
throw away は、ゴミ箱へ物を「捨てる」ときに使う基本的な句動詞です。しかし英語では、throw away an opportunity なら「機会を無駄にする」、throw away your talent なら「才能を台無しにする」という意味にもなります。
物と機会ではまったく違うように見えますが、中心にある絵は同じ。手元にあるものを遠くへ投げ、もう使えない状態にすることです。不要な包装紙なら捨ててよいものですが、時間・才能・信頼まで投げてしまえば「無駄にする」になります。
今回は、検索需要のある「throw away 意味」を中心に、throw it away の語順、discard・get rid ofとの違い、時間や機会に使う比喩、一語の throwaway まで、恋愛と仕事の例文を交えて整理します。
Contents
throw awayのコアイメージは「遠くへ投げて手元からなくす」
throw は、物に力を加えて手元から放つこと。away は、話し手が意識する基準点から離れた状態です。
二つを合わせると、次のイメージになります。
throw(力を加えて放つ)+ away(遠く離れた状態へ)=遠くへ投げて、手元からなくす
ポイントは、単に置くのではなく、自分の管理や利用の範囲から外へ出すことです。そのため、一度捨てたら簡単には戻らない「手放し」「不可逆性」も感じられます。

意味1:物を捨てる・廃棄する
もっとも基本的な使い方は、不要な物を「捨てる」です。紙くず、壊れた物、古い食品など、もう使わない物を自分の手元から処分するときに使います。
Please throw away the empty box.
空き箱を捨ててください。
I threw away the receipt by mistake.
間違えてレシートを捨ててしまいました。
Don’t throw that away. We can reuse it.
それを捨てないで。再利用できます。
She threw away all the expired food in the fridge.
彼女は冷蔵庫にあった期限切れの食品をすべて処分しました。
throw には「投げる」という勢いがありますが、throw away は必ずしも乱暴にゴミ箱へ投げ込むことを意味しません。普通に「処分する」という日常的な言い方です。
ただし、環境や分別を意識するなら、何でも throw away するのではなく、次の表現も使い分けられます。
- recycle it:リサイクルする
- reuse it:再利用する
- donate it:寄付する
- give it away:無料で人に譲る
Before you throw it away, see if someone else can use it.
捨てる前に、ほかの誰かが使えないか確認してみてください。
throw it awayの語順:代名詞は真ん中
throw away は、目的語を throw と away の間へ入れられる分離可能な句動詞です。目的語が普通の名詞なら、次の二つはどちらも使えます。
- throw away the box
- throw the box away
一方、目的語が it、them、this、that などの代名詞なら、必ず真ん中に置きます。
- Throw it away.:正しい
Throw away it.:誤り- Don’t throw them away.:正しい
These documents are important. Don’t throw them away.
この書類は重要です。捨てないでください。
give away、put away、write down、turn off などと同じ語順です。代名詞は短く、すでに話題に出ている情報なので、動詞のすぐ後ろに置くと覚えておきましょう。
意味2:時間・お金・努力を無駄にする
時間やお金は、使う価値のある「資源」として考えられます。それをゴミのように遠くへ投げてしまえば、「浪費する」「無駄にする」という比喩になります。
Don’t throw away your time worrying about things you can’t control.
自分ではどうにもできないことを心配して、時間を無駄にしないでください。
He threw away a lot of money on things he didn’t need.
彼は必要のない物に多額のお金を浪費しました。
We can’t throw away months of hard work.
何か月もの努力を無駄にはできません。
She felt that she had thrown away ten years of her life.
彼女は人生の10年を無駄にしてしまったように感じました。
waste も「無駄にする」ですが、throw away のほうが「価値あるものを自分から手放して台無しにした」という後悔や警告が強く響きます。
- Don’t waste your time.:時間を無駄にしないで
- Don’t throw your time away.:大切な時間を投げ捨てないで
日常では waste のほうが広く使われますが、感情を込めて大切さを伝えたいときには throw away がよく合います。
意味3:機会・才能・将来を台無しにする
まだ可能性のある機会や才能を活かさず、戻ってこないところへ手放す場合も throw away を使います。
Don’t throw away this opportunity.
この機会を無駄にしないでください。
He’s throwing away his talent.
彼は自分の才能を無駄にしています。
She threw away her chance to lead the project.
彼女はプロジェクトを率いるチャンスを自ら失いました。
One careless decision could throw away everything we’ve built.
ひとつの軽率な判断で、私たちが築いてきたものすべてを台無しにしかねません。
throw away a chance は、単に「機会を逃した」だけでなく、本人の判断や行動によって機会を無駄にしたニュアンスがあります。偶然間に合わなかったなら miss a chance、自ら台無しにしたなら throw away が自然です。
I missed the chance to speak with her.
彼女と話す機会を逃しました。
I threw away my chance by arriving unprepared.
準備せずに行ったことで、自分から機会を台無しにしました。
意味4:関係・信頼・勝利を自ら手放す
恋愛関係、友情、信頼、試合のリードなど、それまで築いてきたものを軽率な行動で失う場合にも使われます。
Are you really going to throw away our relationship over one argument?
たった一度の口論で、本当に私たちの関係を捨てるつもりなの?
He threw away her trust by lying again.
彼はまた嘘をつき、彼女の信頼を自ら失いました。
Don’t throw away a good friendship because of a misunderstanding.
誤解のために大切な友情を台無しにしないでください。
スポーツでは、勝てる試合や得点差を自ら崩す意味でも使います。
The team threw away a two-goal lead.
そのチームは2点のリードをふいにしました。
この場合も「誰かに奪われた」より、「自分たちのミスで手放した」という感覚があります。
throw away・get rid of・discard・tossの違い
| 表現 | ニュアンス | よく使う場面 |
|---|---|---|
| throw away | 不要な物を手元から捨てる/価値あるものを無駄にする | 日常会話全般 |
| get rid of | 邪魔・不要なものを取り除く | 物、問題、習慣 |
| discard | 不要と判断して廃棄する | 説明書、ビジネス、正式な文章 |
| toss | 軽くぽいと投げる/くだけた「捨てる」 | 米語の日常会話 |
get rid of は、捨て方よりも「なくしてすっきりする」という結果に焦点があります。
I need to get rid of these old files.
この古いファイルを処分しないといけません。
ファイルを削除するのか、保管場所を移すのか、誰かに渡すのかは問いません。一方、throw away は基本的に「ゴミとして捨てる」動作が浮かびます。
discard は throw away より硬く、製品の注意書きや業務手順でよく見ます。
Discard the packaging after use.
使用後は包装を廃棄してください。
toss は「軽く投げる」が中心で、toss it out、toss it away ならカジュアルな「それ、捨てて」です。
throw awayとgive awayの違い
awayシリーズの中でも、throw away と give away は、どちらも物が自分の手元からなくなる表現です。違いは、その先にあります。
- throw away:不要な物として捨て、利用から外す
- give away:相手へ無料で渡し、その人のものにする
I was going to throw the chair away, but I gave it away instead.
その椅子を捨てるつもりでしたが、代わりに人へ譲りました。
まだ使える物なら give away、再利用できない物なら適切に throw away または recycle。二つを対比すると、awayの「自分の領域から離れる」感覚がよく見えます。
一語のthrowawayは「使い捨ての・軽い」
一語の throwaway、またはハイフンを入れた throw-away は、主に形容詞として「使い捨ての」「重要でない」「その場限りの」という意味になります。
throwaway packaging
使い捨ての包装
a throwaway comment
何気なく口にした一言
It sounded like a throwaway line, but I remembered it.
何気ない一言のようでしたが、私は覚えていました。
a throwaway society / throwaway culture は、物をすぐ捨てる「使い捨て社会・文化」。環境問題の文脈で使われます。
なお、オンラインサービスで一時的に作るアカウントやメールアドレスを a throwaway account、a throwaway email address と呼ぶこともあります。
恋と仕事で使えるthrow away例文
恋愛・日常の会話
Why did you throw away the flowers he gave you?
どうして彼がくれた花を捨てたの?
I can’t throw these photos away yet.
この写真は、まだ捨てられません。
Let’s not throw away what we have.
私たちが築いてきたものを、台無しにするのはやめよう。
Don’t throw away your happiness just to please everyone else.
周囲に合わせるためだけに、自分の幸せを手放さないで。
仕事の会話
Can I throw these draft copies away?
この下書きのコピーは捨ててもいいですか?
Don’t throw away the original data.
元のデータを削除しないでください。
デジタルデータには通常 delete を使いますが、「価値あるデータを捨ててしまう」という比喩的な警告なら throw away も使えます。
We shouldn’t throw away a strong proposal because of one minor issue.
小さな問題ひとつのために、優れた提案を捨てるべきではありません。
This training is an opportunity—don’t throw it away.
この研修はチャンスです。無駄にしないでください。
We’ve invested too much time to throw the project away now.
今になってプロジェクトを投げ出すには、あまりにも多くの時間をかけてきました。
まとめ:「戻らないところへ投げる」が意味をつなぐ
throw away の意味は、「捨てる」と「無駄にする」に分けて暗記する必要はありません。コアイメージは一貫しています。
- 不要な物を遠くへ投げる → 捨てる・廃棄する
- 時間やお金を利用できない場所へ投げる → 浪費する
- 機会や才能を戻らない場所へ投げる → 台無しにする
- 信頼や関係を手放す → 自ら失う
- throw it away:代名詞は必ず真ん中
- throwaway:使い捨ての/何気ない
ゴミを分別するときの Throw this away. も、大切な機会を前にした Don’t throw it away. も、手元から遠くへ放す同じ動きです。「それは本当に戻らなくてもよいものか」という感覚まで含めて、throw awayを使ってみてください。
句動詞は、基本動詞と前置詞・副詞の方向を重ねて理解するのが近道です。全体像は英語の句動詞とは?基本と覚え方でも紹介しています。










