
with a heavy heart は、「悲しい気持ちで」「心を重くして」という意味の定型表現です。別れを告げる、店を閉める、大切な決断を発表するなど、本当はそうしたくないけれど、悲しさを抱えながら必要な行動をする場面で使います。
この記事では、with a heavy heart の意味と使い方、文中での位置、自然な例文、reluctantly や with mixed feelings との違いまで分かりやすく解説します。
Contents
with a heavy heartの意味
with a heavy heart の基本的な意味は、次のとおりです。
- 悲しい気持ちで
- 心を重くして
- つらい思いで
よく使われる形は with a heavy heart + 主語 + 動詞、または 主語 + 動詞 + with a heavy heart です。
With a heavy heart, I decided to close the shop.
つらい気持ちで、その店を閉めることを決めました。
She said goodbye to her team with a heavy heart.
彼女は悲しい気持ちでチームに別れを告げました。
しゅみすけ(大山俊輔)
なぜ「重い心」で悲しさを表すの?
heavy は「重い」、heart はここでは感情や心を表します。つまり直訳は「重い心を伴って」。悲しみやつらさが心にのしかかり、足取りまで重くなるような感覚から、「悲しい気持ちで」という意味になります。
大切なのは、単に気分が落ち込んでいることではありません。with a heavy heart には、悲しさを感じながらも、別れ・発表・決断などを実際に行うという流れがあります。
with a heavy heartの使い方と語順
文頭に置く
文頭に置くと、これから述べる決断や知らせがつらいものであることを先に示せます。発表文や少し改まった場面でも自然です。
With a heavy heart, we announce the closure of our café.
大変残念な気持ちで、当店の閉店をお知らせします。
With a heavy heart, he left the town where he grew up.
彼は悲しい気持ちで、生まれ育った町を離れました。
文末に置く
行動を先に述べ、そのときの気持ちをあとから添える形です。会話でも文章でも使えます。
I turned down the offer with a heavy heart.
私はつらい気持ちでその申し出を断りました。
They sold their family home with a heavy heart.
彼らは寂しい思いで実家を売りました。
it is with a heavy heart that …
It is with a heavy heart that … は、悲しい知らせを丁寧に伝える改まった形です。退任、閉店、訃報などの告知で見かけます。
It is with a heavy heart that I announce my resignation.
大変つらい気持ちではありますが、辞任をお知らせします。
日常会話では少し重く響くため、小さな予定変更には通常使いません。
場面別の自然な例文
仕事・決断
With a heavy heart, Maya told her staff that the project was over.
マヤはつらい気持ちで、プロジェクトの終了をスタッフに伝えました。
I accepted his resignation with a heavy heart.
私は寂しい気持ちで彼の辞表を受理しました。
別れ・人間関係
We said goodbye at the airport with heavy hearts.
私たちは悲しい気持ちで空港で別れを告げました。
She ended the relationship with a heavy heart.
彼女はつらい思いでその関係を終わらせました。
暮らし・旅立ち
He gave away his old dog’s toys with a heavy heart.
彼は悲しい気持ちで、亡くなった愛犬のおもちゃを手放しました。
We packed the last box with heavy hearts.
私たちは寂しい気持ちで最後の箱を荷造りしました。
with heavy heartsと複数形にする場合
複数の人が同じ悲しさを抱えているときは、with heavy hearts と複数形にできます。
We watched her leave with heavy hearts.
私たちは悲しい気持ちで彼女が去るのを見送りました。
一人の気持ちなら通常は with a heavy heart、複数人の気持ちなら with heavy hearts と考えると分かりやすいでしょう。
reluctantly・with mixed feelingsとの違い

with a heavy heart:悲しさを抱えて
中心にある感情は悲しさ・寂しさです。必要な決断や別れを、心を痛めながら行います。
She left the company with a heavy heart.
彼女は寂しい気持ちで会社を去りました。
reluctantly:気が進まないまま
reluctantly は「しぶしぶ」「気が進まないまま」。理由は悲しさとは限らず、面倒、反対、不安などでも使えます。
She reluctantly agreed to work late.
彼女はしぶしぶ残業に同意しました。
with mixed feelings:複雑な気持ちで
with mixed feelings は、うれしさと寂しさなど、相反する感情が同時にある状態です。
I watched my daughter move abroad with mixed feelings.
娘が海外へ引っ越すのを、私は複雑な気持ちで見守りました。
しゅみすけ(大山俊輔)
日本人が間違えやすいポイント
heartをmindにしない
with a heavy mind は、この意味の定型表現としては通常使いません。決まった形は with a heavy heart です。
深刻でない場面に使いすぎない
たとえば「眠いけれど皿を洗った」のような日常の小さな不満なら、with a heavy heart は大げさです。
I reluctantly did the dishes.
私はしぶしぶ皿を洗いました。
のように reluctantly が自然です。
heavy-heartedとの違い
heavy-hearted は「悲しみに沈んだ」という形容詞です。
He felt heavy-hearted after the farewell.
別れのあと、彼は沈んだ気持ちになりました。
一方、with a heavy heart は副詞的に、どのような気持ちで行動したかを説明します。
簡単な英語で言い換えるなら
with a heavy heart がすぐ出てこなければ、次のように直接伝えても十分通じます。
- I was very sad, but I had to leave.
とても悲しかったですが、去らなければなりませんでした。 - It was a painful decision.
つらい決断でした。 - I didn’t want to say goodbye.
別れを言いたくありませんでした。
まずは簡単な文で気持ちを伝え、慣れてきたら with a heavy heart を使うとよいでしょう。
まとめ
with a heavy heart は、「悲しい気持ちで」「心を重くして」という意味です。別れや閉店、退任、手放す決断など、悲しさを抱えながら必要な行動をするときに使います。
- 一人なら with a heavy heart
- 複数人なら with heavy hearts
- しぶしぶなら reluctantly
- 相反する感情なら with mixed feelings
ほかの表現も体系的に学びたい方は、英熟語・定型表現のまとめをご覧ください。別れを表す少し改まった言い方は、take leave ofの意味と使い方も参考になります。









