here and thereの意味は?「あちこち・ところどころ」の使い方と例文

here and there「あちこちに・ところどころ」の意味と使い方

here and there は「あちこちに」「ところどころに」という意味です。複数の離れた場所に、人や物が少しずつ存在するときによく使います。

There are small cafés here and there along this street.
この通りには、小さなカフェがあちこちにあります。

everywhere のように「どこにでも、至る所に」と言い切るほど多くはなく、点々と散らばっているイメージを持つ表現です。

先に結論

  • here and there:離れた場所に少しずつ、あちこち・ところどころ
  • everywhere:ほとんど全部の場所、至る所
  • from time to time:時々。場所ではなく時間の頻度

here and thereの基本的な意味

here は「ここ」、there は「そこ・あそこ」です。それを and でつなぐことで、「ここにも、あそこにも」と複数の場所を指します。

ただし、実際の会話で一か所ずつ指さしている必要はありません。広い範囲の中に、いくつかの人・物・変化が散らばっている様子をまとめて表せます。

We saw wildflowers here and there on the mountain.
山では、ところどころに野花が咲いていました。

A few people were sitting here and there in the park.
公園では、何人かがあちこちに座っていました。

しゅみすけ(大山俊輔)

here and thereは「全部の場所」ではありません。広い範囲に、いくつかの点がぽつぽつある景色を思い浮かべると分かりやすいです。

「あちこち」と「ところどころ」はどう使い分ける?

日本語訳は、何が散らばっているかによって自然に変わります。

人が移動するなら「あちこち」

We stopped here and there to take pictures.
私たちは写真を撮るため、あちこちで立ち止まりました。

She looked here and there for her keys.
彼女は鍵を探してあちこち見ました。

人の視線や動きが複数の場所へ向かうときは「あちこち」と訳すと自然です。

物や変化が散らばるなら「ところどころ」

There were patches of snow here and there.
ところどころに雪が残っていました。

The wall has cracks here and there.
その壁にはところどころひびがあります。

同じ範囲の中に物や特徴が点在するときは「ところどころ」が合います。

here and thereがよく使われる場面と例文

旅行・街歩き

You’ll find local shops here and there in the old town.
旧市街には地元のお店があちこちにあります。

We took breaks here and there during the drive.
ドライブの途中、私たちは何か所かで休憩しました。

家や暮らし

There are toys here and there on the floor.
床のあちこちにおもちゃがあります。

I added a few plants here and there.
私はところどころに植物を置きました。

仕事・文章

There are a few spelling mistakes here and there.
ところどころにスペルミスがあります。

The presentation needs a little more detail here and there.
そのプレゼン資料は、何か所かでもう少し詳しい説明が必要です。

見た目や小さな変化

He’s starting to get gray hairs here and there.
彼は白髪がところどころに出始めています。

The bag is worn here and there, but it’s still usable.
そのバッグはところどころ傷んでいますが、まだ使えます。

here and there・everywhere・from time to timeの違い

here and there・everywhere・from time to timeの意味の違いを示す比較図
here and thereは場所の点在、everywhereは広い範囲全体、from time to timeは時間の頻度を表します。

here and there:いくつかの場所に点在する

There were tourists here and there.
観光客があちこちにいました。

観光客は複数の場所にいますが、辺り一面が人で埋まっているとは限りません。

everywhere:至る所にある

There were tourists everywhere.
至る所に観光客がいました。

こちらは、どこを見ても観光客がいるような強い印象です。here and there より数・範囲ともに大きく感じられます。

from time to time:時々

We travel abroad from time to time.
私たちは時々海外旅行をします。

here and there は基本的に「どこで」という場所を表します。「いつ・どのくらいの頻度で」なら from time to timesometimesnow and then などを使います。

表現 表すもの 中心のイメージ
here and there 場所・点在 離れた数か所にぽつぽつ
everywhere 場所・広がり ほとんど全部の場所
from time to time 時間・頻度 時々、たまに

少量が積み重なる比喩的な使い方

here and there は、物理的な場所だけでなく、「いくつかの箇所で少しずつ」という比喩的な感覚にも使われます。

I changed a word here and there.
私はところどころ単語を変更しました。

You can save a little money here and there.
あれこれ小さな部分で、少しずつ節約できます。

この場合も、大きな変更や一度の大きな節約ではなく、小さなものが複数の箇所に分かれているイメージです。

neither here nor thereは別の定型表現

neither here nor there は「ここでもそこでもない」という直訳ではなく、会話では「今の話には関係ない」「重要ではない」という意味になります。

Whether he likes me is neither here nor there. We still have to work together.
彼が私を好きかどうかは今の話には関係ありません。それでも一緒に働かなければなりません。

here and there の「あちこち」とは別の定型表現なので、ひとまとまりで覚えましょう。

語順とよくある間違い

文末に置くのが基本

here and there は、動詞の後ろや文末に置くことが多い副詞表現です。

Small flowers grew here and there.
小さな花がところどころに咲いていました。

文頭にも置けますが、情景描写的で少し文章らしい響きになります。

Here and there, lights were still on.
ところどころで、まだ明かりがついていました。

inを付けない

通常は in here and there とは言いません。here and there 自体が場所を表す副詞なので、そのまま使えます。

「時々」の意味で機械的に使わない

日本語の「あちこちで時々」のような感覚から、時間の頻度にも使えると思いがちですが、基本は場所です。

  • I go there from time to time.
    私は時々そこへ行きます。
  • I go here and there on weekends.
    週末にはあちこちへ行きます。

簡単な英語で言い換えるなら

here and there がすぐ出てこなくても、次の表現で伝えられます。

  • in a few places
    いくつかの場所に
  • in different places
    違う場所に
  • in some places
    いくつかの箇所に
  • not everywhere, but in a few places
    どこにでもではなく、いくつかの場所に

There are flowers in a few places.
いくつかの場所に花があります。

しゅみすけ(大山俊輔)

言葉が出なければin a few placesで十分です。「難しい熟語を思い出すまで話せない」と考える必要はありません。

here and thereのまとめ

  • here and there は「あちこちに・ところどころに」
  • 広い範囲の中で、複数の場所に人・物・変化が点在するイメージ
  • everywhere より数や広がりが控えめ
  • 基本的に場所を表し、「時々」なら from time to time などを使う
  • 小さな変更・ミス・節約が複数箇所にある場合にも使える
  • neither here nor there は「関係ない」という別表現

「ここにも、あそこにも、少しずつ」と考えると、here and there の「あちこち・ところどころ」という感覚を自然につかめます。

この記事を書いた人
しゅみすけ(大山俊輔)

b わたしの英会話および英語コーチングGRIT/be:RIZE代表。米国MBA取得、外資系企業4社での勤務経験を持ち、これまで多くの大人の英語学習を支援。日本語と英語の処理構造の違いに着目した「英語OS」の考え方をもとに、独学で伸び悩む人の学び直しをサポートしています。

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