
結婚、出産、入学、引っ越し、転職、退職、葬儀。人生の節目について英語で話すとき、日本語の行事名をそのまま一語に置き換えようとすると、意外に言葉が出てきません。これは英語力だけの問題ではなく、行事の区切り方や習慣が日本と英語圏で異なるためです。
この記事では、人生行事と冠婚葬祭の英語をお祝い・生活の変化・お悔やみの3つに整理します。詳しい使い分けは各専門記事で確認できるようにしながら、まず何を伝えればよいか、直訳を避けるべき表現は何か、難しい単語が出てこないときにどう説明すればよいかをまとめます。
Contents
人生の節目を英語で伝える基本
「人生の節目」は英語で a milestone in life や a life milestone と表現できます。ただし、日常会話では抽象的な名詞を使わず、何が起きたのかを動詞で言うほうが自然です。
- We got engaged.
私たちは婚約しました。 - We had a baby.
私たちに赤ちゃんが生まれました。 - I moved into a new home.
私は新居へ引っ越しました。 - I changed jobs.
私は転職しました。 - I retired last year.
私は昨年退職しました。
日本語では「入籍」「成人式」「還暦」「法要」のような名詞だけでも背景を共有できます。一方、英語では、その行事で誰が・何をしたのかを短い文にすると誤解が少なくなります。
しゅみすけ(大山俊輔)
人生行事は3つの場面に分けると選びやすい

1.お祝いを伝える場面
結婚、出産、入学、卒業、成人、長寿祝いなどでは Congratulations! が基本です。ただし、相手が努力して達成したことなのか、家族に起きた喜ばしい出来事なのかによって、続く言葉を変えます。
- Congratulations on your wedding!
ご結婚おめでとうございます。 - Congratulations on your new baby!
赤ちゃんのご誕生おめでとうございます。 - Congratulations on your graduation!
ご卒業おめでとうございます。
Congratulations for ではなく、出来事を続けるときは原則として congratulations on を使います。また、誕生日には通常 Happy birthday! を使い、何でも Congratulations にするわけではありません。
2.生活の変化を報告する場面
引っ越し、独立、転職、退職、介護の開始、老後の暮らしなどは、必ずしも全面的なお祝いではありません。本人が決めたこと、会社や家庭の事情で変わったことを分けて伝えます。
- I’m moving next month.
私は来月引っ越します。 - My daughter left home.
娘が家を出て独立しました。 - I’m starting a new job.
私は新しい仕事を始めます。 - I’m taking care of my mother.
私は母の介護をしています。
たとえば「独立する」は become independent と訳せますが、実家を出る意味なら leave home や move out のほうが具体的です。「退職する」も、自分の意思で辞める resign、仕事人生を終える retire、会社都合の be laid off では意味が異なります。
3.お悔やみを伝える場面
葬儀、弔問、法要、命日などでは、直訳の正しさよりも相手への配慮が大切です。宗教を決めつける表現を避け、故人との関係や相手の気持ちに合わせます。
- I’m sorry for your loss.
お悔やみ申し上げます。 - I’m thinking of you and your family.
あなたとご家族のことを思っています。 - We attended the funeral.
私たちは葬儀に参列しました。
日本語の「ご冥福をお祈りします」を機械的に I pray for his happiness in the next world. とすると、宗教観を強く限定することがあります。相手の信仰が分からない場合は、May he rest in peace. や My thoughts are with you. など、広く使われる表現を選ぶほうが安全です。
結婚・婚約・結婚式の英語
プロポーズから婚約、両家顔合わせ、結納、婚姻届、結婚報告までの流れは、婚約・入籍・結婚準備の英語まとめで確認できます。
結婚関係では、「婚約した」「法的に結婚した」「式を挙げた」を分けます。日本語の「結婚した」だけでは、入籍と挙式のどちらを指すのか曖昧なことがあります。
妊娠・出産・成人・長寿祝いの英語
妊娠や出産は、本人から報告するのか、周囲がお祝いを伝えるのかで表現が変わります。また、成人式や還暦祝いは日本独自の文化説明が必要です。「英語で一語にする」より、年齢や行事の目的を説明します。
- We’re expecting a baby.
私たちは赤ちゃんを授かる予定です。 - My due date is in October.
出産予定日は10月です。 - We celebrated her coming of age.
私たちは彼女の成人を祝いました。 - We celebrated his 60th birthday in a special way.
私たちは彼の60歳の誕生日を特別に祝いました。
coming-of-age ceremony は成人式の説明に使えますが、日本全国で同じ形式の式典が行われる背景までは伝わりません。必要なら It is a Japanese ceremony for people who have reached adulthood. と補います。
入学・卒業・学校行事の英語
「入学する」は学校へ入る出来事なら start school、正式な入学手続きなら enroll in、大学などに入学を許可されるなら be admitted to と使い分けます。
- 入学は英語で?enter・enroll・start schoolの違い
- My son started junior high school.
息子は中学校へ入学しました。 - We attended her graduation ceremony.
私たちは彼女の卒業式に出席しました。
引っ越し・新居・独立の英語
move は最も広く使える「引っ越す」です。新居へ入るなら move into a new home、実家を出るなら move out、実家へ戻るなら move back in with my parents と方向を示します。
- We moved into our new home last week.
私たちは先週、新居へ引っ越しました。 - 「実家に戻る」は英語で?move back in with my parents
- 「子どもが独立する」は英語で?leave home・become independent
転職・退職・仕事の節目の英語
仕事の変化は、意思決定をした主体を明確にすることが重要です。応募から採用、転職、自主退職、会社都合の雇用終了までの詳しい整理は、既存の中間親で確認できます。
転職・退職・雇用終了の英語|応募・採用・解雇までの表現まとめ
家族構成・同居・介護の英語
家族の話では、法律上の関係、住み方、支援の内容を分けます。「同居」は必ずしも特別な単語を使わず、live with で自然に表せます。
老後・終活・遺言・相続の英語
老後と相続の表現には、日常会話で使う語と法律用語があります。will は遺言書、inheritance は受け継ぐ財産、estate は故人が残した財産全体を指すことがあります。法的な手続きでは国ごとに制度が異なるため、専門家へ確認する前提で使いましょう。
この英語を知らなかったら?【しゅみすけ式】
行事名や専門語が出てこないときは、次の3点を中学英語で説明します。
- 誰に起きたか
- 何が変わったか
- いつ・何のために集まったか
- Our families met because we are getting married.
私たちは結婚するので、両家が会いました。 - We had a party for her 60th birthday.
私たちは彼女の60歳の誕生日を祝う会をしました。 - Our family met to remember my father.
父を偲ぶために家族が集まりました。 - I am planning what should happen after I die.
自分が亡くなったあとのことを準備しています。
これらは「顔合わせ」「還暦祝い」「法要」「終活」と完全に同じニュアンスではありません。しかし、相手が状況を理解するための説明として十分に機能します。必要になった時点で、日本独自の習慣や制度を一文だけ加えましょう。
しゅみすけ(大山俊輔)
よくある質問
冠婚葬祭は英語で何と言いますか?
ceremonial occasions や major life events などと説明できます。ただし、日本語の「冠婚葬祭」と完全に一致する一語はありません。具体的な話では weddings, funerals and other important life events のように列挙するほうが分かりやすいです。
お祝いなら全部Congratulationsで大丈夫ですか?
結婚、出産、卒業、昇進などには使えますが、誕生日や季節の行事では Happy birthday! や Happy New Year! が自然です。相手にとって複雑な事情を伴う変化には、いきなり祝う前に How do you feel about it? と気持ちを確認する方法もあります。
日本独自の行事名はローマ字で言ってもよいですか?
Shichi-Go-San、Obon、kanreki のように名称を示してから英語で説明する方法は使えます。ただし、ローマ字だけでは相手に意味が伝わらないため、年齢、目的、参加者などを短く補足してください。
お悔やみで避けたほうがよい表現はありますか?
相手の宗教や考え方が分からないときに、死後の世界や神の意図を断定する表現は避けたほうが安全です。I’m sorry for your loss. や I’m thinking of you. は幅広い相手に使えます。
life eventとmilestoneの違いは何ですか?
life event は人生で起きる出来事全般、milestone は成長や変化の重要な節目を強調します。引っ越しはlife event、卒業や結婚はlife eventでもmilestoneでもあり得ます。
人生の節目をテーマ別に詳しく見る
場面ごとの詳しい使い分けは、次の中間まとめから確認できます。
- 妊娠・出産・赤ちゃんの英語まとめ
- 終活・遺言・相続の英語まとめ
- 家族の変化・独立・介護の英語まとめ
- 葬儀・お悔やみの英語まとめ
- 還暦・長寿祝いの英語まとめ
- 法要・命日・供養・お墓の英語まとめ
- 引っ越し・新居の英語まとめ
- 退職・定年・老後の英語まとめ
- 入学・卒業・成人の英語まとめ
まとめ
人生の節目を英語で伝えるときは、日本語の行事名を一語ずつ直訳するのではなく、お祝い・生活の変化・お悔やみのどの場面かを判断します。そのうえで、誰に何が起きたかを短い動詞の文で伝え、日本独自の習慣だけを補足すると自然です。
この総合記事から、婚約・結婚式、妊娠・出産、学校行事、転居、仕事、家族・介護、葬送、老後・相続の各まとめ記事へ進める構造を順次整備します。










