
make for には、大きく分けて「〜へ向かう」と「〜を生み出す・〜につながる」の2つの意味があります。
We made for the exit. なら「私たちは出口へ向かった」、Good communication makes for better teamwork. なら「良いコミュニケーションは、より良いチームワークにつながる」です。一見別々に見えますが、どちらも「ある方向・結果へ進ませる」という感覚でつながっています。
この記事では、2つの用法、語順、自然な例文、head for・lead to・be made for との違い、簡単な英語での言い換えまで解説します。
Contents
make forの2つの意味
- 場所へ向かう:人や物が、ある目的地の方向へ進む
- 結果を生み出す・〜につながる:ある要因が、特定の状態や結果を作りやすくする
As soon as the doors opened, everyone made for the stairs.
ドアが開くとすぐ、全員が階段へ向かいました。
A little preparation makes for a less stressful morning.
少し準備しておくと、朝のストレスが減ります。
しゅみすけ(大山俊輔)
意味①「〜へ向かう」のmake for
make for+場所 で「〜へ向かう」「〜のほうへ進む」という意味です。特に、その場を離れて目的地へ動き始める様子や、迷わず一方向へ進む様子を描けます。
We should make for the station before it starts raining.
雨が降り始める前に駅へ向かったほうがいいです。
The child made for his mother when he saw her.
その子は母親を見つけると、母親のほうへ向かいました。
When the alarm went off, people made for the nearest exit.
警報が鳴ると、人々は最寄りの出口へ向かいました。
After dinner, we made for home.
夕食後、私たちは家路につきました。
make for home のように、home は冠詞なしで使えます。ただし、日常会話では head for や go to のほうが一般的な場面も多く、make for は物語的・描写的に響くことがあります。
意味②「〜を生み出す・〜につながる」のmake for
A makes for B で「AがBという結果を生む」「AがBに役立つ・つながる」という意味です。Aだけが直接Bを引き起こすと言い切るより、AがBを作りやすくするというニュアンスがあります。
Clear rules make for a safer workplace.
明確なルールは、より安全な職場づくりにつながります。
Soft lighting makes for a relaxing atmosphere.
柔らかな照明は、くつろげる雰囲気を生み出します。
Traveling together can make for some unforgettable memories.
一緒に旅行すると、忘れられない思い出ができることがあります。
Her honesty made for an awkward but useful conversation.
彼女が正直に話したことで、気まずくも有意義な会話になりました。
This layout makes for easier reading.
このレイアウトなら、より読みやすくなります。
最後の make for easier reading は、記事、資料、ウェブ画面などの読みやすさを説明するときによく使える形です。

make forの語順と文法
make for+場所・人
for の後ろに目的地を置きます。過去形は made for です。
They made for the beach at sunrise.
彼らは日の出とともにビーチへ向かいました。
The dog made straight for the food.
犬は食べ物へまっすぐ向かいました。
make straight for は「〜へまっすぐ向かう」というよく使われる組み合わせです。
A make(s) for B
「結果につながる」用法では、原因・条件となるAを主語にし、結果Bを for の後ろに置きます。
Regular feedback makes for steady improvement.
定期的なフィードバックは、着実な改善につながります。
These small details make for a better customer experience.
こうした小さな工夫が、より良い顧客体験につながります。
主語が単数なら makes for、複数なら make for です。
makeとforを離さない
この表現の for は目的地・結果を導く前置詞です。make the exit for や make it for のように、目的語を間へ入れて分離しません。
○ We made for the exit.
× We made the exit for.
場面別の自然な例文
旅行・移動
Let’s make for the hotel before the last bus leaves.
最終バスが出る前にホテルへ向かいましょう。
The hikers made for higher ground when the river began to rise.
川の水位が上がり始めると、ハイカーたちは高台へ向かいました。
仕事
Shorter meetings make for quicker decisions.
会議を短くすると、意思決定が速くなります。
A shared calendar makes for smoother coordination.
共有カレンダーがあると、調整がよりスムーズになります。
Different viewpoints can make for a stronger proposal.
異なる視点があれば、より良い提案につながることがあります。
家庭・暮らし
A quiet room makes for a good night’s sleep.
静かな部屋は、ぐっすり眠れる環境につながります。
Cooking together makes for a fun evening.
一緒に料理すると、楽しい夜になります。
恋愛・人間関係
Honest questions make for deeper conversations.
率直な質問は、より深い会話につながります。
The moment the date became awkward, he made for the door.
デートが気まずくなった途端、彼はドアのほうへ向かいました。
make forと似た表現の違い
make forとhead for
head for も「〜へ向かう」で、日常会話では非常に自然です。
We’re heading for the airport now.
今、空港へ向かっています。
We made for the airport as soon as the meeting ended.
会議が終わるとすぐ、私たちは空港へ向かいました。
head for は移動や予定を中立的に伝えやすく、make for は「その方向へ動き出した」という描写が少し目立ちます。
make forとlead to
lead to は「Aが結果Bを引き起こす・結果としてBになる」という因果関係を示します。make for は、Aが好ましい状態や特徴を作るのに役立つ、という評価を込める場面で特に自然です。
Lack of sleep can lead to mistakes.
睡眠不足はミスにつながることがあります。
Enough sleep makes for better concentration.
十分な睡眠は、より高い集中力につながります。
lead to と似た結果表現は、result inとlead toの違いを解説した記事でも確認できます。
make forとcontribute to
contribute to は「〜に貢献する」「〜の一因となる」と、複数ある要因の一つを示します。
Good training contributes to employee confidence.
良い研修は従業員の自信向上に貢献します。
Good training makes for a more confident team.
良い研修は、より自信のあるチームづくりにつながります。
make for のほうが、結果として生まれる雰囲気・状態を描く響きがあります。
be made forとの違いに注意
be made for は形が似ていますが、「〜のために作られている」「〜にぴったりだ」という別の表現です。
This bag is made for short trips.
このバッグは短い旅行用に作られています。
You two were made for each other.
あなたたち二人はお似合いです。
一方、make for は能動形で「向かう」「結果を生む」です。
This bag makes for easier travel.
このバッグがあると、旅行がより楽になります。
しゅみすけ(大山俊輔)
日本人が間違えやすいポイント
「作る」と直訳しすぎない
Good weather makes for a pleasant walk. を「良い天気が散歩を作る」と直訳すると不自然です。「良い天気だと、気持ちよく散歩できる」と結果を自然な日本語にします。
目的地にはforを残す
「駅へ向かった」は made the station ではなく、made for the station です。
make A doと混同しない
make A do は「Aに〜させる」です。
The joke made me laugh.
その冗談で私は笑いました。
The joke made for a relaxed atmosphere.
その冗談が、くつろいだ雰囲気を生み出しました。
前者は make+人+動詞、後者は make for+結果 です。
簡単な英語で言い換えるなら
- We made for the exit. → We went to the exit.(出口へ行きました)
- She made for home. → She went home.(彼女は家へ帰りました)
- Good planning makes for a smooth trip. → Good planning helps the trip go smoothly.(よく計画すると旅行が順調に進みます)
- This chair makes for more comfortable work. → This chair helps me work comfortably.(この椅子なら快適に仕事ができます)
make for が出てこなければ、移動は go to、結果は help を使えば十分に伝えられます。
まとめ
make for の主な意味は、「〜へ向かう」と「〜を生み出す・〜につながる」の2つです。
- make for+場所:その場所へ向かう
- A makes for B:AがBという結果・状態につながる
- be made for:〜向けに作られている、〜にぴったり
まずは We made for the exit. と Good planning makes for a smooth trip. の2文をセットで覚えると、用法を区別しやすくなります。
ほかの表現も探したい方は、英熟語・定型表現の親記事もご覧ください。









