
get aboutは、主にイギリス英語で「出歩く・あちこち移動する」という意味の句動詞です。人ではなくnewsやwordが主語になると、「ニュース・情報が広まる」という意味になります。
アメリカ英語では、同じ「移動する」意味でget aroundのほうが一般的です。この記事では、get aboutの意味、自然な使い方、使用地域、get around・go about・get around toとの違い、簡単な英語での言い換えまで解説します。
Contents
get aboutの主な意味は2つ
| 主語 | 意味 | 代表例 |
|---|---|---|
| 人 | 出歩く・あちこち移動する | She gets about a lot. |
| news・word・rumor | 情報が広まる | The news soon got about. |

なぜ「移動する」と「広まる」になる?
getは「移動する・ある状態になる」、aboutは「周囲に・あちこちに」という感覚を持ちます。人があちこちへ動けば「出歩く・移動する」、情報があちこちへ動けば「広まる」です。
- 人が一か所から周囲へ動く → あちこち移動する
- 情報が人から人へ動く → 広まる
日本語訳は異なりますが、どちらも「一つの場所にとどまらず、周囲へ広がっていく」という共通イメージがあります。
しゅみすけ(大山俊輔)
意味1:出歩く・あちこち移動する
人を主語にしたget aboutは、町・地域・さまざまな場所を移動することを表します。旅行や仕事でよく移動する人にも、年齢や体調にかかわらず移動できることにも使えます。
- He gets about a lot for work.
彼は仕事であちこちへよく出かけます。 - My grandmother still gets about on her own.
祖母は今でも一人で出歩けます。 - It’s easy to get about by bus in this town.
この町はバスで簡単に移動できます。 - She doesn’t get about as much as she used to.
彼女は以前ほど出歩かなくなりました。 - I get about quite a bit when I visit clients.
顧客を訪問するときは、かなりあちこち移動します。
移動手段はbyで続ける
- get about by bus(バスで移動する)
- get about by bicycle(自転車で移動する)
- get about on foot(徒歩で移動する)
徒歩だけは通常on footを使います。
移動能力を尋ねるHow do you get about?
How do you get about?は文脈によって、「普段どうやって移動していますか?」という質問になります。
- How do you get about without a car?
車なしで、どうやって移動していますか? - I usually get about by train.
普段は電車で移動しています。
ただし、アメリカ英語ならHow do you get around?のほうが自然です。
意味2:ニュース・うわさ・情報が広まる
news、word、story、rumorなどが主語になると、「情報が人から人へ広まる」という意味です。誰かが意図的に発表するより、自然に知れ渡るニュアンスがあります。
- The news soon got about that the store was closing.
その店が閉店するというニュースは、すぐに広まりました。 - Word got about that Emma was leaving the company.
エマが会社を辞めるという話が広まりました。 - Once the story got about, reporters started calling.
その話が広まると、記者たちが電話をかけ始めました。 - How did that rumor get about so quickly?
そのうわさはどうしてそれほど早く広まったのですか?
word gets about that+文、news gets about that+文の形で、「〜という話が広まる」と内容を続けられます。
get aboutの使用地域と自然さ
get aboutは現在も使われる表現ですが、特に「移動する」の意味はイギリス英語で聞かれます。アメリカ英語ではget aroundが一般的です。
| 言いたいこと | イギリス英語で可能 | より広く通じる形 |
|---|---|---|
| 町を移動する | get about town | get around town |
| 一人で出歩く | get about on one’s own | get around on one’s own |
| ニュースが広まる | the news gets about | the news gets around / spreads |
自分から使うときはget aroundやspreadを選んでも問題ありません。一方、イギリスの会話・ドラマ・記事でget aboutを見たときに意味を取れるようにしておくと便利です。
語順と文法
get aboutは基本的に目的語を取らない
移動や情報の広まりを表すget aboutは、基本的に自動詞として使います。
- He gets about a lot.
- The news got about.
He gets about the city.
「町をあちこち移動する」は、イギリス英語でget about townのように言うこともありますが、学習者が使うならget around the cityのほうが分かりやすく自然です。
程度を表す語と相性がよい
- get about a lot(よく出歩く)
- get about quite a bit(かなりあちこち移動する)
- not get about much(あまり出歩かない)
活用はget–got–gotten/got
- He gets about easily.(現在形)
- He got about by taxi.(過去形)
- The news has got about.(主にイギリス英語)
get aboutと似た表現の違い
get aboutとget around
移動・情報拡散の意味では非常に近い表現です。get aroundはアメリカ英語を含め、より広く使われます。また、get aroundには「規則・問題を回避する」「人を説得する」など、get aboutにはない用法もあります。
- It’s easy to get about by train here.
ここは電車で移動しやすいです。(主に英) - It’s easy to get around by train here.
ここは電車で移動しやすいです。(広く一般的)
get aboutとgo about
go aboutは、「普段どおり活動する」「ある方法で仕事に取りかかる」という意味で使われます。
- She gets about by bus.
彼女はバスであちこち移動します。 - She went about her work quietly.
彼女は静かに仕事を進めました。
get aboutのgetをgoに変えるだけでは同じ意味にならないため注意しましょう。
get aboutとget around to
get around to doingは、「後回しにしていたことを、ようやくする」という別表現です。移動や情報拡散の意味ではありません。
- I finally got around to cleaning the garage.
ようやくガレージを掃除しました。
toの後ろの語順やイギリス英語のget round toは、get around toの意味・使い方で詳しく解説しています。
get aboutとspread
情報が広まる意味のspreadは、地域差が少なく直接的です。get aboutは会話的で、情報が人から人へ自然に回る感じがあります。
- The rumor spread quickly.
うわさはすぐに広まりました。 - The rumor soon got about.
うわさはほどなく知れ渡りました。
日本人が間違えやすいポイント
「〜について理解する」の意味ではない
aboutを「〜について」と解釈して、get aboutを「〜について理解する」と考えないようにしましょう。get aboutではaboutが副詞として「あちこちに」という方向・範囲を加えています。
get about to doとは言わない
「〜しようとする」「〜するようになる」という意味でget about to doとは通常言いません。「ようやく〜する」ならget around to doingです。
古い辞書の用法を無理に使わない
辞書や句動詞リストには、get aboutが「多くの人と交際する」などの意味で掲載されることがあります。ただし、現代の日常会話で学習者が積極的に使う必要はありません。移動と情報拡散の2用法を優先しましょう。
難しいときの簡単な言い換え
| 伝えたいこと | 簡単な英語 |
|---|---|
| 仕事であちこちへ行く | I travel to many places for work. |
| 一人で移動できる | She can go out by herself. |
| バスで町を移動する | I use the bus to go around town. |
| ニュースが広まった | Many people heard the news. |
| うわさがすぐ広まった | People shared the rumor quickly. |
しゅみすけ(大山俊輔)
会話で使える短い例
A: Does your father still drive?
お父さまは今でも運転しますか?
B: No, but he gets about easily by bus.
いいえ。でもバスで不自由なく移動しています。
A: I thought the project was still secret.
そのプロジェクトはまだ秘密だと思っていました。
B: It was, but word got about after yesterday’s meeting.
そうでしたが、昨日の会議のあとで話が広まりました。
まとめ
get aboutの共通イメージは、「一か所にとどまらず、あちこちへ動く」です。
- 人+get about:出歩く・あちこち移動する
- news/word+get about:ニュース・情報が広まる
- 主にイギリス英語で使われる
- より広く使える表現はget aroundやspread
まずはShe still gets about on her own.とWord soon got about.の2つを主語ごと覚えてみましょう。ほかの句動詞も体系的に学びたい方は、英熟語・定型表現の親記事もご覧ください。
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getを使った句動詞をまとめて比較したい方は、getを使った句動詞一覧もご覧ください。









