
twist someone’s arm は、直訳すると「人の腕をひねる」。実際の会話では、人を強く説得して、しぶしぶ同意させるという意味で使うイディオムです。
本当に腕をひねる暴力の話ではありません。相手が最初は乗り気でないのに、何度も勧めたり頼んだりして気持ちを変えさせる様子を、少し大げさに表しています。
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twist someone’s armの意味
中心となる意味は次のとおりです。
- 人を強く説得する
- しつこく頼んで同意させる
- 多少の圧力をかけて承諾させる
She twisted my arm, so I agreed to join the trip.
彼女に強く説得されて、私はその旅行に参加することにしました。
単なる ask(頼む)より強く、相手が最初は断っていた、または迷っていたことが感じられます。ただし、友人同士の食事や遊びの誘いなど、深刻ではない場面で冗談っぽく使うことも多い表現です。

しゅみすけ(大山俊輔)
なぜ「腕をひねる」で説得になるの?
twist は「ねじる・ひねる」、arm は「腕」です。腕をひねられれば、相手の要求に従わざるを得ません。その物理的な圧力を、言葉による説得や働きかけの比喩として使っています。
もっとも、日常会話では本物の脅迫を表すとは限りません。「何度も誘われた」「魅力的な条件を出された」「背中を押された」という軽い状況でも自然です。
ネイティブが感じるニュアンス
この表現には、本人は完全に自発的だったわけではないという含みがあります。しかし、話し方や場面によって強さが大きく変わります。
- 軽い場面:友人に何度も食事へ誘われ、結局行く
- 中程度:同僚に頼まれ、気が進まない仕事を引き受ける
- 強い場面:立場や状況を利用され、同意するよう圧力を受ける
I didn’t really want to speak at the event, but my boss twisted my arm.
本当はそのイベントで話したくなかったのですが、上司に強く頼まれて引き受けました。
強制や不当な圧力をはっきり批判するなら、pressure someone into doing や force someone to do のほうが直接的です。
よく使う形と語順
twist+人の所有格+arm
armの前には、説得される人に合った所有格を置きます。
- twist my arm:私を強く説得する
- twist your arm:あなたを強く説得する
- twist his / her arm:彼/彼女を強く説得する
- twist their arms:複数の人を強く説得する
We had to twist his arm to get him to come.
彼に来てもらうには、かなり強く誘う必要がありました。
twist someone’s arm to do
何をするよう説得したかは、to+動詞で続けられます。
They twisted my arm to stay for another week.
彼らに強く説得され、もう1週間滞在することになりました。
twist someone’s arm into doing
into+動名詞も使えます。「働きかけて、その行動へ向かわせた」という流れが見えやすい形です。
My friends twisted my arm into singing karaoke.
友人たちに押し切られて、カラオケで歌うことになりました。
受け身:have one’s arm twisted
説得された側を中心に話すなら、have one’s arm twisted や one’s arm was twisted が使えます。
I had my arm twisted and ended up organizing the party.
強く頼まれて、結局私がパーティーを企画することになりました。
Twist my arm!は「それなら喜んで」
Twist my arm! は、直訳とは反対に近い、冗談の定番表現です。魅力的な誘いに対して、「しょうがないなあ」「そこまで言うなら」「それなら喜んで」と返します。
“Would you like another slice of cake?” “Oh, twist my arm!”
「ケーキをもう一切れどう?」「もう、そこまで言うなら!」
本当は嫌なのではなく、むしろ喜んで受けたい場面です。「無理に説得されたふり」をして笑いを作ります。
“Come have a drink with us.” “Twist my arm!”
「一緒に飲もうよ」「しょうがないなあ!(ぜひ)」
しゅみすけ(大山俊輔)
場面別の自然な例文
仕事
My manager twisted my arm and got me to lead the project.
マネージャーに強く頼まれ、私がプロジェクトを率いることになりました。
You don’t have to twist my arm. I’d be happy to help.
そんなに説得しなくても大丈夫です。喜んで手伝います。
友人・人間関係
It took some arm-twisting, but Maya finally came with us.
少し強く誘う必要がありましたが、マヤは最終的に一緒に来てくれました。
買い物
The salesperson tried to twist my arm, but I walked away.
店員は強く購入を勧めてきましたが、私は買わずに立ち去りました。
家庭
The kids twisted their dad’s arm into getting a dog.
子どもたちはお父さんを何度も説得して、犬を飼うことに同意させました。
似た表現との違い
twist someone’s armとpersuade
persuade は「説得して行動させる」という中立的な語です。twist someone’s arm は、相手が乗り気でないところを強く押した感覚が加わります。
- She persuaded me to go.
彼女は私を説得して行かせました。 - She twisted my arm, so I went.
彼女に強く押されて、私は行きました。
twist someone’s armとput pressure on
put pressure on は「圧力をかける」という直接的な表現で、仕事や政治など深刻な状況にも使われます。twist someone’s arm は比喩的で、軽い冗談にも使える点が違います。
圧力のかけ方や語順は、put pressure onの意味・使い方で詳しく解説しています。
twist someone’s armとforce
force someone to do は「人に無理やり〜させる」で、選択の余地がほとんどない強制です。twist someone’s arm は、強く働きかけたものの、最終的には相手が同意したという場面にも使えます。
よくある間違い
まず、誰の腕かを示す所有格を忘れないようにしましょう。
- ○ She twisted my arm.
- × She twisted me arm.
また、相手を説得する意味で使うとき、実際に腕をつかむしぐさは必要ありません。言葉だけで十分伝わるイディオムです。
ビジネスメールや正式な報告書では、冗談に聞こえる可能性があるため、persuade、strongly encourage、put pressure onなど、意図に合う直接表現を選ぶほうが安全です。
簡単な英語で言い換えるなら
このイディオムがすぐに出てこなくても、次の基本英語で伝えられます。
- She kept asking me, so I said yes.
彼女が何度も頼むので、私は承諾しました。 - He persuaded me to go.
彼に説得されて行きました。 - I didn’t want to, but they convinced me.
気が進みませんでしたが、彼らに説得されました。 - They put a lot of pressure on me.
彼らは私に強い圧力をかけました。
日常会話なら、She kept asking me, so I said yes. が状況をそのまま説明できて使いやすい言い換えです。
まとめ
twist someone’s arm は「人の腕をひねる」という直訳から、人を強く説得して同意させることを表すイディオムです。相手が最初は乗り気でなかったというニュアンスがあります。
She twisted my arm. は「彼女に強く説得された」。一方、魅力的な誘いへの Twist my arm! は、冗談で「そこまで言うなら喜んで!」という意味になります。
ほかの定番表現は、英熟語・定型表現の一覧から確認できます。











