I hear you.の意味は?「聞こえる」から「言いたいことは分かる」になる使い方

オフィスで相手の話を丁寧に聞く二人

I hear you. は、単語どおりなら「あなたの声が聞こえる」です。しかし実際の会話では、相手の意見や不満に対して、「言いたいことは分かる」「ちゃんと受け止めています」と伝える相づちとしてよく使われます。

大切なのは、必ずしも「賛成です」という意味ではないこと。まず相手の話を聞き、理解したと示す表現です。

しゅみすけ(大山俊輔)

I hear you. は、相手の意見をすぐ評価せず、「あなたの言い分は届いています」と返すひと言です。仕事の会話でも便利ですよ。

I hear you. の意味

見方 意味
直訳 あなたの声が聞こえます
実際の会話 言いたいことは分かる/話は分かった/気持ちは受け止めた

hear は音を耳で捉えるだけでなく、相手の言葉を理解し、考えや訴えとして受け取る意味でも使われます。日本語でも「話は聞いた」「その声を受け止める」と言うのに少し似ています。

I hear you. の直訳と会話での意味を比較した図

「聞こえます」ではなく「分かります」になる理由

会話中に相手の声が物理的に聞こえていることは、たいてい説明する必要がありません。そのため、I hear you. とわざわざ返すと、hear は「音が聞こえる」よりも、相手の主張が自分に届いたという意味になります。

A: We keep changing the plan, and the team is getting confused.
B: I hear you. We need a clearer process.

A:計画を何度も変えるから、チームが混乱しているんです。
B:言いたいことは分かります。もっと明確な進め方が必要ですね。

I hear you. が自然な3つの場面

1. 不満や悩みを受け止める

A: I’m tired of having the same meeting every week.
B: I hear you. It doesn’t seem very productive.

A:毎週同じ会議をするのに疲れたよ。
B:分かるよ。あまり生産的には見えないね。

2. 相手の懸念を理解したと示す

A: I’m worried that the deadline is too ambitious.
B: I hear you. Let’s review the schedule.

A:締め切りの設定が厳しすぎるのではと心配です。
B:懸念は分かりました。スケジュールを見直しましょう。

3. 理解したうえで別の意見を述べる

I hear you, but we still need to make a decision today.
言いたいことは分かりますが、それでも今日中に決める必要があります。

I hear you. は理解を示す表現であって、完全な同意とは限りません。but を続ければ、相手の意見を受け止めてから反対意見や現実的な制約を伝えられます。

I hear you. と I can hear you. の違い

表現 通常の意味 場面
I hear you. 言いたいことは分かる/話は受け止めた 意見・不満・懸念への返答
I can hear you. あなたの声が聞こえます 電話・オンライン会議・音声確認

オンライン会議で「声、聞こえますか?」と確認されたなら、Yes, I can hear you. が自然です。そこで I hear you. とだけ言うと、文脈によっては「言いたいことは分かります」という別の意味に聞こえます。

I understand.・I know what you mean. との違い

表現 中心となるニュアンス 自然な日本語
I hear you. 意見や訴えを聞き、受け止めた 話は分かる/言い分は分かった
I understand. 説明・事情を理解した 理解しました/承知しました
I know what you mean. 言いたいことや感覚への理解・共感 分かるよ/その感じ分かる

I understand. は広く使える丁寧な表現。I know what you mean. は似た経験や感覚への共感が出やすい表現です。I hear you. は、とくに相手が意見・不満・要求を伝えたときの「あなたの声は届いた」に近い表現です。

しゅみすけ(大山俊輔)

I hear you, but … は便利ですが、毎回すぐ but を続けると「聞くふりだけ」にも見えます。ときには一度区切り、質問を返すと誠実さが伝わります。

そっけなく聞こえることもある?

あります。I hear you. を低い声で短く言い、そのまま話を終えると、「はいはい、言いたいことは分かった」のような距離を感じさせることがあります。

温かく伝えたいなら、表情や声の調子を柔らかくし、次のように一文を足しましょう。

  • I hear you. That sounds frustrating.
    分かります。それはイライラしますよね。
  • I hear you. What would help?
    話は分かりました。何があれば助かりますか?
  • I hear you. Let’s see what we can do.
    分かりました。できることを考えましょう。

すぐ使える会話例

A: The new system takes twice as long.
B: I hear you. We’ve received similar feedback.

A:新しいシステムだと2倍時間がかかります。
B:おっしゃることは分かります。同じような意見も届いています。

A: I need more time to think about it.
B: I hear you. There’s no need to rush.

A:もう少し考える時間が必要です。
B:分かりました。急ぐ必要はありません。

A: I don’t think this is fair.
B: I hear you. Can you tell me what concerns you most?

A:これは公平ではないと思います。
B:言いたいことは分かります。何が一番気になるか教えてもらえますか?

まとめ

I hear you. の直訳は「あなたの声が聞こえる」。しかし会話では、「言いたいことは分かる」「あなたの意見や気持ちは受け止めた」という意味になります。

同意を約束する表現ではなく、まず相手の声が届いたと示す表現です。すぐ反論する前に I hear you. を置き、必要に応じて共感や質問を足すと、会話を対立ではなく対話へつなげやすくなります。

この記事を書いた人
しゅみすけ(大山俊輔)

b わたしの英会話および英語コーチングGRIT/be:RIZE代表。米国MBA取得、外資系企業4社での勤務経験を持ち、これまで多くの大人の英語学習を支援。日本語と英語の処理構造の違いに着目した「英語OS」の考え方をもとに、独学で伸び悩む人の学び直しをサポートしています。

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