
tend to do は「〜する傾向がある」「〜しがちだ」という意味です。ある行動や状態が繰り返し起こりやすいことを表しますが、必ずそうなるという意味ではありません。
たとえば I tend to stay up late. は「私は夜更かししがちです」。毎晩必ず夜更かしするのではなく、自分の行動を振り返ると、そのパターンが多いということです。
この記事では、tend toのニュアンス、否定形、often・be likely to・have a tendency toとの違い、人以外を主語にする使い方、自然な例文まで解説します。
- 意味:〜する傾向がある/〜しがちだ
- 形:tend to+動詞の原形
- ニュアンス:いつもではないが、そうなるパターンが多い
- 人の習慣だけでなく、物事の一般的な傾向にも使える
Contents
tend toの基本的な意味
tend to do は、ある人や物事に「〜する方向へ向かいやすい性質・傾向がある」と述べる表現です。
I tend to worry too much.
私は心配しすぎる傾向があります。
Prices tend to rise before the holidays.
休暇シーズン前には価格が上がる傾向があります。
一つ目は個人の行動パターン、二つ目は一般的に観察される傾向です。どちらも「例外はあるが、全体として見るとそうなりやすい」という意味です。
「いつも」ではなく「そうなることが多い」
tend toを理解するときに最も大切なのは、100%を表す言葉ではないことです。
He tends to be quiet in meetings.
彼は会議では静かなことが多いです。
これは、彼が一度も発言しないという意味ではありません。会議での様子を何度か見た結果、静かである場合が多いという観察です。
This road tends to get busy around six.
この道は6時ごろ混みやすいです。
毎日必ず渋滞するとは限りませんが、その時間帯には混雑する可能性が高くなるという傾向を伝えています。

しゅみすけ(大山俊輔)
tend toの形と語順
基本形はとてもシンプルです。
主語+tend to+動詞の原形
People tend to remember bad experiences.
人は悪い経験を記憶しやすい傾向があります。
Small children tend to ask a lot of questions.
小さな子どもはたくさん質問する傾向があります。
主語が三人称単数ならtends、過去の傾向ならtendedにします。
My old laptop tended to overheat.
以前使っていたノートパソコンは熱くなりがちでした。
toの後ろは動詞の原形
ここでのtoは不定詞を作るtoです。そのため、後ろには動詞の原形を置きます。
× She tends to worries.
○ She tends to worry.
× We tend to being late.
○ We tend to be late.
tend to be+形容詞・名詞
「〜な傾向がある」と状態を述べるときは、tend to beがよく使われます。
Hotel rooms tend to be expensive in this area.
この地域ではホテルの部屋は高い傾向があります。
I’m tired in the morning because I tend to be a night owl.
私は夜型になりがちなので、朝は疲れています。
He tends to be careful with money.
彼はお金に慎重な傾向があります。
日本語では「〜が多い」「たいてい〜だ」「〜になりやすい」など、文脈に合わせて自然に訳せます。
否定形tend not to do
「〜しない傾向がある」「あまり〜しない」と言うときは、通常tend not to doの語順にします。
I tend not to check my phone during meals.
私は食事中にはあまりスマートフォンを確認しません。
People tend not to ask for help until the problem gets serious.
人は問題が深刻になるまで、助けを求めない傾向があります。
don’t tend to do も使えます。
I don’t tend to drink coffee at night.
私は夜にコーヒーを飲むことはあまりありません。
tend not to は「しないほうへ傾く」、don’t tend to は「する傾向はない」という組み立てです。日常会話では意味がかなり近く、どちらも自然です。
場面別の自然な例文
性格・行動パターン
I tend to overthink things.
私は物事を考えすぎる傾向があります。
She tends to speak quickly when she’s nervous.
彼女は緊張すると早口になりがちです。
He tends to avoid difficult conversations.
彼は難しい話し合いを避けがちです。
仕事
We tend to have more meetings at the end of the month.
月末には会議が多くなる傾向があります。
New employees tend to make this mistake.
新入社員はこの間違いをしがちです。
I tend to focus better in the morning.
私は朝のほうが集中しやすいです。
恋愛・人間関係
We tend to argue when we’re both tired.
私たちは二人とも疲れていると、口論になりがちです。
He tends to keep his feelings to himself.
彼は自分の気持ちを胸にしまっておく傾向があります。
People tend to relax once they feel accepted.
人は受け入れられていると感じると、リラックスしやすいものです。
旅行・暮らし
Flights tend to be cheaper on weekdays.
航空券は平日のほうが安い傾向があります。
It tends to rain in the afternoon here.
ここでは午後に雨が降りやすいです。
Restaurants near the station tend to be crowded.
駅の近くのレストランは混みやすいです。
英語学習
Beginners tend to translate every word.
初心者は全ての単語を訳そうとしがちです。
We tend to remember phrases better when we use them.
フレーズは実際に使うと、より記憶に残りやすいものです。
Japanese learners tend to omit the subject.
日本人学習者は主語を省略しがちな傾向があります。
oftenとの違い
often は「頻繁に・よく」と、実際に起きる頻度を直接表します。tend to は、繰り返し観察した結果として見える傾向や性質に焦点があります。
| 表現 | 焦点 | 例 |
|---|---|---|
| often | 実際に起こる頻度が高い | I often work late. |
| tend to | そうする・そうなる方向へ傾きやすい | I tend to work late. |
I often forget my umbrella.
私はよく傘を忘れます。
I tend to forget things when I’m in a hurry.
私は急いでいると物を忘れがちです。
後者は「急いでいるときに起こる自分のパターン」を分析して述べる響きがあります。ただし日常会話では、似た意味になる場面も多くあります。
be likely toとの違い
be likely to do は「〜する可能性が高い」です。未来の特定の出来事について予測するときによく使います。
It is likely to rain tomorrow.
明日は雨が降る可能性が高いです。
It tends to rain here in June.
ここでは6月に雨が降る傾向があります。
一つ目は明日という特定の予測、二つ目は過去から見える一般的なパターンです。
ただし、人や物が持つ一般的な性質については、be likely toとtend toの意味が近づくこともあります。
have a tendency toとの違い
have a tendency to do も「〜する傾向がある」で、tend toとほぼ同じ意味です。
He has a tendency to interrupt people.
彼には人の話を遮る傾向があります。
He tends to interrupt people.
彼は人の話を遮りがちです。
have a tendency toのほうが長く、やや分析的・説明的です。tend toは短く、日常会話でも文章でも使いやすい表現です。
be prone toとの違い
be prone to は「〜しやすい」「〜の傾向がある」ですが、事故、病気、ミス、問題など、好ましくないことに使われる場合が多い表現です。
This area is prone to flooding.
この地域は洪水が起こりやすいです。
This area tends to flood after heavy rain.
この地域は大雨の後に浸水する傾向があります。
be prone toの後ろには名詞または動名詞を置きますが、tend toの後ろは動詞の原形です。
tend toは断定を柔らかくする
tend toは、全員・毎回に当てはまるような強い断定を避ける働きもあります。
Customers are impatient.
顧客はせっかちです。
Customers tend to be impatient when they have to wait.
顧客は待たされると、せっかちになりやすい傾向があります。
一つ目は顧客全体を断定しているように響きます。二つ目は条件と傾向を示し、例外があることを認めた慎重な言い方です。仕事の報告、説明、一般論でも便利です。
しゅみすけ(大山俊輔)
よくある間違い
toの後ろを-ing形にする
× I tend to staying up late.
○ I tend to stay up late.
tend toのtoは前置詞ではなく不定詞のtoなので、後ろは動詞の原形です。
三人称単数のsを忘れる
× She tend to worry.
○ She tends to worry.
alwaysと同じ意味だと思う
He always arrives late. は「彼はいつも遅れて到着する」という強い表現です。He tends to arrive late. は「彼は遅れがちだ」で、例外を含みます。
一度だけの出来事に使う
tend toは繰り返しや一般的な傾向を表すため、一度だけの確定した出来事には通常使いません。
不自然:I tend to miss the train yesterday.
自然:I missed the train yesterday.
自然:I tend to miss the train when I leave home late.
「世話をする」のtend toと混同する
tend to+動詞 は「〜する傾向がある」ですが、tend to+名詞 には「〜に対応する・世話をする」という別の使い方があります。
The nurse tended to the patient.
看護師は患者の世話をしました。
このtend toは、attend to(対処する・世話をする)に近い用法です。後ろが動詞の原形か名詞かを見れば区別できます。
簡単な英語で言い換えるなら
tend toが出てこないときは、oftenやusuallyを使えば十分伝わります。
- I often stay up late.(私はよく夜更かしします)
- I usually worry too much.(私はたいてい心配しすぎます)
- This happens a lot.(これはよく起こります)
- It is often crowded here.(ここはよく混んでいます)
- Many people do this.(多くの人がこうします)
「必ずではないけれど、よくそうなる」と簡単に説明するなら、It doesn’t always happen, but it happens a lot. と言えます。
関連表現
- often:よく、頻繁に
- usually:たいてい、通常
- be likely to do:〜する可能性が高い
- have a tendency to do:〜する傾向がある
- be prone to A:Aが起こりやすい
- be inclined to do:〜する傾向・気持ちがある
「しがちな傾向」を表す関連表現は、「とかく」は英語で?tend to・be prone to・oftenの違いでも比較しています。頻度の表現を広げたい方は、「往々にして」の英語表現も参考にしてください。
まとめ
tend to do は「〜する傾向がある」「〜しがちだ」という意味です。
- いつもではないが、その行動・状態になることが多い
- 形はtend to+動詞の原形
- 人の習慣にも、物事の一般的傾向にも使える
- 否定形はtend not to doまたはdon’t tend to do
- oftenは頻度、be likely toは特定の可能性に焦点がある
- 強い断定を避けて慎重に一般論を述べるときにも便利
まずは自分の行動パターンを一つ選び、I tend to … の形で表してみましょう。習慣を説明するだけでなく、自分自身を自然に語る表現としても役立ちます。









