
venture forth は、「安全で慣れた場所から外へ出る」「未知の場所へ思い切って進み出る」という表現です。
単なる「出かける」ではなく、少し不安や危険を感じながら、それでも一歩を踏み出すイメージがあります。実際の冒険だけでなく、雨や寒さの中へ出る場面を少し大げさに語ったり、新しい経験へ踏み出す場面にも使えます。
We finally ventured forth after the storm.
嵐のあと、私たちはようやく外へ出ました。
- 基本の意味は「安全な場所から思い切って外へ出る」
- forth は「前へ・外へ進んで」という方向感を加える
- 日常会話では少し文学的で、意図的に大げさ・ユーモラスに響くこともある
- 目的地への出発を淡々と言う set out とは焦点が異なる
Contents
venture forthの意味
venture forth の主な意味は、次の2つです。
- 安全な場所から、未知・不慣れな場所へ出ていく
- 勇気を出して新しいことへ踏み出す
Few people ventured forth during the blizzard.
猛吹雪の間、あえて外へ出る人はほとんどいませんでした。
She ventured forth into the unfamiliar city alone.
彼女は一人で見知らぬ街へ踏み出しました。
After years in the same role, I ventured forth into a new career.
同じ職種で何年も働いたあと、私は新しいキャリアへ踏み出しました。
最後の例のように、物理的な移動だけでなく、人生や仕事の「未知の領域へ進む」という比喩にも使えます。
ventureとforthからニュアンスを理解する
ventureは「危険を承知で思い切って進む」
venture には、名詞の「冒険・危険を伴う事業」のほか、動詞で「危険を冒して行く・思い切ってする」という意味があります。
そのため、単に go と言うよりも、「安全かどうか分からないが行ってみる」「少し勇気が必要だ」という感覚が含まれます。
forthは「前へ・外へ進んで」
forth はやや古風・文語的な副詞で、「前へ」「外へ」「先へ」という方向を表します。
つまり、venture forth は直感的には、
venture(危険や不安を承知で進む)+ forth(前へ・外へ)
という組み合わせです。「安心できる場所の境界を越えて、その先へ進む」と考えると意味を覚えやすくなります。
しゅみすけ(大山俊輔)
venture forthは日常会話で自然?
意味は十分通じますが、venture forthは日常会話では少し文学的・ドラマチックに響きます。その響きを利用し、普通の外出をあえて大げさに表現すると、ユーモラスになります。
It’s freezing, but I guess I have to venture forth and buy groceries.
凍えるほど寒いけど、覚悟を決めて食料品を買いに出ないとね。
Shall we venture forth into the rain?
この雨の中、思い切って出かけますか?
スーパーへ行くこと自体は冒険ではありません。しかし、大雨や大雪の中なら、venture forth と少し大げさに言うことで「さあ、覚悟を決めて出るか」という雰囲気を出せます。
よく使われる形と語順
venture forth
目的語を直接置かず、「進み出る」と自動詞的に使います。
We waited until daylight before venturing forth.
私たちは夜が明けるまで待ってから外へ出ました。
venture forth into+場所・未知の領域
どこへ入っていくのかを示すときは、into がよく合います。
The hikers ventured forth into the forest.
ハイカーたちは森の中へ進んでいきました。
He ventured forth into the world of freelance work.
彼はフリーランスの世界へ踏み出しました。
venture forth from+出発点
どこから出るのかを示すなら from を使えます。
We ventured forth from our cabin at sunrise.
私たちは日の出とともに小屋から外へ出ました。
venture forth to+目的地・目的
行き先や目的を続けることもできます。
I ventured forth to explore the old neighborhood.
私は古い街並みを探索するために出かけました。
自然な例文で使い方を確認
日常・天候
I didn’t want to venture forth in the heavy snow.
大雪の中へ出ていきたくありませんでした。
Once the rain stopped, we ventured forth to find dinner.
雨がやむと、私たちは夕食を探しに外へ出ました。
旅行
We left the hotel and ventured forth into the old town.
私たちはホテルを出て、旧市街へ足を踏み入れました。
Despite the confusing map, I ventured forth on my own.
分かりにくい地図でしたが、私は一人で思い切って出かけました。
仕事・新しい挑戦
She ventured forth with her first business idea.
彼女は初めての事業アイデアを携えて、新たな一歩を踏み出しました。
Our small team ventured forth into the overseas market.
私たちの小さなチームは海外市場へ踏み出しました。
人間関係
After months at home, he finally ventured forth and met some new people.
何か月も家で過ごしたあと、彼はようやく外へ出て新しい人たちに会いました。
venture forthとset outの違い

| 表現 | 中心のイメージ | 響き |
|---|---|---|
| venture forth | 安心圏を離れ、未知へ勇気を出して進む | 文学的・ドラマチック。冗談めかしても使う |
| set out | 目的地や目標に向けて出発する | 比較的中立で、目的や計画に焦点 |
We ventured forth into the jungle.
私たちは覚悟を決めてジャングルへ足を踏み入れました。
We set out for the village at dawn.
私たちは夜明けに村へ向けて出発しました。
前者は「未知・危険へ踏み込む感覚」、後者は「村を目指して出発した事実」が中心です。set out の3つの用法は、set outの意味・使い方とset off・set aboutとの違いで詳しく解説しています。
venture out・head outとの違い
venture out
venture out も「思い切って外へ出る」という意味です。venture forth より現代の日常会話に馴染みやすい一方、やはり危険・不安・悪天候などを押して出る感覚があります。
I finally ventured out after being sick all week.
一週間ずっと体調を崩していましたが、ようやく外へ出ました。
head out
head out は「出かける・出発する」というカジュアルで日常的な表現です。勇気や危険のニュアンスは必要ありません。
I’m heading out now.
今から出かけます。
go out
go out は最も基本的な「外出する」です。特別なドラマ性はありません。
I need to go out and buy some milk.
外へ出て牛乳を買わないといけません。
日本人が間違えやすいポイント
venture forthの直後に目的語を置かない
venture forth the forest のようには通常言いません。森の中へ進むなら、方向を示す into を入れます。
× We ventured forth the forest.
○ We ventured forth into the forest.
普通の外出すべてに使わない
毎日の通勤や近所への外出なら、通常は go out、head out、leave のほうが自然です。venture forth は、未知・不安・悪天候・新しい挑戦など、「境界を越える感じ」があるときに生きる表現です。
forthをfourthと書かない
forth は「前へ」という副詞です。fourth は「4番目の」という序数なので、スペルに注意しましょう。
しゅみすけ(大山俊輔)
venture forthが出てこないときの簡単な言い換え
この表現を思い出せなくても、基本的な英語で十分伝えられます。
- go outside even though it may be dangerous
危険かもしれないが外へ出る - leave a safe place and go somewhere new
安全な場所を離れて新しい場所へ行く - be brave and try something new
勇気を出して新しいことに挑戦する - take the first step into something new
新しいことへの第一歩を踏み出す
たとえば、
I ventured forth into a new career.
が出てこなければ、
I was nervous, but I started a new career.
不安でしたが、新しいキャリアを始めました。
と言えば、伝えたい内容は十分に表現できます。
まとめ
venture forth は「安全で慣れた場所を離れ、未知の場所や新しい経験へ思い切って進み出る」という表現です。
- venture=危険や不安を承知で思い切って進む
- forth=前へ・外へ
- 少し文学的・ドラマチックで、日常ではユーモラスにも使える
- set out は目的地・目標への出発に焦点がある
- 普通の外出なら head out や go out が自然
まずは、悪天候の中で外へ出るときの It’s time to venture forth.(さあ、覚悟を決めて外へ出よう)のような一文から使ってみましょう。
ほかの表現も体系的に学びたい方は、英熟語・定型表現のまとめもあわせてご覧ください。









