
knock together は、「手元にある材料を使って、何かを手早く作る・組み立てる」という口語的な句動詞です。
単に「組み立てる」だけではなく、時間をかけて丁寧に仕上げるよりも、必要なものをさっと形にする感覚があります。家具や小屋などの物だけでなく、食事・計画・文書などにも使えます。
We knocked together a simple table for the party.
私たちはパーティー用の簡単なテーブルを手早く作りました。
この記事では、knock together の意味とニュアンス、語順、自然な例文、put together・throw together との違い、日本人が間違えやすい点、簡単な言い換えまで整理します。
Contents
knock togetherの基本的な意味
knock together の基本は、「あり合わせの材料や情報を一つにして、急いで形にする」です。主にイギリス英語で使われるくだけた表現ですが、アメリカ英語でも意味は通じます。
- 家具や設備を手早く組み立てる
- 手元の食材でさっと料理を作る
- 案・計画・文書などを急いでまとめる
Dad knocked together a shelf from some old boards.
父は古い板を使って棚をさっと作りました。
I can knock together a quick lunch before we leave.
出発前に簡単な昼食ならさっと作れます。
Can you knock together a short proposal by Friday?
金曜日までに短い提案書をまとめられますか。
しゅみすけ(大山俊輔)
なぜ「手早く作る」という意味になるのか
knock は本来「たたく」、together は「一緒に・一つにまとめて」という意味です。板や部品をコンコンと合わせ、一つの物にする様子を思い浮かべると理解しやすいでしょう。
そこから、実際に物を組み立てるだけでなく、材料・食材・情報・アイデアを短時間でまとめ上げる意味へ広がりました。
ただし、毎回本当にハンマーでたたくわけではありません。
She knocked together a presentation on the train.
彼女は電車の中でプレゼン資料を急いでまとめました。
この例では、スライドや情報を一つにまとめたという比喩的な使い方です。
knock togetherの語順
knock together は目的語を取る句動詞です。名詞は2通りの位置に置けます。
- knock together + 名詞
- knock + 名詞 + together
We knocked together a small shelter.
私たちは小さな避難所を手早く作りました。
We knocked a small shelter together.
私たちは小さな避難所を手早く作りました。
どちらも自然ですが、代名詞 it・them を使う場合は、必ず knock と together の間に置きます。
We knocked it together in an afternoon.
私たちはそれを午後のうちにさっと作りました。
We knocked together it. は不自然です。
過去形・過去分詞は knocked together、進行形は knocking together です。
The stage was knocked together in two days.
その舞台は2日で急いで組み上げられました。
日常会話で使えるknock togetherの例文
家庭・DIY
We knocked together a shoe rack for the hallway.
私たちは玄関用の靴棚を手早く作りました。
He knocked the desk together with leftover wood.
彼は余った木材で机をさっと組み立てました。
料理
I knocked together dinner with what was left in the fridge.
冷蔵庫に残っていた物で夕食をさっと作りました。
Can we knock together a picnic before the train leaves?
電車が出る前に、ピクニック用の食べ物を急いで用意できる?
仕事・学校
We knocked together a rough schedule during lunch.
私たちは昼休みに大まかな予定を急いでまとめました。
Leo knocked together a demo for Monday’s meeting.
レオは月曜日の会議用デモを手早く作りました。
The students knocked together a model bridge from cardboard.
生徒たちは段ボールで橋の模型をさっと作りました。
旅行・緊急時
They knocked together a temporary bed with blankets and cushions.
彼らは毛布とクッションで仮のベッドを作りました。
We knocked together a rain cover for our bags.
私たちはバッグ用の雨よけを急いで作りました。
knock together・put together・throw togetherの違い

put together:中立的な「組み立てる・まとめる」
put together は、物・資料・チームなどを「一つに組み立てる・まとめる」という最も中立的で広く使える表現です。急いだか、丁寧だったかは文脈次第です。
She put together a detailed report.
彼女は詳しい報告書をまとめました。
時間や地域を問わず無難に言いたいときは put together が便利です。
knock together:あり合わせで手早く形にする
knock together は、手元の材料を利用し、短時間で実用になる物を作るニュアンスです。くだけた表現で、主にイギリス英語でよく使われます。
He knocked together a table from packing crates.
彼は梱包用の木箱からテーブルをさっと作りました。
throw together:急ごしらえで、やや雑な響きもある
throw together も「急いで作る」ですが、十分に計画していない、細部にあまり注意を払っていないという響きが出やすい表現です。
I threw together a few slides ten minutes before class.
授業の10分前にスライドを数枚急ごしらえしました。
料理では「手軽にさっと作る」という肯定的な意味でもよく使われます。
日本人が間違えやすいポイント
「一緒にたたく」と直訳しない
文脈によっては物同士をぶつける意味もありますが、knock something together が制作物・食事・計画を目的語に取れば、通常は「それを手早く作る」と考えます。
必ず粗悪品になるわけではない
急いで作るため、丁寧な職人仕事という響きはありません。しかし「限られた時間や材料で、うまく完成させた」と手際を評価する場面にも使えます。
It’s simple, but Maya knocked it together in one evening.
簡単な作りだけど、マヤは一晩でうまく仕上げました。
フォーマルな文章では言い換える
knock together はくだけた表現です。正式な報告では assemble、construct、prepare、日常的で中立に言うなら put together が適しています。
しゅみすけ(大山俊輔)
簡単な英語で言い換えるなら
knock together がすぐ出てこなくても、次の簡単な表現で十分に伝わります。
- make it quickly:それを素早く作る
- build it with what we have:手元にある物で作る
- put it together quickly:それを急いで組み立てる
- make a simple version:簡単な形のものを作る
We built it quickly with what we had.
私たちは手元にある物で、それを急いで作りました。
この一文なら、knock together の「急いで・あり合わせで」という中心的な意味を直接伝えられます。
関連するknockの句動詞
knock は後ろの副詞によって意味が大きく変わります。
- knock around:案を気軽に話し合う・各地をぶらぶらする
- knock out:気絶させる・疲れ切らせる・敗退させる
- knock off:やめる・仕事を切り上げる・値引く
まとめ
knock together は、材料・食材・情報などを集めて、何かを手早く形にする句動詞です。主にイギリス英語で使われるくだけた表現で、あり合わせ・短時間・実用優先というニュアンスがあります。
語順は knock together something と knock something together の両方が可能ですが、代名詞は knock it together と間に置きます。
迷ったら、中立的な put together や、簡単な make it quickly with what we have で言い換えましょう。
ほかの表現も体系的に学びたい方は、英熟語・定型表現のまとめもあわせてご覧ください。
ほかのknock表現もまとめて学びたい方は、「knockを使った句動詞一覧」で、意味・使い方・語順の違いを体系的に確認できます。









