can’t bring oneself to doの意味は?「どうしても〜する気になれない」の使い方

can’t bring oneself to doの意味・使い方・似た表現との違いを示すアイキャッチ画像

can’t bring oneself to do は、「心理的にどうしても〜する気になれない」「〜する決心がつかない」という意味です。

能力がないのではなく、罪悪感・悲しみ・怖さ・気まずさなどが心のブレーキになり、必要だと分かっていても行動に移せないときに使います。

実際の会話では oneself のままではなく、主語に合わせて myself / yourself / herself / himself / ourselves / themselves に変えます。この記事では、意味の成り立ち、語順、自然な例文、can’t help doingdon’t feel like doing との違いまで整理します。

can’t bring oneself to doの意味とニュアンス

can’t bring oneself to do = 〜しようとしても、心理的な抵抗があって決心できないです。

  • 相手を傷つけそうで、本当のことを言えない
  • 思い出がありすぎて、物を捨てられない
  • 怖くて、結果を確認できない
  • 罪悪感があり、頼みを断れない

単なる「面倒だからしたくない」よりも、心の中で葛藤している感じが強い表現です。「する必要は分かっている。でも、どうしても自分をそこまで持っていけない」という場面に合います。

I can’t bring myself to tell her the truth.
彼女に本当のことを言う決心がどうしてもつきません。

しゅみすけ(大山俊輔)

「できない」の原因が能力ではなく心にあるのがポイントです。やろうと思えばできるのに、気持ちがそれを許さない場面で使います。

なぜbringで「決心がつく」になる?

bring の基本は「あるものを、ある場所・状態へ持ってくる」です。bring oneself to do では、自分自身を「その行動をするところまで」心理的に連れていくイメージになります。

  • bring:持っていく、ある状態へ至らせる
  • oneself:自分自身を
  • to do:〜するところまで

そこに can’t が加わるため、「自分を行動するところまで持っていけない」から「どうしても〜する決心がつかない」になります。

ここでの to は不定詞の印なので、後ろには動詞の原形が続きます。

基本の語順と再帰代名詞の変化

基本形は次の通りです。

主語 + can’t / couldn’t + bring + 再帰代名詞 + to + 動詞の原形

  • I can’t bring myself to ask.
    どうしても尋ねる気になれません。
  • She can’t bring herself to leave.
    彼女はどうしても立ち去る決心がつきません。
  • He couldn’t bring himself to apologize.
    彼はどうしても謝る気になれませんでした。
  • We couldn’t bring ourselves to say no.
    私たちはどうしても断れませんでした。
  • They can’t bring themselves to sell the house.
    彼らはどうしてもその家を売る決心がつきません。

oneself は辞書で形を示すための表記です。実際の文で I can’t bring oneself … とはしません。主語が I なら myselfshe なら herself です。

再帰代名詞そのものの使い分けは、by oneself・myself・alone・on one’s ownの違いも参考になります。

現在形と過去形の使い分け

can’t bring myself to do

今の時点で、どうしても行動に移せないことを表します。

I can’t bring myself to open the results.
どうしても結果を開いて見る気になれません。

couldn’t bring myself to do

過去のある場面で、結局その行動ができなかったことを表します。

I wanted to complain, but I couldn’t bring myself to do it.
苦情を言いたかったのですが、どうしてもできませんでした。

couldn’t はここでは単に能力の過去ではなく、「そのとき心理的に決心できなかった」という意味です。

日常会話で使う例文

I can’t bring myself to throw away these letters.
この手紙をどうしても捨てる気になれません。

She couldn’t bring herself to watch the final scene.
彼女はつらくて、どうしても最後の場面を見る気になれませんでした。

I know I should call him, but I can’t bring myself to do it.
彼に電話すべきなのは分かっていますが、どうしてもできません。

He can’t bring himself to admit that he was wrong.
彼は自分が間違っていたと、どうしても認められません。

We couldn’t bring ourselves to wake the baby.
私たちは赤ちゃんをどうしても起こす気になれませんでした。

仕事で使う例文

I can’t bring myself to send this email without checking it again.
もう一度確認せずに、このメールを送る気にはどうしてもなれません。

She couldn’t bring herself to give the employee the bad news.
彼女はその従業員に悪い知らせを伝える決心がつきませんでした。

I knew the proposal was weak, but I couldn’t bring myself to criticize it in front of everyone.
提案が弱いとは分かっていましたが、皆の前で批判する気にはなれませんでした。

He can’t bring himself to ask his manager for help.
彼は上司に助けを求める決心がどうしてもつきません。

We couldn’t bring ourselves to cancel the project after so much work.
あれだけ取り組んだ後では、プロジェクトを中止する決心がつきませんでした。

恋愛・人間関係で使う例文

I can’t bring myself to tell her that I want to break up.
別れたいと彼女に伝える決心がどうしてもつきません。

He couldn’t bring himself to delete their old photos.
彼は二人の昔の写真をどうしても削除できませんでした。

I wanted to say no, but I couldn’t bring myself to disappoint her.
断りたかったのですが、彼女をがっかりさせる気にはなれませんでした。

Can you bring yourself to forgive him?
彼を許す気持ちになれますか?

疑問文の Can you bring yourself to …? は文法的には自然ですが、深い感情や難しい決断を尋ねるため、軽い依頼には使いません。

似た表現との違い

can’t bring oneself・can’t help・don’t feel like・can’t affordの違いを比較するイラスト

can’t help doingとの違い

can’t bring oneself to do は、心理的な抵抗のため行動できない表現です。can’t help doing は、衝動や感情を抑えられず行動してしまう表現です。向きが反対なので注意しましょう。

  • I can’t bring myself to laugh.
    どうしても笑う気になれません。
  • I can’t help laughing.
    笑わずにはいられません。

詳しくはcannot help doingの意味と使い方で解説しています。

don’t feel like doingとの違い

don’t feel like doing は「今は〜する気分ではない」という、その時の気分や意欲を表します。can’t bring myself to do ほど深い葛藤を必要としません。

  • I don’t feel like cooking tonight.
    今夜は料理する気分ではありません。
  • I can’t bring myself to eat the cake she made for me.
    彼女が私のために作ったケーキを、どうしても食べる気になれません。

気分や希望の表し方は、I feel like・feel like doingの使い方もご覧ください。

can’t afford to doとの違い

can’t afford to do は、お金・時間・立場・リスクの面で「〜する余裕がない」です。心理的な抵抗ではなく、現実的な条件が原因です。

  • I can’t afford to take a week off.
    一週間休む余裕はありません。
  • I can’t bring myself to take a week off while the team is so busy.
    チームがこれほど忙しい中、一週間休む気にはどうしてもなれません。

can’t seem to doとの違い

can’t seem to do は「やろうとしているのに、なぜかうまくできない」です。気持ちの抵抗に限らず、技術・状況・原因不明の難しさにも使えます。

  • I can’t seem to remember his name.
    どうしても彼の名前を思い出せません。
  • I can’t bring myself to say his name.
    彼の名前を口にする気にはどうしてもなれません。

しゅみすけ(大山俊輔)

can’t bring myself to は、何に心が抵抗しているのかを想像できる具体的な場面で使うと自然です。単なる技能不足には使いません。

よく一緒に使われる動詞

  • tell:伝える
    I can’t bring myself to tell him.
  • say:言う
    She couldn’t bring herself to say goodbye.
  • ask:頼む・尋ねる
    I can’t bring myself to ask for money.
  • admit:認める
    He can’t bring himself to admit it.
  • throw away:捨てる
    I can’t bring myself to throw it away.
  • leave:去る
    They couldn’t bring themselves to leave.
  • look / watch:見る
    I can’t bring myself to look.

話し手の葛藤がすでに分かっている場合は、動作を do it で受けることもできます。

日本人が間違えやすいポイント

oneselfをそのまま使わない

oneself は代表形です。主語に合わせて myselfherself などへ変えます。

toの後ろは動詞の原形

bring myself to tell が正しく、to telling にはしません。この to は前置詞ではなく、不定詞の一部です。

物理的・能力的な「できない」には使わない

泳げないなら I can’t swim.、時間がなく参加できないなら I can’t attend because I’m busy. で十分です。心の抵抗がない場面で can’t bring myself to を使うと大げさになります。

軽い面倒くささに使いすぎない

「今日は皿を洗いたくない」程度なら I don’t feel like doing the dishes. が自然です。強い感情的なためらいがあるときに選びましょう。

簡単な英語での言い換え

表現がすぐ出てこなければ、理由を直接言えば伝わります。

  • I know I should do it, but I just can’t.
    すべきだとは分かっていますが、どうしてもできません。
  • It’s too hard for me to say.
    私には言うのがつらすぎます。
  • I don’t have the courage to ask.
    尋ねる勇気がありません。
  • I feel too guilty to leave.
    罪悪感が強くて立ち去れません。
  • I’m not ready to let it go.
    まだ手放す心の準備ができていません。

まとめ

can’t bring oneself to do は、能力や物理的な事情ではなく、感情的・心理的な抵抗があり、どうしても〜する決心がつかないことを表します。

実際には主語に合わせ、I can’t bring myself to …She couldn’t bring herself to … のように使います。

can’t help doing は「抑えられず、してしまう」、don’t feel like doing は「今はする気分ではない」、can’t afford to do は「現実的な余裕がない」です。心のブレーキを表したいときに、can’t bring myself to do を選びましょう。

ほかの表現は英熟語・定型表現の一覧から確認できます。

この記事を書いた人
しゅみすけ(大山俊輔)

b わたしの英会話および英語コーチングGRIT/be:RIZE代表。米国MBA取得、外資系企業4社での勤務経験を持ち、これまで多くの大人の英語学習を支援。日本語と英語の処理構造の違いに着目した「英語OS」の考え方をもとに、独学で伸び悩む人の学び直しをサポートしています。

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