
「手伝うと申し出た」を英語にするとき、offered helping と offered to help のどちらを使うのでしょうか。
結論からいうと、動詞のofferの後ろに行為を置くなら、基本形はoffer to doです。
- He offered to help me.
彼は私を手伝うと申し出ました。 He offered helping me.
offer は、すでに行っている活動を説明するのではなく、「必要なら、これから私がします」と行為を差し出す動詞です。この景色を見ると、なぜto doが自然なのか理解しやすくなります。
しゅみすけ(大山俊輔)
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offer doingではなくoffer to doが基本
学校文法では、offerは「後ろにto不定詞を取る動詞」と説明されます。to不定詞とは、to + 動詞の原形 の形です。
- She offered to drive me home.
彼女は車で私を家まで送ると申し出ました。 - I offered to carry the box.
私は箱を運ぶと申し出ました。 - They offered to pay for dinner.
彼らは夕食代を払うと申し出ました。
British Councilの文法資料でも、offerは後ろにto不定詞を取る動詞として整理され、He offered to help us. のような型が示されています。
offerは行為を相手へ差し出す

Cambridge Dictionaryでは、offerする場面を、相手が何かを欲しいか、または自分に何かをしてほしいか尋ねることとして説明しています。
たとえば、重そうな箱を持っている人を見て、こう言います。
I can carry that for you.
それ、私が運べますよ。
これを「申し出た」と報告するなら、次の形になります。
I offered → to carry the box.
申し出をした時点では、箱を運ぶ行為はまだ実行されていません。今の申し出から、これから自分が行うことへ意識が向かっています。
ここでは、to を申し出から行為へ伸びる矢印のように捉えると分かりやすいでしょう。
ただし、どの動詞がto doを取り、どの動詞がdoingを取るかは、一つのイメージだけですべて予測できるわけではありません。ここでは学習者向けの理解としてこの景色を使い、offer to doという実際の型と一緒に覚えてください。
なぜoffer doingは不自然なの?
doing は、行為をひとまとまりの活動・出来事として扱うときによく使われます。しかしofferで「〜すると申し出る」と言うときに差し出しているのは、すでにある活動ではありません。
相手の反応を待ちながら、これから自分が行う選択肢を提示しています。そのため、行為へ向かうto doを使う型が定着しています。
- She offered to cook dinner.
She offered cooking dinner.
後者は、通常の「彼女は夕食を作ると申し出た」という意味にはなりません。
しゅみすけ(大山俊輔)
offer to doでは、誰が行為をする?
offer to doのto doを実行するのは、文の主語です。
Tom offered to wash the dishes.
トムは皿を洗うと申し出ました。
皿を洗うのはTomです。相手に皿を洗うよう求めているのではありません。
この点で、次の形とは役割が違います。
- Tom asked me to wash the dishes.
トムは私に皿を洗うよう頼みました。 - Tom offered to wash the dishes.
トムは自分が皿を洗うと申し出ました。
ask 人 to do では人が行為をしますが、offer to do ではofferの主語が行為をします。
offer me to helpが不自然なのはなぜ?
日本語の「私に手伝うと申し出た」の順番につられて、He offered me to help. と言いたくなることがあります。
しかし、offerはこの意味で 人 + to do の型を取りません。自然なのは次の形です。
He offered to help me.
彼は私を手伝うと申し出ました。
me はhelpの目的語、つまり「手伝ってもらう人」です。offerの直後へ置くのではなく、help me のまとまりにします。
offer+人+物は使える
offerは、物や機会を相手に差し出すとき、offer 人 物 の語順を取れます。
- She offered me some coffee.
彼女は私にコーヒーを勧めてくれました。 - The company offered him a job.
会社は彼に仕事を提示しました。
この形では、me や him が受け手、その後ろのcoffeeやjobが差し出されるものです。
一方、自分の行為を差し出すならoffer to doです。
- She offered me some coffee.
コーヒーという物を差し出した。 - She offered to make me some coffee.
コーヒーをいれるという行為を申し出た。
offer helpとoffer to helpの違い
offer help も offer to help も自然ですが、文の作りが異なります。
offer help:helpを名詞として差し出す
She offered help.
彼女は助けを申し出ました。
ここでのhelpは「援助」という名詞です。何をするかより、助けそのものを提示しています。
offer to help:helpを動詞として行為を示す
She offered to help.
彼女は手伝うと申し出ました。
ここでのhelpは動詞です。「自分が手伝う」という行為をtoの先に置いています。
offerの否定形と会話で使う形
offer not to do
「〜しないと申し出る」は、not をtoの前に置きます。
He offered not to mention the problem again.
彼はその問題を二度と話題にしないと申し出ました。
ただし実際の会話では、文脈に応じてpromised not toなどのほうが自然な場合もあります。
Can I …? やShall I …?で直接申し出る
自分から相手へ直接申し出る場面では、動詞offerを使わずに言うことも多くあります。
- Can I help you?
お手伝いしましょうか? - Shall I carry that?
それを運びましょうか? - Would you like me to open the window?
窓を開けましょうか?
その申し出を後から説明するときに、I offered to help. や I offered to carry it. が使えます。
日本人が間違えやすい3つのポイント
- 「〜すること」を何でもdoingにしない
offerの後ろに行為を直接置く基本形はto doです。 - offer 人 to doにしない
自分がする行為ならoffer to do。誰が行為をするのかを確認しましょう。 - offer helpとoffer helpingを混同しない
helpを名詞で使うならoffer help、動詞で使うならoffer to helpです。
会話でoffer to doを使ってみよう
- I offered to book a table.
私が席を予約すると申し出ました。 - She offered to explain it again.
彼女はもう一度説明すると申し出ました。 - He offered to pick me up at the station.
彼は駅まで迎えに来ると申し出ました。 - We offered to stay a little longer.
私たちはもう少し残ると申し出ました。
「今、申し出る」から「これから自分がする」へ矢印を伸ばすと、自然にto doを選びやすくなります。
しゅみすけ(大山俊輔)
まとめ:offer to doは行為を差し出す形
- 「〜すると申し出る」は基本的にoffer to do
- offer doing は、通常この意味では使わない
- to doを実行するのはofferの主語
- 物を差し出すならoffer 人 物も使える
- offer helpのhelpは名詞、offer to helpのhelpは動詞
to不定詞と動名詞の仕組みを深掘りしたい方は、be-rize.comの「不定詞と動名詞の使い分け」と「to不定詞を未来へ向かう矢印で理解する」もご覧ください。
同じto do型の動詞は、「plan doingが不自然なのはなぜ?」や「promise doingが不自然なのはなぜ?」と比べると、共通する未来への向きをつかめます。










