
measure upは、「必要な基準に達する」「十分な能力・品質がある」という意味の句動詞です。
He’s talented, but can he measure up?
彼には才能がありますが、必要な水準に達しているでしょうか。
文字どおり何かの長さを測るのではなく、人・製品・仕事などを評価し、求められる線に届いているかを見る表現です。否定形のnot measure upや、比較基準を続けるmeasure up to+基準がよく使われます。
この記事では、measure upの意味とニュアンス、語順、自然な例文、文字どおり「寸法を測る」用法との違いを解説します。live up to・meet expectations・be good enoughとの使い分けも整理しましょう。
Contents
measure upの意味は「必要な水準に達する」
measure upは、人や物をある基準で測った結果、「十分である」「合格水準に達する」と評価できることを表します。
| 形 | 意味 | 例 |
|---|---|---|
| measure up | 必要な水準に達する | Do you think he’ll measure up? |
| not measure up | 水準に達しない、力不足である | The product didn’t measure up. |
| measure up to+基準 | ~という基準・期待に達する | It measured up to our standards. |
The new employee has measured up well so far.
その新入社員は、今のところ十分な働きを見せています。
The hotel looked beautiful online, but it didn’t measure up.
そのホテルはネット上ではきれいに見えましたが、実際は期待する水準ではありませんでした。
「何の基準か」が会話ですでに分かっていれば、measure upだけで使えます。基準を明示したいならtoを続けます。
measureとupから意味を理解する
measureは「測る・評価する」、upは「基準となる高さまで上がる」という感覚を加えます。
- measure:大きさ・能力・品質などを測る
- up:下から基準線まで届く
- measure up:測った結果、必要な線へ届いている
背丈を測るときに目盛りと比べるように、能力や品質を見えない基準線と比べるイメージです。
upが句動詞に加える感覚は、be:RIZEのupの意味とコアイメージでも詳しく確認できます。
しゅみすけ(大山俊輔)
measure up toの語順
比較する基準を明示するときは、measure up to+期待・基準・相手の形にします。
- measure up to expectations:期待に達する
- measure up to the required standard:必要な基準に達する
- measure up to the competition:競争相手に引けを取らない
- measure up to one’s predecessor:前任者と比べて遜色がない
The final result didn’t measure up to our expectations.
最終結果は私たちの期待する水準に達しませんでした。
Does this software measure up to industry standards?
このソフトウェアは業界基準を満たしていますか。
She was worried that she wouldn’t measure up to her predecessor.
彼女は前任者に比べて力不足だと思われないか心配していました。
toは「到達点」を示します。評価対象が、期待や基準という到達点まで届くと考えると語順を作りやすくなります。
代名詞もtoの後ろ
- ○ I hope I can measure up to it.
- × I hope I can measure it up to.
「基準に達する」という意味では、measure up toを分けず、比較対象をtoの後ろへ置きます。
not measure upがよく使われる理由
measure upは肯定形でも使えますが、実際の会話では「期待ほどではなかった」「力不足だった」と評価する否定形が特に多く使われます。
His performance didn’t measure up.
彼の実績は必要な水準に達しませんでした。
The sequel doesn’t measure up to the original.
その続編は原作ほどの出来ではありません。
I was afraid I wouldn’t measure up.
自分が期待される水準に達しないのではないかと不安でした。
人に直接You don’t measure up.と言うと、「あなたは力不足だ」という強い評価になります。仕事でフィードバックするなら、基準や改善点を具体的に示す方が建設的です。
- 強い:You don’t measure up.
- 具体的:This part doesn’t yet meet the required standard.
- 改善につなげる:We need to improve the accuracy of this section.
場面別の自然な例文
仕事・採用
We’ll see whether the candidate measures up during the trial period.
試用期間中に、その候補者が必要な水準に達しているか確認します。
Her technical skills measure up, but she needs more leadership experience.
彼女の技術力は十分ですが、リーダー経験がもう少し必要です。
The proposal didn’t measure up to the client’s requirements.
その提案は顧客の要件を満たしていませんでした。
商品・サービス
The cheaper model measures up surprisingly well.
安い方のモデルも、驚くほど十分な性能があります。
The service didn’t measure up to the reviews I had read.
そのサービスは、読んでいたレビューから期待した水準には達していませんでした。
Let’s test whether the new material measures up.
新しい素材が必要な水準に達しているか試しましょう。
自分への不安・人間関係
I sometimes worry that I don’t measure up.
自分は十分ではないのではないかと、ときどき不安になります。
You don’t have to compare yourself with everyone else to measure up.
十分な人間であるために、ほかの全員と自分を比べる必要はありません。
この用法では、周囲の期待や自分の中の基準に届いていない感覚を表せます。ただし、自分を責める響きが強くなりすぎないよう、文脈には注意しましょう。
measure upと似た表現の違い

| 表現 | 中心となる感覚 | よく使う対象 |
|---|---|---|
| measure up | 評価した結果、必要水準に達する | 人、能力、品質、製品 |
| live up to | 事前の期待・評判・約束どおりになる | 商品、体験、人、評判 |
| meet expectations | 設定された期待基準を満たす | 業績、結果、評価 |
| be good enough | 目的に対して十分である | 日常会話全般 |
live up to:期待・評判どおりになる
live up toは、前評判、期待、約束などと実際の結果を比べる表現です。
The restaurant lived up to its reputation.
そのレストランは評判どおりでした。
The restaurant measured up to our standards.
そのレストランは私たちの基準に達していました。
前者は評判と実体験の一致、後者は品質を基準に照らした評価に焦点があります。詳しくはlive up toの意味と使い方をご覧ください。
meet expectations:期待基準を満たす
meet expectationsは、業務評価や数値目標などで、期待された線を客観的に満たしたことを表しやすい表現です。
Her performance met expectations.
彼女の業績は期待される水準を満たしました。
measure upには、「比較してみると十分だった/不十分だった」という評価の動きがより感じられます。
be good enough:十分である
日常会話で難しい句動詞を避けるならbe good enoughが便利です。
Is this camera good enough for professional work?
このカメラはプロの仕事に十分な性能がありますか。
Does this camera measure up to professional standards?
このカメラはプロ向けの基準に達していますか。
measure upの方が、明確な品質基準と比べて評価する響きがあります。
「寸法を測る」のmeasure upとは別に考える
measure upには、部屋や家具などの寸法を測る文字どおりの用法もあります。
We need to measure up the room before ordering the carpet.
カーペットを注文する前に、部屋の寸法を測る必要があります。
The tailor measured me up for a new suit.
仕立屋が新しいスーツのために私の寸法を測りました。
この用法では目的語を置けます。一方、「基準に達する」のmeasure upは、基本的に自動詞として使います。
| 用法 | 語順 | 例 |
|---|---|---|
| 基準に達する | 人・物+measure up | The product measures up. |
| ~という基準に達する | measure up to+基準 | It measures up to the standard. |
| 寸法を測る | measure+目的語+up | Measure the room up. |
簡単な英語で言い換えるなら
measure upが出てこなくても、「何が十分なのか」「どの基準を満たさないのか」を基本語で直接言えば伝わります。
- He is good enough for the job.
彼にはその仕事をする十分な能力があります。 - The quality isn’t good enough.
品質が十分ではありません。 - It meets our standards.
それは私たちの基準を満たしています。 - It wasn’t as good as I expected.
期待したほど良くありませんでした。 - She can do the job well.
彼女はその仕事をうまくできます。
しゅみすけ(大山俊輔)
関連する表現
- measure up to:~という水準に達する
- live up to:期待・評判・約束どおりになる
- meet expectations:期待される基準を満たす
- meet the standard:基準を満たす
- fall short of:~に届かない
- be up to the job:その仕事をする能力がある
- be good enough:十分に良い
ほかの句動詞や定型表現は、英熟語・定型表現の記事一覧から確認できます。
まとめ
- measure upは「必要な基準に達する・十分な能力や品質がある」
- 基準を明示するならmeasure up to+期待・基準
- not measure upは「水準に達しない・力不足である」
- live up toは期待・評判との一致、meet expectationsは客観的な期待基準の達成
- 目的語を置くmeasure the room upは「部屋の寸法を測る」という別用法
- 難しければbe good enoughやmeet the standardで言い換えられる
まずは、It didn’t measure up to my expectations.(それは私の期待した水準には達しませんでした)を、商品やサービスの感想で使える一文として覚えてみてください。









