「よける」は英語で?step aside・move out of the way・dodgeの違い

よけるの場面別英語表現を示すアイキャッチ

日常会話で何気なく使う「よける」は、英語では場面を見ずに一語へ置き換えることができません。体のどこが動くのか、何を対象にするのか、ゆっくりした動作か反射的な動作かによって、自然な表現が変わるためです。

先に結論を整理すると、中心表現は step aside です。ただし、邪魔にならない場所へ移る場合は move out of the way、飛んでくる物などを素早くかわす場合は dodge が合います。この記事では、意味・語順・前置詞・日常会話と仕事での使い分けまで例文で確認します。

表現 中心的な使い方
step aside 一歩脇へ移動して道を空ける
move out of the way 邪魔にならない場所へ移る
dodge 飛んでくる物などを素早くかわす

「よける」の基本表現は step aside

step aside は「一歩脇へ移動して道を空ける」ときに使う、最初に覚えたい表現です。日本語訳だけでなく、目の前で起きている動きと一緒に覚えると応用しやすくなります。

  • I stepped aside to let her pass.
    彼女を通すため脇によけました。
  • Could you move out of the way?
    そこをよけてもらえますか。

英語では、動作のあとに場所・方向・目的を加えるのが基本です。「どこで」「何に対して」「何のために」を続ければ、日本語の説明を一語に詰め込まずに済みます。

move out of the wayを使う場面

move out of the way は「邪魔にならない場所へ移る」という場面に向いています。基本表現と似ていても、話し手が注目している部分が違います。

  • She dodged the ball.
    彼女はボールをさっとよけました。
  • He moved his chair out of the way.
    彼は邪魔にならないよう椅子をどけました。

dodgeを使う場面

dodge は「飛んでくる物などを素早くかわす」ことを具体的に伝えます。場面がはっきりしているほど、一語ずつの違いも理解しやすくなります。

  • We stepped aside as the cart came through.
    カートが通るので私たちは脇によけました。
  • I dodged a cyclist at the last second.
    私は寸前で自転車をよけました。

しゅみすけ(大山俊輔)

人に道を譲る「よける」と、飛来物をかわす「よける」は別の動作です。前者は step aside、後者は dodge が自然です。

step aside・move out of the way・dodgeの違いを示す比較イラスト

3つの表現を使い分ける判断手順

まず、単純に「よける」という動作を説明するなら step aside を候補にします。次に、邪魔にならない場所へ移ることを強調したいなら move out of the way、飛んでくる物などを素早くかわすことが中心なら dodge を選びます。

日本語の同じ動詞に英語を当てるのではなく、実際の動きを短く分解するのがポイントです。会話中に迷ったときは、最も具体的に目に見える部分から表現してください。

自動詞・他動詞、目的語と前置詞

step aside は人自身が移動する自動詞表現です。move A out of the way なら「Aをどける」、move out of the way なら「自分がよける」。dodge は dodge the ball のように直接目的語を取ります。

動詞の直後に目的語が必要か、場所や原因を前置詞で続けるかを、例文全体で覚えましょう。日本語では目的語を省略できますが、英語では「誰が何をどうしたか」を明示するほど自然になります。

日常会話で使える例文

  • I stepped aside to let her pass.
    彼女を通すため脇によけました。
  • Could you move out of the way?
    そこをよけてもらえますか。
  • She dodged the ball.
    彼女はボールをさっとよけました。
  • He moved his chair out of the way.
    彼は邪魔にならないよう椅子をどけました。
  • We stepped aside as the cart came through.
    カートが通るので私たちは脇によけました。
  • I dodged a cyclist at the last second.
    私は寸前で自転車をよけました。

会話では長い説明を一度に言う必要はありません。最初に動作を短く伝え、そのあとに理由や場所を足すと、言い直しもしやすくなります。

仕事・接客・旅行で使うとき

仕事では、動作を指示するときに理由や安全上の目的を添えると丁寧です。命令形だけが強く聞こえる場合は、PleaseCould you …?Make sure you … などを使います。

  • Could you step aside a little?
    少しよけるようにしてもらえますか。
  • Please be careful when you move out of the way.
    よけるときは気をつけてください。
  • Let me show you how to do it safely.
    安全なやり方をお見せします。

日本人が間違えやすいポイント

avoid は危険・問題・人との接触を広く「避ける」語で、目の前の物を一瞬でかわす動作には dodge のほうが具体的です。

辞書に同じ日本語訳が載っていても、すべての場面で交換できるわけではありません。主語、対象、動作の速さ、感情の有無まで含めて例文を選びましょう。

この英語を知らなかったら?【しゅみすけ式】

専門的な動詞が出てこなくても、会話を止める必要はありません。「何がどちらへ動いたか」「何がどうなったか」「なぜそうしたか」を基本語で説明できます。

  • I moved to the side.
    私は横へ動きました。
  • I moved so she could pass.
    彼女が通れるように動きました。
  • The ball came at me, so I moved quickly.
    ボールがこちらへ来たので、素早く動きました。

move・put・make・go・get のような基本動詞と、up・down・back・side などの方向語を組み合わせれば、ぴったりの単語を忘れても状況は伝わります。さらに目的をもう一文で足すと、相手が動作を想像しやすくなります。

しゅみすけ(大山俊輔)

単語が出ないときは、日本語を頭の中で何度も英訳しようとせず、目の前の動きを二つか三つの簡単な出来事に分けてください。知っている英語で十分に会話を続けられます。

関連する動作表現

体の上下や姿勢に関する表現は、こちらの関連表現の記事も参考になります。また、似た方向・動作の違いは、もう一つの関連解説と比べると理解しやすくなります。

まとめ

  • step aside:一歩脇へ移動して道を空ける
  • move out of the way:邪魔にならない場所へ移る
  • dodge:飛んでくる物などを素早くかわす

「よける」を英語にするときは、日本語に一対一で対応する単語を探すのではなく、動き・対象・目的を見ます。まず step aside を基本にし、場面に応じて move out of the waydodge を選びましょう。表現を忘れたときも、基本動詞で起きたことを順番に説明すれば伝えられます。

場面を見て「よける」の英語を選ぶ練習

表現の違いを定着させるには、日本語訳を暗記するより、短い場面を思い浮かべて選ぶ練習が効果的です。「人に道を譲る場面、荷物を通すため場所を空ける場面、ボールや自転車を瞬時にかわす場面」を別々の映像として考えてみましょう。

場面1:まず基本動作を伝える

特別な感情や結果を強調せず、目に見える基本動作を説明するなら step aside を中心にします。相手が状況を知らないときは、場所や対象をあとに足します。

  • I stepped aside when I noticed it.
    それに気づいたとき、私はよける動作をしました。
  • She began to step aside slowly.
    彼女はゆっくりよける始めました。

場面2:動き方や目的を強調する

move out of the way を使うと、基本動作だけでは伝わりにくい動き方や目的をはっきり示せます。一方、dodge は別の対象・結果・姿勢に焦点を移します。同じ日本語訳でも、話し手が何を見ているかによって選択が変わります。

  • She had to move out of the way because there wasn’t much space.
    十分な空間がなかったため、彼女はその動作をする必要がありました。
  • He had to dodge so that everyone could see what he was doing.
    全員に動作が見えるよう、彼は姿勢を変えました。

現在形・過去形・進行形で言う

今まさに動いているところなら進行形、起きた出来事を順に話すなら過去形を使います。習慣や一般的な注意は現在形・命令形が自然です。

場面 英語の形 考え方
今している She is stepping aside. be動詞+ingで進行中の動作
さっきした She stepped aside. 過去形で一度の出来事
指示する Could you move out of the way? 必要に応じてpleaseやCould youを加える

複数語の表現は、中心となる動詞だけを時制変化させます。前置詞や方向語まで変化させる必要はありません。長い文にする前に、まず短い動作文を正確に作りましょう。

「よける」についてのFAQ

どの表現を最初に覚えればよいですか?

まずは step aside を基本として覚えてください。そのうえで、動作の目的が違うときに move out of the way、対象や結果が違うときに dodge を選ぶと整理しやすくなります。

一つの場面で複数の表現が使えることはありますか?

あります。人の動きは連続しているため、見る部分が違えば別の動詞で説明できます。ただし、どの表現でもまったく同じ意味になるわけではありません。姿勢、方向、接触、速さ、感情のうち、会話で重要な部分を選びます。

前置詞まで覚える必要がありますか?

単語だけでなく、よく続く前置詞や目的語とのまとまりで覚えるのがおすすめです。「動詞+対象」「動詞+方向」「動詞+場所」を一つの短い例文として声に出すと、実際の会話で再現しやすくなります。

注意すべき点はありますか?

avoid は接触そのものを避ける広い語で、瞬間動作の dodge と区別する点に注意してください。日本語訳が似ていても、英語では別の場面を思い浮かべる場合があります。

短い会話で確認

A: What happened?
どうしたの?

B: I had to step aside for a moment.
少しよける必要があったの。

A: Are you okay?
大丈夫?

B: Yes, I’m fine. I was just being careful.
うん、大丈夫。ちょっと気をつけていただけ。

このように、最初の一文で動作を伝え、続く一文で理由や結果を説明すれば、難しい表現を一度に組み立てなくても自然な会話になります。

この記事を書いた人
しゅみすけ(大山俊輔)

b わたしの英会話および英語コーチングGRIT/be:RIZE代表。米国MBA取得、外資系企業4社での勤務経験を持ち、これまで多くの大人の英語学習を支援。日本語と英語の処理構造の違いに着目した「英語OS」の考え方をもとに、独学で伸び悩む人の学び直しをサポートしています。

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