
take leave ofは、「人や場所に別れを告げる」「いとまごいをする」という意味の定型表現です。ただし、普段の会話で気軽に「じゃあね」と言う表現ではありません。丁寧で格式ばった、やや文学的な響きがあります。
この記事では、take leave ofの意味がなぜ「別れを告げる」になるのか、語順、自然な例文、say goodbye toやsee someone offとの違いまで分かりやすく解説します。
Contents
take leave ofの意味は「〜に別れを告げる」
take leave of+人・場所で、「人に別れを告げる」「場所を後にする」という意味になります。
- take leave of a person:人に別れを告げる
- take leave of a place:場所に別れを告げて立ち去る
ここでのleaveは動詞の「去る」ではなく、名詞の「別れの許し・いとま」です。takeには「受け取る・得る」という感覚があるため、直訳に近いイメージは「別れの許しを得る」。そこから「丁寧に別れを告げて退出する」という意味になりました。
しゅみすけ(大山俊輔)
ネイティブが感じるニュアンス
take leave ofには、単にその場を離れるだけでなく、相手や場所に区切りをつけ、礼儀正しく別れるニュアンスがあります。現代の日常会話ではやや古風で、文学作品、歴史的な場面、改まった文章、儀礼的な別れなどで目にすることが多い表現です。
友人との普通の会話で「帰るね」と言いたいなら、I should get going.やIt’s time for me to leave.のほうが自然です。
よく使われる形と語順
take leave of+人
take leave of+人の順に置きます。ofの後ろには、別れを告げる相手が来ます。
We took leave of our host after dinner.
夕食後、私たちは主人に別れを告げました。
She took leave of her colleagues before moving abroad.
彼女は海外へ移る前に同僚たちに別れを告げました。
take leave of+場所
場所を目的語にすると、「その場所に別れを告げて後にする」という少し情緒的な表現になります。
At dawn, the travelers took leave of the village.
夜明けに、旅人たちは村に別れを告げて出発しました。
He took leave of the house where he had grown up.
彼は自分が育った家に別れを告げました。
take one’s leaveと何が違う?
take one’s leaveはofを伴わず、「いとまごいをする・退出する」という意味です。所有格は主語に合わせます。
I think I’ll take my leave now.
そろそろ失礼いたします。
The guests took their leave shortly after midnight.
客たちは真夜中を少し過ぎたころに退出しました。
相手を明示したいときは、take one’s leave of+人という形もあります。
He took his leave of the family and stepped outside.
彼は家族に別れを告げ、外へ出ました。
場面別の自然な例文
仕事・改まった場面
After thanking the director, Maya took leave of the committee.
部長に礼を述べたあと、マヤは委員会の一同に別れを告げました。
The ambassador took his leave after the formal reception.
大使は公式の歓迎会のあと、退出しました。
旅行・出発
We took leave of our guide at the hotel entrance.
私たちはホテルの入口でガイドに別れを告げました。
With one last look, she took leave of Paris.
彼女は最後にもう一度振り返り、パリに別れを告げました。
人間関係・物語的な場面
He quietly took leave of his old friends.
彼は旧友たちに静かに別れを告げました。
Before boarding the ship, Elena took leave of her family.
船に乗る前に、エレナは家族に別れを告げました。

say goodbye to・see offとの違い
say goodbye to:日常的な「〜にさよならを言う」
say goodbye toは最も一般的で、改まった場面にも日常会話にも使えます。take leave ofの格式ばった響きはありません。
I said goodbye to everyone and went home.
みんなに別れを告げて家に帰りました。
see someone off:人を「見送る」
see someone offは、駅や空港などで出発する人に付き添い、見送ることです。別れの言葉を言うことより、出発を見届ける行動に焦点があります。詳しくはsee offの意味・語順・使い方で解説しています。
We went to the airport to see Ken off.
私たちはケンを見送るため空港へ行きました。
leave:単に「去る」
leaveだけなら、その場を離れるという事実を表します。別れのあいさつをしたかどうかは含みません。
She left the office at six.
彼女は6時に会社を出ました。
日本人が間違えやすいポイント
leaveを動詞として扱わない
この表現のleaveは名詞なので、過去形にするのはtakeです。
- 現在形:take leave of
- 過去形:took leave of
- 現在完了:have taken leave of
× took left ofとはしません。
take a leave of absenceと混同しない
take a leave of absenceは「休暇・休職・休学を取る」で、take leave ofとは別の表現です。a leave of absenceではleaveが「許可された休暇」を意味します。
カジュアルな会話で無理に使わない
パーティーから帰るときにI’ll take leave of you.と言うと、文法的には理解されても芝居がかった印象になることがあります。普段は次の簡単な表現で十分です。
- I should get going.(そろそろ行かないと)
- I’m going to head home.(そろそろ家に帰るね)
- It’s time for me to leave.(もう帰る時間です)
- I said goodbye to them.(彼らに別れを告げました)
しゅみすけ(大山俊輔)
まとめ
take leave of+人・場所は、「人や場所に別れを告げる」という格式ばった表現です。ここでのleaveは名詞で「別れの許し・いとま」を表します。
現代の日常会話ではsay goodbye toやI should get going.のほうが自然です。一方、丁寧な退出、儀礼的な別れ、物語の情緒ある場面ではtake leave ofがよく合います。
ほかの表現も学びたい方は、英熟語・定型表現の一覧もあわせてご覧ください。









