allow ofの意味は?「〜の余地がある・可能にする」の使い方とallow forとの違い

allow ofの意味・使い方|「〜の余地がある」を表す硬い英語

allow ofは、「〜の余地がある」「〜を可能にする」「〜を許す」という意味の、やや古風で硬い英語表現です。

The rule allows of no exceptions.
その規則は例外を一切許しません。

この文のallowは「人に何かを許可する」ではありません。規則や状況などを主語にして、ある可能性が入り込む余地を残しているかを表します。

現在の日常会話では頻度が高くありませんが、規則・証拠・解釈・状況などを論じる、硬い文章やフォーマルな説明で見かけることがあります。この記事では、代表的な語順、よく使われる否定形、allow・allow forとの違い、すぐに使える簡単な言い換えまで整理します。

allow ofの基本的な意味

allow ofの意味は、文脈に合わせて次のように訳せます。

  • 〜を許す
  • 〜の余地がある
  • 〜を可能にする
  • 〜を認める

語順は物・規則・状況+allow of+可能性・例外・解釈です。

This situation allows of several solutions.
この状況では、いくつかの解決策が可能です。

The evidence allows of two interpretations.
その証拠は2通りの解釈が可能です。

His statement allows of more than one meaning.
彼の発言は複数の意味に解釈できます。

日本語では「状況が解決策を許す」よりも、「解決策があり得る」「解釈の余地がある」と訳すほうが自然です。

なぜallow ofで「〜の余地がある」になる?

allowの中心には、「妨げずに、あることが起きられる状態にする」という感覚があります。ofは、ここでは可能性の内容を後ろへつなぎます。

つまりallow ofは、主語となる規則・証拠・事情などが、後ろの可能性を成り立たせる余地を持っているという構造です。

  • The rule:その規則が
  • allows of:余地を認める
  • no exceptions:例外を一切

直訳の形を保つと不自然になりやすいため、「例外を許さない」「別の解釈も可能だ」「簡単な答えは出せない」のように日本語を整えましょう。

allow ofの代表例文|no exceptions・two interpretations・no easy answer

しゅみすけ(大山俊輔)

allow ofを見たら、「誰かに許可する」ではなく、「その規則や状況に、別の可能性が入る余地があるか」と考えましょう。特にno exceptionsやno doubtのような否定表現と一緒に出やすい形です。

allow of no …の形がよく使われる

allow ofは、肯定文よりもallow of no+名詞not allow of any+名詞の形で見かけることが多い表現です。「ほかの可能性が入る余地はない」と強く限定します。

The rules allow of no exceptions.
その規則には一切の例外が認められません。

Her words allow of no doubt.
彼女の言葉には疑いの余地がありません。

The facts allow of no other conclusion.
その事実からは、ほかの結論を出す余地がありません。

This question allows of no easy answer.
この問いには簡単な答えがありません。

The wording does not allow of any ambiguity.
その文言には、曖昧さが入る余地はありません。

主語には人よりも規則・証拠・状況が来る

allow ofの主語には、一般に人ではなく、可能性を制限したり生み出したりする物事が置かれます。

主語になりやすい語 後ろに来やすい語
rule / law exception / variation
evidence / facts interpretation / conclusion / doubt
situation / circumstances solution / choice / delay
question / problem answer / solution
wording / statement meaning / ambiguity

The circumstances allow of no delay.
状況は一刻の猶予も許しません。

The data allows of a different interpretation.
そのデータは別の解釈も可能です。

dataを複数扱いする硬い文体ではThe data allow …も使われます。一般向けの現代英語では単数扱いのallowsも広く見られます。

allow ofとallowの違い

allowは日常的で、「人に行動を許可する」「物事を可能にする」の両方に使えます。一方、allow ofは物事を主語にして、「ある可能性の余地がある」と述べる硬い表現です。

My manager allowed me to work from home.
上司は私に在宅勤務を許可しました。

The schedule allows us to take a longer break.
その予定なら、私たちは長めの休憩を取れます。

The schedule allows of no further changes.
その予定には、これ以上変更する余地がありません。

  • allow A to do:Aが〜することを許す・可能にする
  • allow of B:Bが成り立つ余地を認める

allow A to doの詳しい語順は、allow A to doの意味とlet・permit・enableとの違いで確認できます。

allow ofとallow forの違い

形は似ていますが、意味は異なります。

  • allow of:ある可能性・例外・解釈が成り立つ余地がある
  • allow for:計画や計算に、遅れ・費用・変化などをあらかじめ含める

The rule allows of no exceptions.
その規則は例外を許しません。

We should allow for traffic delays.
交通渋滞による遅れを見込んでおくべきです。

ofは「余地の中身」、forは「考慮して備える対象」と整理すると区別しやすくなります。allow forの詳しい使い方は、allow forの意味とtake into accountとの違いをご覧ください。

leave room forとの違い

leave room forも「〜の余地を残す」という意味ですが、allow ofより現代的で、会話や一般的な文章でも使いやすい表現です。

The plan leaves room for changes.
その計画には変更の余地があります。

The plan allows of changes.
その計画は変更を許容します。

後者は意味は通じますが、かなり硬く響きます。普段の会話ならleave room for、否定ならThere is no room for …が自然です。

permit・make possibleとの違い

permitは「許可する」、make … possibleは「〜を可能にする」と意味を直接表します。allow ofより分かりやすく、現代英語で幅広く使えます。

The law permits no exceptions.
その法律は例外を認めません。

The new system makes several payment methods possible.
新しいシステムによって、複数の支払い方法が可能になります。

The design allows of several configurations.
その設計では、複数の構成が可能です。

契約書・学術文・古い文体の雰囲気を出す必要がなければ、permitやmake possibleのほうが読者に伝わりやすい場合が多いでしょう。

日本人が間違えやすいポイント

allow forと同じ意味だと思う

allow for delaysは「遅れを見込む」です。allow of delaysなら「遅延が生じる余地を認める」という別の意味になり、通常言いたい内容とずれます。

人を目的語に置く

「彼に〜することを許す」はallow him to doです。allow of himとは言いません。

日常会話で無理に使う

allow ofは文法的に正しくても、会話では必要以上に堅く聞こえます。相手や媒体に合わせて、簡単な表現へ切り替えることが大切です。

allow ofが出てこないときの簡単な言い換え

この表現を思い出せなくても、意味を直接伝えれば問題ありません。

  • No exceptions are possible.
    例外は認められません。
  • There is no room for doubt.
    疑いの余地はありません。
  • We can understand it in two ways.
    それは2通りに理解できます。
  • Two answers are possible.
    2つの答えが考えられます。
  • This makes another solution possible.
    これによって別の解決策が可能になります。

しゅみすけ(大山俊輔)

allow ofは「読んで分かれば十分」になりやすい硬い表現です。会話ではThere is no room for …、Two answers are possible.のように、知っている基本語で意味を直接伝えるほうが自然です。

場面別の例文

仕事・規則

The contract allows of no changes after signing.
その契約は、署名後の変更を一切認めません。

The deadline allows of no further delay.
その締め切りには、これ以上遅らせる余地がありません。

分析・研究

The results allow of several explanations.
その結果には、いくつかの説明が考えられます。

The available evidence allows of only one conclusion.
入手できる証拠から導ける結論は一つだけです。

議論・文章

The sentence allows of more than one interpretation.
その文は複数の解釈が可能です。

His answer allows of no misunderstanding.
彼の答えには誤解の余地がありません。

まとめ

allow ofは、規則・状況・証拠などが「ある可能性を認める」「〜の余地がある」ことを表す硬い表現です。

  • allow of+名詞:〜が成り立つ余地を認める
  • allow of no+名詞:〜の余地を一切認めない
  • 主語には規則・証拠・状況・問題などが来やすい
  • allow forは「計画・計算で考慮に入れる」なので意味が違う
  • 会話ではleave room forThere is no room for …make … possibleが使いやすい

まずは代表形のThe rule allows of no exceptions.を押さえましょう。ただし、自分で話すときはNo exceptions are possible.と言い換えられれば十分です。

似たallow表現については、make allowances forの意味と使い方も参考になります。英熟語を体系的に探したい方は、英熟語・定型表現のまとめもご覧ください。

この記事を書いた人
しゅみすけ(大山俊輔)

b わたしの英会話および英語コーチングGRIT/be:RIZE代表。米国MBA取得、外資系企業4社での勤務経験を持ち、これまで多くの大人の英語学習を支援。日本語と英語の処理構造の違いに着目した「英語OS」の考え方をもとに、独学で伸び悩む人の学び直しをサポートしています。

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