brood overの意味は?「くよくよ考える」の使い方・語順とdwell onとの違い

brood overの意味・使い方・語順を解説するアイキャッチ画像

失敗した会話や仕事のミスを、家に帰ってからも何度も思い返してしまう。そんな「嫌なことをじっと考え続ける」を英語で表せるのが、句動詞(前置詞動詞)のbrood overです。

think aboutだけでも「考える」は伝わりますが、brood overには暗い気持ちのまま、同じことを長く考え込むニュアンスがあります。この記事では、意味の仕組み、語順、自然な例文、dwell onとの違い、思い出せないときの簡単な言い換えまで整理します。

最初に結論:brood overの意味

brood over + 物事は、「(嫌なこと・心配事などを)くよくよ考える」「思い悩む」という意味です。

  • Don’t brood over your mistake.
    自分のミスをいつまでもくよくよ考えないで。
  • She’s been brooding over what he said.
    彼女は彼の言ったことをずっと思い悩んでいます。

単に考えるのではなく、答えを出すために前向きに検討するというより、嫌な考えから離れられず、心の中で繰り返す場面でよく使います。

しゅみすけ(大山俊輔)

brood overを見たら、「嫌な考えを頭の中に置いたまま、何度も温め直している」とイメージすると覚えやすいです。

brood+overから意味を理解する

broodは「卵を抱く」から「考え込む」へ

broodはもともと、鳥が卵を抱いて温めることを表します。そこから、人がひとつの考えを心に抱え、長い間じっと考える意味でも使われるようになりました。

overは「対象を覆う・意識を向ける」

overには「上を覆う」だけでなく、ある対象に意識を向けて検討する感覚があります。brood overでは、嫌な出来事の上に意識が覆いかぶさり、そこから離れないイメージです。

brood overは嫌なことを何度も考えるという意味を表す図

ネイティブが感じるニュアンス

brood overには、次の3点が含まれやすい表現です。

  • 対象は失敗、批判、別れ、心配事など、主に否定的なもの
  • 同じことを繰り返し、比較的長く考える
  • 考えても状況が良くならない、内向きで重い雰囲気がある

そのため、Don’t brood over it.は「そのことを引きずらないで」「いつまでも悩まないで」という励ましになります。

語順:brood overは分離できない

brood overは基本的に自動詞broodと前置詞overの組み合わせで、overの後ろに考える対象を置きます。

主語 + brood + over + 名詞/代名詞/疑問詞節

  • He brooded over the criticism.
    彼はその批判をくよくよ考えました。
  • Don’t brood over it.
    それをいつまでも悩まないで。
  • I kept brooding over what went wrong.
    何が悪かったのかをずっと考え込んでいました。

brood it overのように、目的語をbroodとoverの間に入れることはできません。代名詞でもbrood over itです。

活用形

  • 原形:brood over
  • 三人称単数:broods over
  • 過去形・過去分詞:brooded over
  • 進行形:brooding over

よく使われる形とコロケーション

  • brood over a mistake:ミスをくよくよ考える
  • brood over the past:過去を引きずる
  • brood over a breakup:別れを思い悩む
  • brood over criticism:批判を気に病む
  • sit and brood over …:座り込んで〜を考え続ける
  • spend hours brooding over …:何時間も〜を思い悩む

日常・仕事・恋愛で使える例文

日常

I spent all night brooding over my embarrassing comment.
恥ずかしい発言のことを一晩中くよくよ考えていました。

There’s no point in brooding over the past.
過去をいつまでも思い悩んでも仕方ありません。

仕事

Don’t brood over one bad presentation. Learn from it and move on.
一度のまずいプレゼンを引きずらないで。そこから学んで次へ進もう。

He was still brooding over his manager’s feedback at lunch.
彼は昼食時にもまだ上司のフィードバックを気に病んでいました。

恋愛・人間関係

She brooded over his short reply for days.
彼女は彼のそっけない返事を何日も思い悩みました。

I know the breakup hurts, but try not to brood over every detail.
別れがつらいのは分かるけれど、細かいことを一つひとつ考え込みすぎないで。

家庭

My son tends to brood over small mistakes.
息子は小さな失敗をくよくよ考えがちです。

brood over・dwell on・think aboutの違い

表現 中心の意味 ニュアンス
brood over 嫌なことを思い悩む 暗い気持ちで長く考え込む
dwell on 同じことを考え続ける 否定的なことが多いが、話題を長々扱う意味もある
think about 〜について考える 中立的で、計画や検討にも使える

I’m thinking about changing jobs.なら転職を検討しているという中立的な文です。一方、I’m brooding over what my boss said.なら、上司の言葉を気にして暗い気持ちで考え込んでいる響きになります。

近い表現は、dwell onの意味と使い方でも詳しく比較できます。

日本人が間違えやすいポイント

前向きな検討には使わない

旅行の計画や商品の選択をじっくり考えるだけなら、think aboutやconsiderが自然です。brood overは、後悔や不安を伴うことが多い表現です。

overの後ろに対象を置く

「そのことを悩む」はbrood over itです。brood it overにはしません。

人を目的語にしない

通常はbrood over a personではなく、その人に関する出来事や言葉を示します。

  • 自然:She brooded over what he had said.
  • 文脈が曖昧:She brooded over him.

しゅみすけ式:brood overが出てこなかったら?

brood overを忘れても、難しい一語へ置き換える必要はありません。「同じ嫌なことを何度も考える」と分解すれば伝わります。

  • I keep thinking about my mistake.
    自分のミスを何度も考えてしまいます。
  • I can’t stop thinking about what happened.
    起きたことが頭から離れません。
  • I’ve been thinking about it again and again.
    そのことを何度も考え続けています。
  • Try to forget it and move on.
    それは忘れて、前へ進んでみて。

しゅみすけ(大山俊輔)

句動詞が出てこないときは、I keep thinking about it.だけでも十分です。「何度も考えてしまう」という事実を、中学英語で直接伝えましょう。

関連表現

まとめ

brood over + 物事は、「嫌なことをくよくよ考える」「思い悩む」を表します。broodの「卵を抱いてじっと温める」イメージから、ひとつの暗い考えを心に抱え続ける感覚をつかめます。

語順はbrood over itで、broodとoverは分離しません。思い出せないときは、I keep thinking about it.I can’t stop thinking about it.と直接言えば、会話の目的を十分に達成できます。

この記事を書いた人
しゅみすけ(大山俊輔)

b わたしの英会話および英語コーチングGRIT/be:RIZE代表。米国MBA取得、外資系企業4社での勤務経験を持ち、これまで多くの大人の英語学習を支援。日本語と英語の処理構造の違いに着目した「英語OS」の考え方をもとに、独学で伸び悩む人の学び直しをサポートしています。

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