
at any rate は、「とにかく」「いずれにせよ」「少なくとも」と訳される英熟語です。話が少し横道にそれたあとで、本筋や確かな結論へ戻すときによく使われます。
At any rate, we need to make a decision today.
いずれにせよ、今日中に決める必要があります。
日本語では同じ「とにかく」になる anyway や in any case と、どこが違うのでしょうか。この記事では、会話・仕事・人間関係の例文からニュアンスを整理します。
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at any rateの意味は「とにかく・いずれにせよ」
at any rate の中心は、細かな事情や途中の議論はいったん横へ置き、これだけは言えるという本題へ話を戻すことです。
- At any rate, she is safe now.
とにかく、彼女はいま無事です。 - At any rate, thank you for coming.
いずれにせよ、来てくれてありがとう。 - At any rate, the project has begun.
ともかく、そのプロジェクトは始まりました。
直前まで複数の可能性や問題を話していても、最後に「それはさておき、確かなのはこれ」と焦点を戻せます。
しゅみすけ(大山俊輔)
なぜrateで「いずれにせよ」になる?
rate は現代英語では「割合・速度・料金」などでよく見ますが、この表現では古い「評価・見積もり」の感覚が残っています。直訳で一語ずつ処理するより、どのように見積もっても、少なくともこの点ではというまとまりで覚えるのが自然です。
なお、前置詞 at 単体のコアイメージを学ぶ話と、完成した熟語 at any rate の使い方は別です。会話では4語をひとかたまりとして取り出せるようにしましょう。
at any rate・anyway・in any caseの違い

at any rate:話を本筋へ戻す
少し改まった響きがあり、説明や議論のあとで結論へ戻るときに向いています。
We may need more data. At any rate, we should not rush.
さらにデータが必要かもしれません。いずれにせよ、急ぐべきではありません。
anyway:日常会話で幅広く使える
anyway はもっと口語的で、話題転換、会話の再開、譲歩など幅広く使えます。
Anyway, how was your weekend?
それはさておき、週末はどうだった?
このような軽い話題転換には、通常 at any rate より anyway が自然です。
in any case:どの場合でも結論は同じ
in any case は、複数の条件や可能性のどれが現実になっても、結論が変わらないことを示します。
It may rain, or the train may be delayed. In any case, leave early.
雨かもしれないし、電車が遅れるかもしれません。どちらにしても早めに出てください。
| 表現 | 中心の働き | 響き |
|---|---|---|
| at any rate | 話を本筋・確かな点へ戻す | やや整った表現 |
| anyway | 話題転換や再開を幅広く行う | 日常的・口語的 |
| in any case | どの条件でも結論は同じと示す | 論理的で明確 |
仕事で使うat any rateの例文
- At any rate, we need the final figures by Friday.
いずれにせよ、金曜日までに最終数値が必要です。 - The client may request changes. At any rate, let’s finish the draft first.
顧客から変更依頼が来るかもしれません。ともかく、まず草案を完成させましょう。 - At any rate, I’ll send you an update this afternoon.
いずれにせよ、今日の午後に進捗をお送りします。
会議では便利ですが、相手の意見を十分に聞かずに At any rate… と切り替えると、「その話はもういい」という響きになることがあります。相手を受け止める一言を前に置くと柔らかくなります。
I understand your concern. At any rate, let’s review the numbers together.
ご懸念は分かります。いずれにせよ、数字を一緒に確認しましょう。
しゅみすけ(大山俊輔)
恋愛・人間関係・日常会話での例文
- We don’t know exactly what happened. At any rate, I’m glad you’re okay.
何が起きたのか正確には分からない。とにかく、あなたが無事でよかった。 - He may be busy. At any rate, I’ll wait until tomorrow.
彼は忙しいのかもしれない。いずれにせよ、明日までは待つよ。 - At any rate, it was lovely to see you again.
ともかく、また会えてうれしかったです。
親しい会話なら、多くの場合は anyway のほうが軽く自然です。ただし、少し考えを整理しながら落ち着いて結論を述べる場面では at any rate も使えます。
「少なくとも」のat any rate
at any rate には、文脈によって「少なくとも」という意味もあります。
He was polite, at any rate.
少なくとも、彼は礼儀正しかった。
ただし、数量の下限を明確に示す「少なくとも」には at least を使うのが普通です。
- It will take at least two hours.
少なくとも2時間かかります。 - She was honest, at any rate.
少なくとも、彼女は正直でした。
前者は数量の最低ライン、後者は「ほかはともかく、この点だけは」という評価です。
日本人が間違えやすいポイント
every rateとは言わない
「どの場合でも」と考えて at every rate に置き換えることはできません。at any rate は固定した熟語として覚えます。
会話の最初には置きにくい
本筋へ「戻す」働きがあるため、何の前置きもない会話の冒頭では不自然になることがあります。前に事情・迷い・複数の可能性があると自然です。
軽い話題転換ならanyway
「ところで、週末どうだった?」のような気軽な転換は Anyway, … が定番です。
at any rateの使い方まとめ
- 基本の意味は「とにかく・いずれにせよ」
- 散らばった話を本筋や確かな結論へ戻す
- anywayより少し整った響き
- in any caseは「どの場合でも結論は同じ」が中心
- 数量の「少なくとも」はat leastを使う
at any rate は、複雑な事情を全部解決してから話すのではなく、今ここで確かな一点へ戻るための表現です。まずは At any rate, we need to… の形から仕事や日常会話で使ってみましょう。
英熟語全体の種類と覚え方は「英熟語とは?句動詞・イディオム・定型表現・重要構文の違い」で、前置詞を使った表現は「前置詞を使った英熟語一覧」でまとめています。近い表現のat allの意味と使い方もあわせて確認してみてください。









