴったりです。この記事では、faff aroundとの違い、活用と語順、名詞のa faff、似た表現との使い分けまで例文で解説します。
Contents
faff aboutの基本的な意味
faff aboutは、やるべきことに取りかからず、重要でない細かなことをして時間を使う様子を表します。単に休んでいるのではなく、あれこれ動いているのに成果が出ないというニュアンスがあります。
- Stop faffing about and get ready.
ぐずぐずしていないで、準備して。 - We faffed about for an hour and missed the train.
私たちは1時間もぐずぐずして、電車に乗り遅れました。 - I’ve been faffing about all morning and haven’t finished the report.
午前中ずっとあれこれしていたのに、レポートが終わっていません。
英国のくだけた会話でよく使われる表現です。友人や家族との会話には自然ですが、正式な報告書や改まったメールではwaste timeやwork inefficientlyなどに言い換えるほうが安全です。
しゅみすけ(大山俊輔)
faff aboutはなぜ「ぐずぐずする」になる?
faff自体に「どうでもいいことで騒ぐ・手間取る」という感覚があります。そこへaboutが加わると、目的へ一直線に進まず、対象の周辺であれこれしているイメージになります。
aroundも「周囲を回る」感覚を持つため、faff aroundもほぼ同じ意味になります。パーティクルの感覚を詳しく知りたい方は、be-rize.comのaboutのコアイメージとaroundのコアイメージも参考にしてください。
faff aboutとfaff aroundの違い
faff aboutとfaff aroundは、どちらも「重要でないことをして時間を使う」「要領悪くぐずぐずする」という意味で、ほとんどの場合は交換できます。

- Don’t faff about. We’re already late.
ぐずぐずしないで。もう遅れているよ。 - Don’t faff around. We’re already late.
あれこれしていないで。もう遅れているよ。
aboutは英国英語らしさが特に感じられる形ですが、aroundも英国で普通に使われます。地域や話者による好みの差はあっても、学習者が厳密に使い分ける必要はありません。
faff aboutの語順とよく使う形
faff about / around
目的語を取らず、「ぐずぐずする」という動作だけを表せます。
- What are you faffing about for?
何をぐずぐずしているの? - They were faffing around instead of making a decision.
彼らは決断せずに、だらだらと時間を使っていました。
faff about / around with+物
何をいじったり調整したりして手間取っているのかを示すときは、withを使えます。
- He spent twenty minutes faffing about with the coffee machine.
彼はコーヒーマシンをあれこれいじって20分も使いました。 - I’m tired of faffing around with these settings.
この設定をあれこれいじるのにはうんざりです。
faff about / around doing
何をして時間を使ったのかは、動名詞でも続けられます。
- She faffed about choosing a font for the slide.
彼女はスライドのフォント選びでぐずぐずしていました。 - We faffed around trying to find a cheaper hotel.
私たちはもっと安いホテルを探してあれこれ時間を使いました。
stop faffing about
命令文のStop faffing about!は「ぐずぐずしないで」「さっさとして」という定番の形です。相手を急かす言い方なので、目上の人には避けましょう。
- Stop faffing about and put your shoes on.
ぐずぐずしていないで、靴を履いて。 - Let’s stop faffing around and book the tickets.
あれこれ迷うのはやめて、チケットを予約しよう。
faffの活用形と発音
- 原形:faff
- 三人称単数:faffs
- 過去形・過去分詞:faffed
- 進行形:faffing
faffの発音は /fæf/ で、母音はcatのaに近い音です。日本語の「ファーフ」ではなく、口を横に開いて短く「ファフ」と発音します。
- Tom always faffs about before leaving.
トムは出かける前にいつもぐずぐずします。 - We faffed around and got nothing done.
私たちはだらだらして、何も終わりませんでした。 - Why are you faffing about?
どうしてぐずぐずしているの?
名詞a faffの意味
英国英語では、faffを名詞として「面倒な手間」「手間のかかること」の意味でも使います。
- Getting a refund was a real faff.
返金してもらうのは本当に面倒でした。 - Cooking this dish is too much of a faff.
この料理を作るのは手間がかかりすぎます。 - It’s a bit of a faff, but the result is worth it.
少し面倒ですが、その結果には価値があります。
動詞のfaff aboutは「人がぐずぐずする」、名詞のa faffは「作業や状況が面倒で手間取る」と考えると区別しやすくなります。
場面別に見るfaff aboutの自然な例文
家庭・外出
- The kids faffed about and made us late for school.
子どもたちがぐずぐずして、学校に遅れました。 - I faffed around packing and forgot my charger.
荷造りであれこれ手間取って、充電器を忘れました。
仕事
- We can’t faff about—the client needs an answer today.
ぐずぐずしてはいられません。顧客は今日中に回答を必要としています。 - He faffed about with the layout instead of checking the numbers.
彼は数字を確認せず、レイアウトをあれこれいじっていました。
旅行・買い物
- We faffed around at the airport and nearly missed boarding.
空港でぐずぐずして、危うく搭乗に遅れるところでした。 - She spent ages faffing about over which jacket to buy.
彼女はどのジャケットを買うかで長いこと迷っていました。
faff aboutと似た表現の違い
faff aboutとfool aroundの違い
fool aroundは「ふざける」「遊んで時間を使う」が中心です。faff aboutは、ふざけているとは限らず、細かな作業や迷いで要領悪く進まない様子を表します。
- The boys were fooling around in class.
男の子たちは授業中にふざけていました。 - We faffed about trying to connect the projector.
私たちはプロジェクターを接続しようとして手間取りました。
faff aboutとdawdleの違い
dawdleは「のろのろする」「ゆっくりしすぎる」という速度の遅さに焦点があります。faff aboutは、不要なことをあれこれして効率が悪い点を強調します。
- Don’t dawdle on the way home.
帰り道でのろのろしないで。 - Don’t faff about with your phone. We need to go.
スマホをあれこれ触っていないで。もう行かないと。
faff aboutとwaste timeの違い
waste timeは「時間を無駄にする」という直接的で地域を問わない表現です。faff aboutには、「細かなことをして忙しそうなのに進まない」という具体的な様子があります。
faff aboutとveg outの違い
veg outは「何もせず、のんびりだらだら過ごす」ことです。faff aboutは動いてはいるものの、本来やるべきことが進んでいません。
しゅみすけ(大山俊輔)
faff aboutが出てこないときの簡単な言い換え
faff aboutは英国らしい便利な口語ですが、覚えていなくても基本英語で十分に伝えられます。
- Stop wasting time.
時間を無駄にしないで。 - Please get ready now.
今すぐ準備して。 - We did many small things, but we didn’t finish.
細かいことをいろいろしましたが、終わりませんでした。 - He took too long to decide.
彼は決めるのに時間がかかりすぎました。
「ぐずぐずする」を一語で変換しようとせず、何に時間がかかったのか、何が終わらなかったのかを短い文で説明すれば、会話ではきちんと通じます。
faff aboutの意味と使い方まとめ
- faff aboutは「どうでもいいことをしてぐずぐずする」
- 忙しそうにしていても、本来の目的が進んでいないニュアンス
- 英国英語のくだけた表現で、faff aroundもほぼ同じ意味
- faff about with+物で「物をあれこれいじって手間取る」
- Stop faffing about!は「ぐずぐずしないで」の定番
- 名詞のa faffは「面倒な手間・手間のかかること」
ほかの句動詞や定型表現も体系的に学びたい方は、英熟語・定型表現の一覧も活用してください。









