
pipe down は、うるさく話している人に「静かにしろ」「黙って」と強めに言う句動詞です。短く勢いがあり、いら立ちや命令口調が伝わりやすいため、使う相手と場面には注意が必要です。
この記事では、pipe downの意味とニュアンス、語順、自然な例文、Keep it down. や Be quiet. との違い、すぐに使える丁寧な言い換えまで解説します。
Contents
pipe downの意味は「静かにする・黙る」
pipe down の基本的な意味は「話すのをやめて静かにする」です。特に、誰かが大声で話している、騒いでいる、余計なことを言い続けている場面で使われます。
- Pipe down!
静かにしろ!/黙って! - Will you pipe down?
静かにしてくれない? - They finally piped down.
彼らはようやく静かになった。
命令文の Pipe down! が特によく使われますが、普通の動詞と同じように時制を変えることもできます。過去形・過去分詞は piped down、進行形は piping down です。
しゅみすけ(大山俊輔)
ネイティブが感じるニュアンス
pipe downには、単に音量を下げてほしいだけでなく、「もう十分だ」「うるさいからやめて」という話し手のいら立ちがにじみます。上司が部下に、客が店員に、知らない人同士で使うと、ぶっきらぼうで失礼に聞こえる可能性があります。
一方で、家族や親しい友人同士が冗談めかして使うこともあります。たとえば、友達が自慢話を続けているときに笑いながら Oh, pipe down! と言えば、「もう、分かったって!」に近い軽いツッコミになります。表現そのものより、声の調子や表情、関係性が印象を大きく左右します。
pipeとdownから意味をイメージする
pipe は名詞なら「管・パイプ」ですが、動詞では笛のような甲高い声や音を出すイメージを持つことがあります。そこに、勢い・音量・活動を低くする感覚の down が加わり、「声や騒ぎを下げる」から「静かにする」と捉えると覚えやすいでしょう。
ただし、現代の会話では二語を毎回分解して理解するより、pipe down=うるさい人が静かになる/静かにさせる強めの表現として一まとまりで覚えるのが自然です。句動詞の仕組みを広く確認したい方は、be:RIZEの英語の句動詞一覧と覚え方も参考になります。
語順と文法:目的語を挟まない
pipe downは、基本的に目的語を取らない自動詞型の句動詞です。したがって、pipe someone down や pipe it down とは通常言いません。
- ○ Pipe down.
- ○ Tell them to pipe down.
- ○ The kids finally piped down.
- × Pipe them down.
- × Pipe it down.
誰に静かにしてほしいかを示すなら、その人に直接命令するか、tell+人+to pipe down の形を使います。
Can you tell the people next door to pipe down?
隣の人たちに静かにするよう言ってくれる?
自然な例文で使い方を確認
家庭・暮らし
Kids, pipe down. Your baby sister is sleeping.
みんな静かにして。赤ちゃんの妹が寝ているの。
The neighbors didn’t pipe down until after midnight.
隣人たちは真夜中を過ぎるまで静かにならなかった。
友達との会話
Oh, pipe down. You won by one point.
もう分かったって。1点差で勝っただけでしょ。
We were laughing so loudly that someone told us to pipe down.
私たちが大声で笑っていたので、誰かに静かにするよう言われた。
学校・学習
The teacher waited for the class to pipe down.
先生はクラスが静かになるのを待った。
Everyone piped down when the principal walked in.
校長先生が入ってくると、全員が静かになった。
仕事
I wish the people in the break room would pipe down.
休憩室の人たち、もう少し静かにしてくれたらいいのに。
職場では、この例のように第三者について話すなら自然ですが、同僚本人に Pipe down. と命令するのは攻撃的に響きやすいです。直接頼むなら Could you keep it down a little? のほうが安全です。
隣人の騒音に対応するときも、強い命令より状況説明と丁寧な依頼を組み合わせるほうが安全です。大家・管理会社への相談を含む実用例は騒音を伝える・注意する英語フレーズで確認できます。
Pipe downとKeep it downの違い

どちらも「静かにして」という場面で使えますが、焦点と強さが異なります。
| 表現 | 中心の意味 | 響き |
|---|---|---|
| Pipe down. | 話す・騒ぐのをやめる | 強め、いら立ちが出やすい |
| Keep it down. | 音量を低く保つ | 直接的だがpipe downより中立的 |
| Could you keep it down? | 音量を下げてもらう | 丁寧で使いやすい |
keep it down の it は、声・音・騒ぎなどをまとめて指します。そのため、人の会話だけでなくテレビや音楽の音量にも使えます。詳しい語順や、費用・食べ物での別の用法はkeep downの意味と使い方で解説しています。
Be quiet・Shut upとの違い
Be quiet.
「静かにして」という一般的な表現です。言い方によって穏やかにも強くもなります。先生が教室に言う場面などでも使われます。
Shut up.
「黙れ」に近く、pipe down以上に相手の発言を乱暴に止める響きになることがあります。親しい友人同士で驚きを表す Shut up! など別の使われ方もありますが、学習者が静かにしてほしい場面で安易に使うのは避けたほうがよいでしょう。
Quiet down.
「落ち着いて静かになる」という意味です。子どもやグループ全体に対して使われることが多く、pipe downほど「黙れ」という鋭さはありません。
日本人が間違えやすいポイント
1.丁寧な依頼だと思わない
Will you pipe down? は疑問文でも、丁寧なお願いとは限りません。「静かにしてくれない?」という、いら立った命令に近く聞こえることがあります。
2.音そのものを目的語にしない
テレビの音量を下げてほしいときに Pipe the TV down. とは言いません。Turn the TV down. または Could you turn the volume down? が自然です。
3.pipe upと混同しない
pipe up は反対方向で、「急に口を挟む・はっきり話し始める」という意味です。
She suddenly piped up with a question.
彼女は突然、質問を口にした。
すぐ出てこないときの簡単な言い換え
pipe downを無理に使わなくても、基本的な英語で十分に伝えられます。
- Could you speak more quietly?
もう少し静かに話してもらえますか? - Could you keep your voice down?
声を抑えてもらえますか? - Please be quiet.
静かにしてください。 - It’s a little loud in here.
ここ、少しうるさいですね。
しゅみすけ(大山俊輔)
まとめ
pipe down は「静かにする・黙る」という意味の句動詞です。特に Pipe down! は「静かにしろ!」という強い命令になり、いら立ちが伝わりやすい表現です。目的語は挟まず、pipe down / piped down / tell someone to pipe down の形で使います。
自分から丁寧に頼みたいときは、Could you keep it down? や Could you speak more quietly? に言い換えると安心です。ほかの英熟語も体系的に学びたい方は、英熟語・定型表現の一覧もご覧ください。









