
「意見が対立する」「二つの組織が対立する」「チーム内で意見が割れる」——日本語ではどれも「対立する」と言えますが、英語では何が対立しているのか、衝突の強さ、対立が起きている状態によって表現を選びます。
意見や利害が両立しないなら conflict、人や集団が鋭くぶつかるなら clash、意見が合わず対立状態にあるなら be at odds、集団内で意見が割れているなら be divided が自然です。
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「対立する」の英語表現早見表
| 表現 | 中心イメージ | よく使う対象 |
|---|---|---|
| conflict | 意見・利害・予定などが両立しない | 考え・利益・価値観・予定 |
| clash | 人・集団・考えが鋭くぶつかる | 人物・政党・文化・意見 |
| be at odds | 意見が合わず対立状態にある | 人間関係・方針・見解 |
| be divided | 集団内の意見が二つ以上に割れる | チーム・世論・委員会・家族 |
conflict:意見・利害が対立する
conflict は、二つの考え、利益、価値観、予定などが「両立しない・食い違う」ことを表します。人同士の争いだけでなく、抽象的なものにも幅広く使えます。
- The two proposals conflict with each other.
二つの提案は互いに対立しています。 - Her values conflict with the company’s policy.
彼女の価値観は会社の方針と対立しています。 - My work schedule conflicts with the meeting.
仕事の予定が会議の時間と重なっています。
動詞では conflict with の形が基本です。名詞の conflict は「対立・衝突・葛藤」という意味になります。
clash:人・集団が鋭くぶつかる
clash は、意見や性格が強くぶつかるニュアンスです。議論で衝突する場合にも、二つの文化やスタイルが合わない場合にも使えます。
- The two leaders often clash over policy.
二人の指導者は政策をめぐってよく対立します。 - She clashed with her manager over the decision.
彼女はその決定をめぐって上司と対立しました。 - Their personalities clash.
二人は性格が合わず、ぶつかります。
人と対立するなら clash with someone、論点をめぐって対立するなら clash over something と言えます。
be at odds:意見が合わず対立状態にある
be at odds は、激しく言い争っている瞬間よりも、意見・方針・関係が合わず「対立した状態にある」ことを表します。ニュースや仕事でもよく使われます。
- The two departments are at odds over the budget.
二つの部署は予算をめぐって対立しています。 - Her view is at odds with mine.
彼女の見解は私の見解と相いれません。 - They have been at odds for years.
彼らは何年も対立状態にあります。
相手や見解との不一致は be at odds with、対立の論点は be at odds over で示せます。
be divided:集団内の意見が割れる
be divided は、チーム、家族、委員会、世論など、一つの集団の中で意見が分かれている状態です。「A対B」というより「内部で割れている」ことに焦点があります。
- The committee is divided over the proposal.
委員会はその提案をめぐって意見が割れています。 - Public opinion is divided on the issue.
その問題について世論は二分されています。 - Our team was divided on what to do next.
次に何をするかについて、チーム内で意見が割れました。
場面別:「対立する」はこう選ぶ
| 場面 | 自然な英語 |
|---|---|
| 意見が対立する | the opinions conflict / be at odds |
| 利害が対立する | interests conflict |
| 上司と対立する | clash with my manager / be at odds with my manager |
| 政策をめぐって対立する | clash over policy / be at odds over policy |
| チーム内で意見が割れる | the team is divided |
| 内心で葛藤する | feel conflicted / have an inner conflict |

「葛藤する」は feel conflicted
日本語の「対立」は人や組織の間だけでなく、心の中で二つの気持ちがぶつかる場合もあります。その場合、英語では feel conflicted が自然です。
- I feel conflicted about accepting the offer.
その申し出を受けることに葛藤があります。 - She felt torn between work and family.
彼女は仕事と家族の間で板挟みになっていました。
難しい単語が出ないときの簡単な英語
clash や be at odds が出なくても、基本語で状況を説明できます。
- We don’t agree.(私たちは意見が合いません)
- They have different ideas.(彼らは違う考えを持っています)
- The two sides want different things.(双方が違うものを求めています)
- The team cannot agree.(チーム内で意見がまとまりません)
- We see the problem differently.(私たちは問題の見方が異なります)
しゅみすけ(大山俊輔)
よくある間違い
conflict の後ろの前置詞
「AがBと対立する」は A conflicts with B です。conflict to とはしません。ただし名詞では、a conflict between A and B の形も使えます。
disagree は「反対する・意見が違う」
disagree は、ある意見に同意しないことです。一度の意見の違いなら disagree が自然で、継続的な関係や利害の対立まで表したい場合は be at odds や conflict が向いています。
fight は対立より強い
fight は喧嘩・争い・戦いを表し、単なる意見対立には強すぎることがあります。穏やかな不一致なら disagree や have different views を選びましょう。
短い会話例
A: Why hasn’t the team made a decision?
B: They’re divided over the new plan.
A:なぜチームはまだ決定していないのですか?
B:新しい計画をめぐって意見が割れているからです。
A: Do you and your manager disagree?
B: Yes. We’re at odds over the budget.
A:上司と意見が合わないのですか?
B:はい。予算をめぐって対立しています。
「対立する」と「反対する」「抵抗する」の違い
「対立する」は、二者の意見・利害・関係がぶつかっている状態です。「反対する」の英語表現は、提案や考えを支持しないという個別の立場・行動に焦点があります。
「抵抗する」の英語表現は、圧力・変化・誘惑などに従わず踏みとどまることです。抵抗の結果として相手と対立する場合はありますが、意味の中心は異なります。
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「対立する」と近い、反対する・立ち向かう・守る場面の表現は、対立・抵抗・攻撃の英語表現まとめで横断比較できます。ほかの分野を含む48語の全体像は、力関係・介入・抑制・社会制度の英語表現まとめをご覧ください。
まとめ
- conflict:意見・利害・価値観などが両立しない
- clash:人・集団・意見が鋭くぶつかる
- be at odds:意見が合わず対立状態にある
- be divided:集団内部の意見が割れている
迷ったら、「両立しない=conflict」「強くぶつかる=clash」「合わない状態=be at odds」「内部で割れる=be divided」と整理しましょう。










