
「直感する」は英語で、会話なら sense や have a feeling、はっきり「考えずに分かる」と言うなら instinctively know が自然です。辞書では intuit も出ますが、日常会話ではやや硬く、頻繁に使う動詞ではありません。
大切なのは、「直感する」を一語に置き換えることではなく、何をどう感じたのかに分けることです。雰囲気や兆候を感じ取ったのか、根拠のない予想をしたのか、それとも考える前に答えが分かったのかで、英語は変わります。
Contents
「直感する」の主な英語表現を比較
| 英語 | 中心的な意味 | 使う場面 | 代表例文 |
|---|---|---|---|
| sense | 目に見えない変化や気持ちを感じ取る | 空気・危険・相手の反応 | I sensed that something was wrong. |
| have a feeling | はっきりした根拠はないが、そう思う | 予想・印象・会話 | I have a feeling she’ll say yes. |
| instinctively know | 考えたり説明したりする前に分かる | 人・選択・即時の判断 | I instinctively knew he was honest. |
| intuit | 推論せず直観的に理解する | 文章・専門的な説明 | She intuited what he needed. |
一番自然なのはsense?have a feeling?
相手の気持ちや場の空気を直感したなら、sense が自然です。
I could sense that she was uncomfortable.
彼女が居心地悪そうにしているのを感じ取りました。
理由は分からないけれど「たぶんこうなる」と思うなら、会話では have a feeling が使いやすい表現です。
I have a feeling this plan will work.
この計画はうまくいく気がします。
「考えるより先に分かった」という直感そのものを強調するなら、instinctively know が明確です。
I instinctively knew which way to go.
どちらへ行けばよいか、直感的に分かりました。
しゅみすけ(大山俊輔)
日本語の「直感する」と英語の意味のズレ
日本語では、わずかな兆候を感じ取ることも、未来を予想することも、瞬時に本質を理解することも「直感する」と言えます。しかし英語では、何が起きたのかを具体的にします。
- 空気や気持ちを感じ取る:sense
- 根拠はないがそう思う:have a feeling
- 考える前に分かる:instinctively know
- 直感を頼りに決める:go with one’s gut

各表現の使い方と語順
sense+名詞/that節
sense+名詞 で「〜を感じ取る」、sense+that節 で「〜だと感じる」です。
- I sensed tension in the room.(部屋の緊張を感じ取りました)
- She sensed that he was hiding something.(彼女は彼が何かを隠していると感じました)
could sense も会話でよく使います。なお、変化や異変を感覚で捉える sense は、「知覚する」の英語表現でも詳しく扱っています。
have a feeling+that節/about+名詞
have a feeling (that)+文 で「〜という気がする」です。会話では that を省略できます。対象への漠然とした感覚なら have a feeling about+名詞 と言えます。
- I have a feeling (that) we’ve met before.(以前会ったことがある気がします)
- I have a good feeling about this team.(このチームにはよい予感がします)
instinctively+動詞
instinctively は副詞なので、know、understand、move、react などの動詞を説明します。
- He instinctively understood the problem.(彼は問題を直感的に理解しました)
- I instinctively stepped back.(私は反射的に一歩下がりました)
intuit+名詞/that節
intuit は他動詞で、後ろに名詞や that節を置きます。intuit about のように前置詞を足す必要はありません。
- She intuited his intentions.(彼女は彼の意図を直観しました)
- They intuited that the market was changing.(彼らは市場が変化していることを直観しました)
場面別に使える例文
独り言・英語日記
- I had a feeling this would happen.(こうなる気がしていました)
- I don’t know why, but this choice feels right.(理由は分かりませんが、この選択が正しい気がします)
- I instinctively knew I should wait.(待つべきだと直感しました)
日常会話
- I can sense that you’re worried.(心配しているのが分かります)
- I have a feeling he already knows.(彼はもう知っている気がします)
- Something tells me we should leave now.(今出たほうがよい気がします)
仕事
- I sensed some hesitation from the client.(顧客がためらっているのを感じ取りました)
- My gut tells me we need more data.(直感では、もっとデータが必要だと思います)
- She instinctively knew which issue to address first.(彼女はどの問題から対応すべきか直感的に分かりました)
似た表現との違い
senseとnotice
sense は、明確に見聞きしたとは限らない変化を感じ取ります。notice は、見たり聞いたりして具体的な事実に気づく表現です。小さな兆候や異変を捉える表現は、「察知する」の英語表現も参考になります。
直感と推察
直感は、理由を順序立てて説明する前に分かる感覚です。一方、推察は手がかりや状況から考えて結論を出します。証拠から考える場合は infer や gather が合い、詳しくは「推察する」の英語表現で比較しています。
intuitionとgut feeling
intuition は「直感・直観」という一般的な名詞です。gut feeling は、理屈では説明できない強い感覚を表す口語的な名詞です。
- I trusted my intuition.(自分の直感を信じました)
- I had a gut feeling that something was off.(何かおかしいという強い直感がありました)
この英語を知らなかったら?【しゅみすけ式】
sense や instinctively が出てこなくても、知っている基本語で十分伝えられます。「理由は分からない」「でもそう思う」「すぐ分かった」に分けましょう。
- I don’t know why, but I think he is right.
理由は分かりませんが、彼が正しいと思います。 - I knew it right away.
すぐに分かりました。 - I didn’t think about it. I just knew.
考えたわけではありません。ただ分かりました。 - Something felt wrong.
何かがおかしいと感じました。 - I chose this because it felt right.
これが正しいと感じたので選びました。
しゅみすけ(大山俊輔)
よくある間違い
× I feel that he is behind me. を何にでも使う
feel でも「〜と思う」は表せますが、相手の様子や空気を感じ取った意味なら I can sense that… のほうが明確です。
× I have intuition that…
一般的な言い方は I have a feeling that… です。intuition を使うなら、My intuition tells me that… や I trust my intuition. が自然です。
× I intuit about the problem.
intuit は他動詞なので、I intuited the problem. のように目的語を直接置きます。ただし会話では I sensed the problem. や I knew something was wrong. のほうが自然な場合が多いです。
直感と嫌な予感を同じにする
「嫌なことが起きそう」という未来への不安なら I have a bad feeling. が基本です。使い分けは「嫌な予感がする」の英語表現も確認してください。
FAQ
Q1. 「直感で決める」は英語で?
go with one’s gut や follow one’s intuition が使えます。会話なら I went with my gut.(直感で決めました)が自然です。
Q2. 「直感が当たった」は英語で?
My intuition was right. や My gut feeling was right. と言えます。基本語なら I thought so, and I was right. でも伝わります。
Q3. 「直感的に分かる」は英語で?
instinctively know が分かりやすい表現です。文脈によっては intuitively understand も使えます。
Q4. 「女の勘」はwomen’s intuitionでよい?
women’s intuition という表現はありますが、性別に基づく決めつけに聞こえることがあります。個人の感覚を言うなら her intuition や she had a feeling が無難です。
Q5. intuitとintuitiveの違いは?
intuit は「直観する」という動詞、intuitive は「直感的な・直観で分かる」という形容詞です。an intuitive decision(直感的な決定)、an intuitive app(直感的に使えるアプリ)のように使います。
まとめ
「直感する」は、場面によって sense、have a feeling、instinctively know、intuit に分かれます。
- 空気・気持ち・異変を感じ取る:sense
- 根拠はないがそう思う:have a feeling
- 考える前に分かる:instinctively know
- 文章で「直観する」と言う:intuit
単語が出てこなければ、I don’t know why, but…、I knew it right away.、Something felt wrong. のように、理由・感覚・結果へ分ければ基本語で伝えられます。








