Get throughの意味は?切り抜ける・終える・電話がつながるを例文で解説

Get through 切り抜ける・終える

つらい一週間をなんとか乗り切った。山積みの仕事をようやく終えた。何度も電話して、やっと担当者につながった。この3つは日本語では別の表現ですが、英語ではどれも get through で表せます。

get throughの主な意味は「困難を切り抜ける」「仕事などを終える」「電話がつながる」。さらに「試験に合格する」「相手に理解させる」「お金や食料を使い切る」といった意味にも広がります。

意味が多く見える句動詞ですが、getの「変化して到達する」とthroughの「内部を端から端まで通り抜ける」を組み合わせれば、苦労しながらも出口側へ到達する一枚のイメージで理解できます。

先に結論!

  • get through:過程や障害の内部を抜け、出口・完了・相手側へ到達する
  • 困難の出口へ到達する → 切り抜ける
  • 仕事の最後へ到達する → 終える
  • 電話回線の向こう側へ到達する → つながる
  • 言葉が相手の内側へ届く → 理解させる・分からせる

Get throughの基本イメージは「中を抜けて到達する」

getは、ある状態へ「到達する」、または状態が「変化する」ことを表す基本動詞です。throughは、トンネルのようなものの内部に入り、反対側まで通り抜ける感覚です。

この2つが合わさったget throughは、ただ内部を進むだけではありません。途中に仕事、試験、困難、混雑、電話回線などの壁があっても、なんとか向こう側へ届くことに焦点があります。

過去形・過去分詞はgetの変化に合わせます。

現在形:get through
過去形:got through
過去分詞:got through(アメリカ英語では文脈によりgottenも使われます)

We finally got through it.
私たちはついにそれを切り抜けました。

コアイメージは「壁のある内部から、出口へ出る」

困難や仕事、試験、電話の壁を抜けて出口へ到達する女性

長い透明な通路の中に、山積みの仕事、試験のゲート、嵐、つながらない電話があると考えてみてください。get throughは、それらの障害を通り抜け、明るい出口へたどり着く動きです。

「切り抜ける」なら困難の出口、「終える」なら仕事の最後、「電話がつながる」なら回線の向こう側が到達点です。日本語訳は変わっても、英語ではすべてthroughの向こう側をgetするという同じ景色です。

先に扱ったgo throughが「内部を進む過程」に目を向けるのに対し、get throughは「進んだ結果、向こう側へ到達できたか」に目を向けます。

意味1:困難やつらい時期を「切り抜ける」

get throughの代表的な使い方が、困難、危機、つらい一日などを「なんとか乗り切る」です。

We’ll get through this together.
私たちは一緒にこれを乗り越えられます。

I don’t know how I got through that year.
あの一年をどうやって乗り切ったのか、自分でも分かりません。

She helped me get through a difficult time.
彼女は、私がつらい時期を乗り越えるのを助けてくれました。

単に困難を「経験した」事実を述べるならwent throughを使えます。一方、got throughには、苦労しながらも終わりまで到達した、という達成感や安堵があります。

Get through the dayは「今日をなんとか乗り切る」

I just need to get through today.
とにかく今日を乗り切らないと。

Coffee helps me get through the morning.
コーヒーのおかげで午前中を乗り切れます。

忙しい日、寝不足の日、気持ちが落ち込んでいる日などに使える会話的な表現です。「華々しく成功する」よりも、「とにかく出口まで行く」という現実的な響きがあります。

意味2:仕事や課題を「終える・片づける」

大量の仕事、書類、メール、読書などを最後まで処理するときにもget throughを使います。

I have a lot of work to get through today.
今日は片づけなければならない仕事がたくさんあります。

We finally got through all the paperwork.
私たちはようやく書類仕事を全部終えました。

How many emails did you get through?
メールを何通処理できましたか?

仕事の山の入口から始め、ひとつずつ処理し、最後まで到達するイメージです。finishでも「終える」と言えますが、get throughには量が多い、簡単ではない、それでも進めたという過程が感じられます。

Get through a bookは「本を読み終える」

I couldn’t get through the whole book.
その本を最後まで読み切れませんでした。

内容が難しい、長い、退屈などの理由で、出口まで進めなかったというニュアンスです。単純な完了ならfinish the book、努力を要した過程まで表すならget through the bookが自然です。

意味3:電話が「つながる」

電話回線や受付などの壁を通り、話したい相手へ到達する場合、get through to+人・部署を使います。

I couldn’t get through to customer service.
カスタマーサービスに電話がつながりませんでした。

I finally got through to her.
ようやく彼女に電話がつながりました。

Did you manage to get through?
電話、つながりましたか?

相手を言わなくても、電話の話だと分かる文脈ならget throughだけで使えます。

電話口で「おつなぎします」と言うならput you throughです。

I’ll put you through to the sales department.
営業部へおつなぎします。

get throughは電話をかけた側が「向こうへ到達する」、put throughは受付などが「回線を通して相手をつなぐ」という視点の違いです。

意味4:人に「理解させる・思いを伝える」

電話の用法と同じ get through to+人 が、「こちらの言葉や思いを相手に理解させる」という意味にもなります。

I can’t get through to him.
彼には何を言っても伝わりません。

How can I get through to my team?
どうすればチームに分かってもらえるでしょうか?

Her words finally got through to me.
彼女の言葉が、ようやく私の心に届きました。

声は聞こえていても、意味や気持ちが相手の内側まで届かないことがあります。その心の壁を通り抜けて理解へ届くのが、このget throughです。

無理やり納得させるというより、「何度も伝えて、ようやく本当に分かってもらう」ニュアンスを持ちます。

意味5:試験・予選・選考を「通過する」

試験や選考の関門を越えて次の段階へ進む場合にも使われます。特にイギリス英語でよく見られる用法です。

She got through the first round.
彼女は一次選考を通過しました。

Only ten candidates got through to the final interview.
最終面接へ進んだ候補者は10人だけでした。

He got through his exams.
彼は試験を切り抜けました/合格しました。

get through to+次の段階の形にすると、予選から決勝、一次面接から最終面接など、到達した先を明示できます。

意味6:お金・食料などを「使い切る・大量に消費する」

蓄えの内部を最後まで進んでなくなる感覚から、物を大量に消費する意味にもなります。

We get through a lot of coffee at work.
職場ではコーヒーをたくさん消費します。

She got through all her savings in six months.
彼女は半年で貯金をすべて使い果たしました。

How did we get through so much milk?
どうしてこんなに牛乳を使ったんだろう?

run out ofが「なくなった状態」を中心に表すのに対し、get throughは「次々に使い、結果として大量を消費した」過程に焦点があります。

Go throughとGet throughの違い

表現 中心となる視点
go through 内部を進む・経験する過程 go through a difficult time
get through 内部を抜けて出口へ到達する結果 get through a difficult time

She went through a difficult divorce.
彼女はつらい離婚を経験しました。

離婚というプロセスの内部を実際に通ったことを述べています。

Her friends helped her get through the divorce.
友人たちが、彼女が離婚を乗り越えるのを助けました。

こちらは、苦しいプロセスを最後まで切り抜けることに焦点があります。

goは「進んでいく」、getは「到達する」。この基本動詞の違いが、そのまま句動詞のニュアンスに現れています。

Get overとGet throughの違い

get overも「乗り越える」と訳されますが、イメージが異なります。

表現 イメージ 焦点
get through 困難の内部を抜ける 期間・過程をなんとか終える
get over 障害の上を越える 影響から回復し、先へ進む

I got through the worst week of my life.
人生で最悪の一週間をなんとか乗り切りました。

It took me months to get over the breakup.
失恋から立ち直るのに何か月もかかりました。

一週間という期間を最後まで耐えるならget through。出来事が終わった後、その心理的な影響から回復するならget overが自然です。

仕事で使えるGet throughのフレーズ

Let’s get through these tasks before lunch.
昼食前にこれらの仕事を片づけましょう。

I need to get through this report today.
今日、このレポートを終えなければなりません。

I couldn’t get through to the person in charge.
担当者に電話がつながりませんでした。

We need a clearer message to get through to customers.
顧客に伝わる、もっと明確なメッセージが必要です。

Once we get through this busy period, things should calm down.
この繁忙期を乗り切れば、状況は落ち着くはずです。

作業、連絡、説得、繁忙期まで、仕事で出会うさまざまな「壁のある通路」に使える表現です。

恋愛・人間関係で使えるGet through

We’ll get through this together.
私たちは一緒にこれを乗り越えられるよ。

I tried to get through to her, but she wouldn’t listen.
彼女に分かってもらおうとしましたが、聞く耳を持ってくれませんでした。

Your message really got through to me.
あなたの言葉が本当に心に届きました。

I couldn’t have got through it without you.
あなたなしでは、これを乗り越えられませんでした。

最後の表現は、支えてくれた相手への深い感謝を伝えられます。アメリカ英語では couldn’t have gotten through it と言うこともあります。

Get throughの語順とThrough withの違い

get throughは基本的に分離しません。

I got through the work.
I got through it.
その仕事を終えました/それを切り抜けました。

I got it through. は、今回の意味では使いません。ただしget something throughには、「何かを承認させる・通過させる」という別の他動詞的な構造があります。

We managed to get the proposal through.
私たちはなんとか提案を通しました。

また、be through with は「~を終えている」「~とはもう関わらない」という表現です。

I’m through with this task.
この作業は終わりました。

I’m through with him.
彼とはもう終わりです。

人を目的語にすると強い決別の意味になるため、get through withと混同しないようにしましょう。

会話でGet throughを練習しよう

A: This week has been exhausting.
今週は本当に疲れるね。

B: Just one more day. We’ll get through it.
あと一日だよ。乗り切れるよ。

A: Did you call the bank?
銀行に電話した?

B: Yes, but I couldn’t get through.
うん。でもつながらなかった。

A: How much work do you have left?
仕事、あとどれくらい残ってる?

B: If I focus, I can get through it by five.
集中すれば、5時までに終えられるよ。

まずは We’ll get through this.I couldn’t get through.I have work to get through. の3つを、場面ごとに声に出してみましょう。

まとめ:Get throughは「出口側へ到達する」

get throughの中心は、障害や過程の内部を通り、なんとか向こう側へ到達することです。

  • 困難や一日なら「切り抜ける・乗り切る」
  • 仕事や本なら「終える・読み切る」
  • 電話回線なら「相手につながる」
  • 言葉や気持ちなら「相手に理解させる」
  • 試験や選考なら「通過する・合格する」
  • お金や食料なら「使い切る・大量に消費する」

大変なトンネルの中にいるときは、出口が見えないこともあります。そんなときに使える一言が、We’ll get through this.。「今は内部にいるけれど、私たちは向こう側へ到達できる」という、throughの景色そのものを持つ表現です。

句動詞の仕組みや語順をまとめて確認したい方は、英語の句動詞とは?基本ルールと覚え方もあわせてご覧ください。

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