
Nothing doing. は、相手の依頼や提案に対して「絶対だめ」「お断り」「そんなことはしない」と、きっぱり拒否するときに使う英語表現です。
単語をそのまま訳すと「何もしていない」に見えますが、会話では「その話は成立しない」「交渉の余地はない」という強いNoとして機能します。使う相手や場面を間違えるとぶっきらぼうに聞こえるため、断りの強さまで理解することが大切です。
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Nothing doing.の基本的な意味
Nothing doing. の最も一般的な使い方は、依頼・提案・許可を求める言葉への強い拒否です。
- 絶対だめ
- お断りだ
- そんなことはしない
- それは認められない
“Can I borrow your car tonight?” “Nothing doing.”
「今夜、車を借りてもいい?」「絶対だめ。」
He asked me to cover his shift again, but I said, “Nothing doing.”
彼はまた代わりにシフトへ入ってほしいと頼んできましたが、私は「お断り」と言いました。
普通の No. よりも強く、これ以上頼んでも答えは変わらないという響きがあります。
しゅみすけ(大山俊輔)
なぜnothing doingで「絶対だめ」になる?
nothing は「何もない」、doing は「実行されること・動き」です。文字どおりの感覚は、「実行されるものは何もない」「その話について動きはない」です。
依頼や提案に対して使うと、その案は実行されない、話は進まないという意味になり、そこから「絶対にだめ」「お断り」という強い拒否になります。
日本語の「その話はなし」「無理なものは無理」に近い感覚です。
Nothing doing.の使い方
依頼をきっぱり断る
“Could you lend me another $100?” “Nothing doing.”
「あと100ドル貸してくれない?」「お断りだよ。」
許可を与えない
“Can we stay out until midnight?” “Nothing doing. You have school tomorrow.”
「夜中まで外にいていい?」「だめ。明日は学校でしょう。」
条件を受け入れない
They wanted a 50 percent discount, but the manager said, “Nothing doing.”
彼らは50%の値引きを求めましたが、店長は「それは無理です」と断りました。
親しい相手に冗談めかして使う
“You can do all the dishes tonight.” “Nothing doing!”
「今夜は全部お皿を洗ってね。」「絶対いや!」
親しい間柄では、表情や声の調子によって少し大げさでコミカルな拒否にもできます。
No, thanks.・No way.との強さの違い

No, thanks.:丁寧に断る
No, thanks. は、誘い・申し出・食べ物などを穏やかに断る基本表現です。
“Would you like another drink?” “No, thanks.”
「もう一杯いかがですか?」「いいえ、結構です。」
No way.:強い否定・驚き
No way. は「絶対いや」「ありえない」のほか、驚いて「まさか!」と言うときにも使えます。
“Are you going to apologize to him?” “No way.”
「彼に謝るつもり?」「絶対にいや。」
Nothing doing.:要求をきっぱり退ける
Nothing doing. は、相手から出された要求・提案・条件を「その話は進めない」と退ける響きが特徴です。驚きを表す表現ではありません。
- No, thanks.:丁寧で穏やか
- No way.:強い否定、または驚き
- Nothing doing.:要求・提案をきっぱり拒否
Not a chance.との違い
Not a chance. は、「可能性はまったくない」「絶対に無理」という意味です。
“Will they finish by noon?” “Not a chance.”
「彼らは正午までに終わる?」「まず無理だね。」
可能性についても、依頼への拒否にも使えます。一方、Nothing doing. は、特に要求や提案を受け入れない意思を示す用途に向いています。
- Not a chance.:可能性がゼロ/絶対にしない
- Nothing doing.:その要求・提案には応じない
やや古風・芝居がかった響きになることもある
Nothing doing.は現在でも意味が通じるくだけた表現ですが、話者や場面によっては、少し昔風、大げさ、芝居がかった響きになることがあります。
そのため、日常会話で自然に強く断るだけなら、No way. や Absolutely not. のほうがよく選ばれる場合もあります。一方、あえて断固とした感じや、ユーモラスな調子を出したいときにはNothing doing.が効果的です。
「何も起きていない・成果なし」の用法
文脈によっては、Nothing doing.または there was nothing doing が、「何も起きていない」「活動がない」「成果が得られない」という意味になることもあります。
We checked the town center, but there was nothing doing.
街の中心部を見てみましたが、特に何もやっていませんでした。
I tried calling three times, but nothing doing.
3回電話してみましたが、だめでした(成果なしでした)。
ただし、英語学習者がまず覚えるべき中心用法は、依頼への「絶対にだめ」です。
日本人が間違えやすいポイント
「何もしていない」と訳さない
「私は何もしていません」と言うなら、I’m not doing anything. や I did nothing. です。Nothing doing.をその意味で使うことはできません。
仕事の丁寧な断りには使わない
上司・顧客・取引先の依頼にNothing doing.だけで返すと、無礼で対立的に響く可能性があります。
- I’m afraid that won’t be possible.
申し訳ありませんが、それは難しいです。 - Unfortunately, we can’t agree to those terms.
残念ながら、その条件には同意できません。
後ろに目的語を直接置かない
Nothing doing.は、通常それだけで返答として使います。「〜を断る」のように目的語を続ける動詞句ではありません。
しゅみすけ(大山俊輔)
すぐに出てこないときの簡単な言い換え
Nothing doing.を思い出せなくても、次の基本表現で十分に伝わります。
- No. I can’t do that.
いいえ、それはできません。 - I won’t agree to that.
それには同意しません。 - That’s not possible.
それは無理です。 - No, that’s not going to happen.
いいえ、そうはなりません。
まとめ
Nothing doing. は、依頼や提案を「絶対だめ」「お断り」ときっぱり拒否するくだけた表現です。
- 中心的な意味:要求・提案への強い拒否
- ニュアンス:交渉の余地を残さない
- No way.と違い、驚きには使わない
- 場面によって少し古風・大げさに響く
- 丁寧に言うなら I’m afraid that won’t be possible.
ほかの英熟語や定型表現もニュアンスから学びたい方は、英熟語・定型表現の一覧をご覧ください。









