
Exactly. は、辞書では「正確に」「ちょうど」と訳される単語です。しかし、会話で一語だけ返す Exactly. は、数字や位置の正確さを説明しているとは限りません。
相手が自分の言いたかったことをぴたりと言い当てたときに、「まさにそれ!」「そのとおり」「言いたかったのはそれです」と強く一致を示す相づちになります。
Contents
- 1 Exactly.の直訳と、会話での実際の意味
- 2 Exactly.が会話で果たす3つの役割
- 3 Exactly.のニュアンスを4つの軸で確認
- 4 Right・That’s right・Exactly・Absolutelyの違い
- 5 Exactly right・That’s exactly itもよく使う
- 6 Exactlyは「ちょうど・まさに」と文中でも使う
- 7 日常会話での自然な使い方
- 8 仕事・会議でExactly.を使う
- 9 Exactly.が強すぎる・不自然になる場面
- 10 日本人が注意したいポイント
- 11 Exactly.が出てこなければ簡単な英語でどう言う?
- 12 まとめ:Exactly.は考えがぴたり一致したときの「まさにそれ」
Exactly.の直訳と、会話での実際の意味
| 見方 | 意味 | 例 |
|---|---|---|
| 直訳・辞書的意味 | 正確に、ちょうど、ぴったり | It starts at exactly nine.(ちょうど9時に始まる) |
| 会話での実際の働き | 相手の発言が自分の考えと完全に一致したと示す | Exactly.(まさにそれ/そのとおり) |
exact は「ずれがなく、ぴたりと合っている」という意味です。その副詞である exactly も、時刻や数量が正確なだけでなく、相手の理解と言いたかったことがぴたり重なったときに使えます。
A: So the problem isn’t the price. It’s the timing.
つまり、問題は価格ではなくタイミングなんですね。
B: Exactly.
まさにそれです。
しゅみすけ(大山俊輔)
Exactly.が会話で果たす3つの役割
1.相手の要約に「まさにそれ」と返す
最も代表的なのは、相手がこちらの話を正しく要約したときです。
A: You want more freedom, not a higher salary.
欲しいのは給料アップではなく、もっと自由な働き方なんですね。
B: Exactly.
まさにそうです。
Bは単に賛成しているのではなく、「私が言いたかったことを正確につかんでいる」と伝えています。
2.意見へ強く同意する
相手の意見が自分の考えと完全に一致したときにも使います。
A: We need to listen before we make a decision.
決める前に、まず話を聞く必要があります。
B: Exactly. We don’t have all the facts yet.
そのとおりです。まだすべての事実がそろっていません。
理由を続けると、何に同意したのかがより明確になります。
3.質問への答えを肯定する
相手が確認の質問をしたとき、「その理解で合っています」と答えることもできます。
A: Do you mean I should send both files?
両方のファイルを送るという意味ですか?
B: Exactly.
そのとおりです。
この場合は That’s right. に近いものの、Exactly.には「正確に理解しています」という一致が強く出ます。
Exactly.のニュアンスを4つの軸で確認
- 会話上の役割:強い同意、理解の確認、相手の要約への承認
- 対人距離:友人から職場まで幅広く使用可能
- 発言の強さ:普通の相づちより強め。「完全に一致」の感覚
- 使用場面:日常会話、会議、議論、英会話レッスン、チャットなど
くだけすぎたスラングではなく、仕事でも自然に使えます。ただし、目上の相手の発言を一語だけで評価するような場面では、Exactly. より That’s exactly right. や I completely agree. と文にしたほうが丁寧に聞こえることがあります。
Right・That’s right・Exactly・Absolutelyの違い

| 表現 | 中心となる焦点 | 自然な日本語 |
|---|---|---|
| Right. | 話を受け、理解や軽い同意を示す | そうですね/なるほど |
| That’s right. | 事実や答えが正しいと確認する | そのとおりです |
| Exactly. | 考え・理解・表現がぴたり一致する | まさにそれです |
| Absolutely. | ためらいなく強く賛成・肯定する | もちろん/大賛成です |
Right.は会話を受ける軽い相づち
Right. は、必ずしも完全な賛成を意味しません。「聞いています」「話を追えています」という合図にもなります。詳しくはRight.の相づち・イントネーションの使い方をご覧ください。
That’s right.は事実や答えを確認する
A: The appointment is on Tuesday, correct?
予約は火曜日ですよね?
B: That’s right.
そのとおりです。
予定や事実が正しいと認める場面では、That’s right.が自然です。
Exactly.は相手が核心を言い当てた感覚
A: You’re not against the idea. You just need more time.
その案に反対なのではなく、もう少し時間が必要なんですね。
B: Exactly.
まさにそうです。
内容が正しいだけでなく、自分の気持ちや意図を的確に表したと伝えています。
Absolutely.は意志を伴う強い肯定
A: Would you recommend this course?
この講座をおすすめしますか?
B: Absolutely.
もちろんです。
Exactly.が「内容の一致」に焦点を置くのに対し、Absolutely.は「例外なく、迷いなくそうだ」という強い肯定です。
Exactly right・That’s exactly itもよく使う
Exactly right:完全に正しい
You’re exactly right.
あなたのおっしゃることはまったくそのとおりです。
That’s exactly right.
まさにそのとおりです。
一語のExactly.より文として明確で、相手の説明や答えが正しいことを強く認めます。
That’s exactly it:まさにそれ
That’s exactly it!
まさにそれです!
言いたかった言葉を相手が見つけてくれたときや、問題の核心を言い当てたときに使います。
A: Maybe you feel tired because you’re always trying to please everyone.
いつも全員を喜ばせようとしているから、疲れているのかもしれないね。
B: That’s exactly it.
まさにそれだと思う。
Exactlyは「ちょうど・まさに」と文中でも使う
一語の返事だけでなく、文の中では時刻・場所・内容などが正確に一致することを表します。
- The meeting starts at exactly ten.
会議はちょうど10時に始まります。 - That’s exactly what I wanted.
それこそ、まさに私が欲しかったものです。 - I know exactly how you feel.
あなたの気持ちはよく分かります。 - What exactly do you mean?
正確には、どういう意味ですか?
exactly what … は「まさに〜するもの・こと」、exactly how … は「まさにどのように〜か」と、対象をぴたり特定します。
日常会話での自然な使い方
友人の意見に強く共感する
A: Sometimes doing nothing is exactly what we need.
ときには、何もしないことこそ必要なんだよね。
B: Exactly!
ほんと、それ!
自分の気持ちを言い当ててもらう
A: Are you nervous because this really matters to you?
これが本当に大切だから緊張しているの?
B: Exactly.
まさにそう。
求めていたものを見つける
A: How about this smaller bag?
この小さいバッグはどう?
B: Yes! That’s exactly what I was looking for.
うん!まさに探していたものだよ。
仕事・会議でExactly.を使う
会議では、相手が論点を正しく整理したときに使いやすい表現です。
A: So our priority is retention, not just new sales.
つまり、優先すべきは新規販売だけでなく継続率ですね。
B: Exactly. We need to focus on existing customers.
そのとおりです。既存顧客に注力する必要があります。
A: The delay is caused by the approval process, correct?
遅延の原因は承認プロセスということですね?
B: Exactly.
その理解で正しいです。
一語だけで終わらず、次の説明やアクションを続けると、会議を前へ動かす反応になります。
Exactly.が強すぎる・不自然になる場面
まだ部分的にしか同意していないとき
Exactly.は完全な一致を示すため、「一部は分かる」という程度なら強すぎます。
- I see your point.
おっしゃる点は分かります。 - That’s partly true.
それは部分的には正しいです。 - I agree up to a point.
ある程度は賛成です。
相手のつらい話への共感としては足りないことがある
A: I feel like no one is listening to me.
誰も私の話を聞いてくれない気がする。
B: Exactly.
この返しは、「その分析は正確だ」と評価しているように聞こえ、寄り添いが不足することがあります。I hear you. や That must be hard. のほうが共感を示せます。
皮肉として使われることもある
相手が明白なことをようやく理解した場面で、低い声や誇張した調子で Exactly. と言うと、「だからそう言っているでしょう」という皮肉になる場合があります。表情や声の調子に注意しましょう。
しゅみすけ(大山俊輔)
日本人が注意したいポイント
「正確に」と機械的に訳さない
返事のExactly.を「正確に」と訳すと、日本語では会話になりません。自然な訳は場面に応じて「まさにそれ」「そのとおり」「そう、それです」と変わります。
Exactly.とExactly?は働きが違う
Exactly. ↘ と下げれば強い同意です。Exactly? ↗ と上げれば「正確には?」「具体的には?」と追加説明を求める反応になることがあります。
発音は「イグザクトリー」に近い
発音記号は一般に /ɪɡˈzæk(t)li/。アクセントは zact の部分にあります。会話では中央の /t/ が弱くなり、「イグザクリー」に近く聞こえることもあります。
Exactly.が出てこなければ簡単な英語でどう言う?
難しく考えず、伝えたい働きを分ければ基本語で言い換えられます。
- Yes, that’s right.
はい、そのとおりです。 - I agree.
賛成です。 - That’s what I mean.
私が言いたいのはそれです。 - Yes, that’s it.
はい、それです。
Exactly.ほど一語で鋭く一致を示せなくても、短い基本文で十分に意図は伝わります。
まとめ:Exactly.は考えがぴたり一致したときの「まさにそれ」
Exactly. は、直訳では「正確に」「ちょうど」ですが、会話では相手の言葉と自分の考えがぴたり一致したときの「まさにそれ!」「そのとおり」です。
- 相手が自分の意図を正しく要約したとき
- 意見へ強く同意するとき
- 質問や理解が正しいと確認するとき
- Right.より一致が強く、Absolutely.より内容の的確さに焦点がある
同意表現全体の使い分けは、「おっしゃる通り」は英語で?Exactly・You’re rightなどの違い、相づち全体は英語の相づち・リアクション50選も参考にしてください。











