eat upの意味は?「全部食べる・大量に消費する」の使い方とeat it upの語順

eat upの意味と使い方|全部食べる・容量や時間を大量に消費する

eat upは、食べ物を「全部食べる」「食べ切る」という意味の句動詞です。親が子どもに言うEat up!なら、「残さず食べて」「さあ、全部食べて」という声かけになります。

ただし、eat upが食事だけに使われるわけではありません。アプリがスマートフォンの容量を大量に使ったり、渋滞が時間を奪ったりする場合にも使えます。

This app eats up a lot of storage.
このアプリは容量をかなり消費します。

この記事では、eat upの複数の意味がどうつながるのか、eat it upの語順、自然な例文、finish・use up・gobble upとの違いまで詳しく見ていきます。

eat upの3つの意味

1.食べ物を全部食べる・食べ切る

最も基本的な意味です。皿の上の食べ物を残さず最後まで食べることを表します。

Eat up your vegetables.
野菜を全部食べなさい。

She ate up all the pasta.
彼女はパスタを全部食べました。

Eat up before it gets cold.
冷めないうちに食べてしまいなさい。

命令形のEat up!は、食事を促す日常的な声かけです。文脈によって「さあ食べて」「残さず食べて」「早く食べ終えて」といった自然な日本語になります。

2.時間・お金・容量などを大量に消費する

食べ物がどんどんなくなる感覚から、時間・電池・燃料・容量・帯域などを大量に使う意味へ広がります。

Video files eat up a lot of storage space.
動画ファイルは保存容量を大量に使います。

Running the heater all day eats up electricity.
一日中暖房をつけると電気を大量に消費します。

Commuting eats up two hours of my day.
通勤で毎日2時間も取られます。

Bank fees can eat up your profits.
銀行手数料で利益がかなり失われることがあります。

3.話・注目・演技などを大喜びで受け入れる

口語では、人が何かを夢中で楽しんだり、喜んで受け入れたりする意味でも使います。

The audience ate up every joke.
観客はどのジョークにも大喜びしました。

He loves attention and eats it up.
彼は注目されるのが大好きで、それを存分に楽しみます。

The kids ate up her story.
子どもたちは彼女の話に夢中になりました。

この用法では、食べ物ではないものを「おいしいもののように夢中で取り込む」感覚があります。文脈によっては、話を「すっかり信じ込む」という含みになることもあります。

なぜeat upで「全部」「大量に」になるのか

eatは「食べる」、upは上方向だけでなく、動作が最後の地点まで進む「完了」「すっかり」の感覚を加えます。

そのためeat upは、食べる動作を最後まで進めて、残りがほとんどない状態にするイメージです。

upのコアイメージと句動詞での「完了」の広がりを知ると、eat up、use up、drink up、clean upなどのつながりも理解しやすくなります。

eat upは最後まで食べ切る・容量や時間を大量に使う

食べ物なら「皿が空になるまで」、容量や時間なら「残りがわずかになるほど」という共通イメージです。日本語訳が「食べ切る」「大量消費する」「夢中になる」と変わっても、英語では対象をすっかり取り込む感覚でつながっています。

しゅみすけ(大山俊輔)

upを単に「上」と覚えると、eat upの意味が見えにくくなります。「動作が最後まで進み、残りがなくなる」と捉えると、食べ切る用法と大量消費の用法が一本につながります。

eat upの語順|eat it upはなぜこの順番?

eat upは、目的語が名詞か代名詞かで語順に注意が必要です。

名詞は2つの位置に置ける

目的語がfood、dinner、vegetablesなどの名詞なら、次のどちらも使えます。

Eat up your dinner.
夕食を全部食べなさい。

Eat your dinner up.
夕食を全部食べなさい。

ただし、長い目的語はeat upの後ろに置くほうが読みやすく自然です。

代名詞はeatとupの間に置く

目的語がit、themなどの短い代名詞なら、間に挟みます。

Eat it up.
それを全部食べて。

× Eat up it.

同じように、eat them upeat this upのように使います。

なお、目的語なしのEat up!も自然です。食卓の状況から「目の前の食事を」と分かるため、目的語を言う必要がありません。

日常会話で使えるeat upの例文

家庭・食事

You can have dessert after you eat up your dinner.
夕食を全部食べたらデザートを食べてもいいですよ。

Who ate up all the cookies?
クッキーを全部食べたのは誰?

I was so hungry that I ate it all up.
とてもお腹がすいていたので、それを全部食べてしまいました。

Don’t force yourself to eat it up if you’re full.
お腹いっぱいなら、無理に全部食べなくていいですよ。

仕事・デジタル機器

Online meetings eat up more time than I expect.
オンライン会議は思った以上に時間を取ります。

Background apps are eating up the battery.
バックグラウンドのアプリが電池を大量に消費しています。

These images will eat up our bandwidth.
これらの画像は通信帯域を大量に使うでしょう。

Small expenses can quickly eat up the budget.
細かな出費でも、予算をすぐに使い切ってしまうことがあります。

人の反応

The crowd ate up her performance.
観客は彼女の演技に熱狂しました。

They’re going to eat this idea up.
彼らはこのアイデアをきっと気に入ります。

He told an unbelievable story, and she ate it up.
彼は信じがたい話をしましたが、彼女はすっかり信じ込みました。

eat upと似た表現の違い

eat upとfinishの違い

finishは「終える」という中立的な表現です。食事以外の仕事や本などにも広く使えます。

eat upは食べる動作を最後まで行うことを強調し、命令形では親しみのある声かけにもなります。

Finish your dinner.
夕食を食べ終えなさい。

Eat up your dinner.
夕食を残さず食べなさい。

finishは「食事という行為を終える」、eat upは「食べ物を残さずなくす」という焦点の違いがあります。

eat upとuse upの違い

use upは、物や資源を使い切る最も直接的な表現です。eat upは、大量に、どんどん消費する印象を伴いやすく、話し手の「こんなに使う」という感覚が出ます。

We used up all the fuel.
燃料をすべて使い切りました。

This old engine eats up fuel.
この古いエンジンは燃料を大量に消費します。

eat upとgobble upの違い

gobble upは「がつがつ食べる」「あっという間に平らげる」という、速さや勢いを強く表します。

She ate up her lunch.
彼女は昼食を全部食べました。

She gobbled up her lunch.
彼女は昼食をあっという間に平らげました。

eat upとeat intoの違い

eat upは、対象を大量に消費し、場合によっては使い切る感覚です。eat intoは、限りのある時間・貯金・利益などへ負担が食い込み、使える量を徐々に減らすことに焦点があります。

This app eats up storage.
このアプリは容量を大量に使います。

Unexpected costs are eating into our savings.
予想外の出費で貯金が徐々に減っています。

詳しくはeat intoの意味と使い方をご覧ください。

日本人が間違えやすいポイント

「上へ食べる」と直訳しない

eat upのupは場所ではなく、動作の完了を示します。「上に向かって食べる」ではなく「最後まで食べる」と理解しましょう。

eat it upの語順を守る

itやthemを使うときは、eatとupの間に置きます。

Eat it up.
× Eat up it.

Eat up!の強さは声の調子で変わる

Eat up!は一般的な声かけですが、状況や言い方によっては「残さず食べなさい」という指示にも聞こえます。大人同士で強く言うと子ども扱いしているように感じられる場合があるため、場面に応じてEnjoy your meal.Help yourself.などと使い分けましょう。

eat upが出てこないときの簡単な言い換え

eat upを思い出せなくても、基本的な英語で十分に伝えられます。

  • Eat all of it.
    それを全部食べて。
  • Finish your food.
    食事を食べ終えて。
  • This app uses a lot of space.
    このアプリは容量をたくさん使います。
  • The meeting takes a lot of time.
    その会議には長い時間がかかります。
  • They really liked the show.
    彼らはそのショーをとても気に入りました。

しゅみすけ(大山俊輔)

句動詞が出てこないときは、「全部」「たくさん」「とても好き」のように、伝えたい結果を基本語で説明しましょう。This app uses a lot of space.だけでも、容量を大量に使うことは十分に伝わります。

eat upを使った会話例

A: Can I have some ice cream?
アイスを食べてもいい?

B: Sure, but eat up your vegetables first.
もちろん。でも、先に野菜を全部食べてね。

A: Why is my phone almost full?
どうしてスマホの容量がもうほとんどないの?

B: These video files are eating up your storage.
この動画ファイルが容量を大量に使っているんだよ。

まとめ

eat upには、次の3つの主要な意味があります。

  • 食べ物を全部食べる・食べ切る
  • 時間・電池・容量・燃料などを大量に消費する
  • 話・演技・注目などを大喜びで受け入れる・夢中で楽しむ

共通するのは、upが「最後まで・すっかり」という完了の感覚を加えることです。代名詞を使う場合はeat it upの語順になる点も覚えておきましょう。

ほかの句動詞や定型表現も確認したい方は、英熟語・定型表現の一覧もご覧ください。

この記事を書いた人
しゅみすけ(大山俊輔)

b わたしの英会話および英語コーチングGRIT/be:RIZE代表。米国MBA取得、外資系企業4社での勤務経験を持ち、これまで多くの大人の英語学習を支援。日本語と英語の処理構造の違いに着目した「英語OS」の考え方をもとに、独学で伸び悩む人の学び直しをサポートしています。

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