
『カサブランカ』『ガス燈』『汚名』など、映画史に残る作品で知られるスウェーデン出身の俳優、イングリッド・バーグマン(Ingrid Bergman)。華やかなスターでありながら、舞台では毎晩学び直し、受賞の場では別の俳優をたたえた人でもありました。
この記事では、本人の1967年の長編インタビューと、アカデミー賞公式記録で確認できる言葉から、学び・仕事・幸運・謙虚さを表す英語の名言を7つ紹介します。自然な和訳、背景、初心者向けの英語ポイントと簡単な例文も添えました。
出典について
イングリッド・バーグマン名義で広まる言葉には、出演作のセリフや出典不明のものもあります。本記事では、本人の発言を確認できるアーカイブを優先しています。
Contents
イングリッド・バーグマンとは?
1915年にストックホルムで生まれ、スウェーデン映画を経てハリウッドへ。3度のアカデミー賞をはじめ、舞台・映画・テレビで幅広く評価されました。完璧に見えるスター像とは対照的に、その言葉から伝わるのは「学び続ける人」「毎回の仕事を新しく見る人」という姿です。
イングリッド・バーグマンの英語の名言7選
1.毎晩、新しいものを発見する
You discover every evening, we discover something new.
和訳:毎晩、何かを発見します。私たちはいつも新しいものを見つけるのです。
舞台『More Stately Mansions』について語った言葉です。同じ作品を繰り返しても、注意深く向き合えば新しい発見がある。仕事や学びにも通じる姿勢です。
英語ポイント:discover は「発見する」。知らなかった事実や魅力に気づくときに使えます。
かんたん英語:I discover something new every day.
(私は毎日、新しいことを発見します。)
2.学びには土台が必要
You do have to have school and you have to have some base.
和訳:やはり学ぶ場所は必要ですし、何らかの土台を持たなければなりません。
映画の仕事を始めたあとも、演劇学校の教師から個人レッスンを受けた経験を振り返った発言です。才能だけに頼らず、基礎を身につける大切さを伝えています。
英語ポイント:do have to は have to を強調し、「本当に〜しなければならない」という意味です。
かんたん英語:We have to learn the basics.
(私たちは基礎を学ぶ必要があります。)
3.方法が違っても、準備の姿勢は同じ
The approach to the role? That’s exactly the same.
和訳:役への取り組み方ですか? それはまったく同じです。
舞台・映画・テレビでは表現方法が違っても、役に向き合う基本姿勢は変わらないと語りました。環境が変わっても、自分の核を持つことの大切さが見えます。
英語ポイント:approach to … は「〜への取り組み方、アプローチ」です。
かんたん英語:My approach is simple.
(私の取り組み方はシンプルです。)
4.違いは車のギアのようなもの
It is just different gears, like in a car.
和訳:それはただ、車のギアが違うようなものです。
舞台・テレビ・映画で演じ方を切り替えることを、車のギアにたとえた言葉。自分を別人に変えるのではなく、状況に応じて力の出し方を変えるという実践的な知恵です。
英語ポイント:just はここでは「ただ〜にすぎない」。難しく考えすぎない響きがあります。
かんたん英語:Try a different way.
(違う方法を試してみて。)

5.舞台では、演技とともに成長できる
When you’re on the stage you can grow with your performance.
和訳:舞台に立っていると、自分の演技とともに成長できます。
一度撮影した場面が残る映画と違い、舞台は毎晩やり直せます。完成してから始めるのではなく、実践の中で育っていくという考え方は、英語学習にもそのまま当てはまります。
英語ポイント:grow with … は「〜とともに成長する」。
かんたん英語:I grow through practice.
(私は練習を通して成長します。)
6.人々がひとつになって反応する瞬間がある
There are times when a group of people react like one.
和訳:大勢の人が、まるでひとりのように反応する瞬間があります。
国や都市が違っても、観客が一体となる瞬間があると語った一節です。言葉や文化を越えて感情が伝わる、映画と舞台の力を表しています。
英語ポイント:There are times when … は「〜するときもある」という便利な型です。
かんたん英語:There are times when I feel afraid.
(怖いと感じるときもあります。)
7.自分の受賞より、誰かの才能をたたえる
It’s always very nice to get an Oscar.
和訳:オスカーをいただくのは、いつだってとてもうれしいことです。
1975年、3度目のアカデミー賞を受け取った際の冒頭です。しかし彼女は喜びだけを語らず、候補者ヴァレンティナ・コルテーゼの演技を称賛しました。成功の場で他者の価値を認める、バーグマンらしい謙虚さが残るスピーチです。
英語ポイント:It’s nice to … は「〜するのはうれしい/よい」という初心者にも使いやすい表現です。
かんたん英語:It’s nice to see you.
(あなたに会えてうれしいです。)
イングリッド・バーグマンの言葉から学べること
7つの言葉に共通するのは、華やかな結果よりも、準備・発見・成長を大切にする姿勢です。環境に合わせて「ギア」は変えても、役に向き合う核は変えない。そして成功したときには、周囲の才能にも光を当てる。年齢や経験を重ねてからこそ響く、静かな強さがあります。
出典
- American Archive of Public Broadcasting:Conversation with Ingrid Bergman(1967)
- Academy Awards Acceptance Speech Database:Ingrid Bergman(1975)
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