
「起業家になれるのは、特別な才能や強い自信を持つ人だけ」——カトリーナ・レイク(Katrina Lake)も、かつてはそんなイメージを持っていました。しかし、多くの起業家と会ううちに、最初から完全に準備できている人などいないと気づきます。
彼女が創業したStitch Fixは、データだけで服を決める会社ではありません。テクノロジーと人間のスタイリストを組み合わせ、その人の体、暮らし、好みを評価せずに理解し、心地よく自信を持てる一着を探すサービスです。
この記事では、Stitch Fix公式メッセージ、スタンフォード大学での講演、信頼できるインタビューから7つの言葉を選び、自然な和訳、背景、英語ポイント、初心者向けの簡単英語とともに紹介します。
Contents
カトリーナ・レイクとは?
カトリーナ・レイクは、アメリカの起業家でStitch Fixの創業者です。ハーバード・ビジネス・スクール在学中の2011年、自宅から事業を開始。顧客の好みやサイズに関するデータと、人間のスタイリストの判断を組み合わせる新しい服選びを形にしました。
2017年には34歳で会社を上場へ導き、当時、会社を上場させた最年少の女性創業者となりました。現在は創業者・取締役会会長として関わりながら、多様な創業チームへの投資にも取り組んでいます。
カトリーナ・レイクの名言7選
1.人間らしい問題から、事業は始まった
“I was inspired by a very human problem: to help people look and feel their best by finding clothes they love.”
和訳:私が心を動かされたのは、とても人間らしい問題でした。好きな服を見つけることで、人が自分らしく見え、最高の気分になれるよう助けることです。
背景:CEO交代時の公式メッセージで、創業の原点を振り返った言葉です。技術を先に置くのではなく、「服選びに困る人を助けたい」という身近な問題から始まりました。
英語ポイント:look and feel your best は「見た目も気分も最高の状態でいる」。by finding … は「〜を見つけることによって」です。
簡単な英語なら:I want to help people find clothes they love.(好きな服を見つける手助けをしたいです)
出典:Stitch Fix Newsroom, “A message from our Founder and CEO Katrina Lake”
2.誰も作らないなら、自分で作れるかもしれない
“Maybe I can create it.”
和訳:もしかしたら、私が作れるかもしれない。
背景:カトリーナは当初、未来のファッション企業を自分で起こすのではなく、誰かが作った会社で働こうとしていました。しかし理想の会社に出会えず、「自分で作る」という可能性に気づきます。
英語ポイント:Maybe I can … は、自信満々に断言できないときでも一歩を始められる表現です。
簡単な英語なら:I can try to make it.(私が作ってみることはできます)
3.起業家になるための完璧な履歴書はない
“I realized that I was just as qualified as any of them.”
和訳:私も彼らと同じくらい、起業家になる資格があるのだと気づきました。
背景:ベンチャー投資の仕事で100人以上の起業家に会い、誰もが最初から特別な資格を持っていたわけではないと知りました。「自分には無理」と思わせていたのは、能力より起業家像への思い込みでした。
英語ポイント:as qualified as … は「〜と同じくらい資格・能力がある」。just as が同等であることを強調します。
簡単な英語なら:I can do it, too.(私にもできます)
4.新しいことをしていると、正しいかどうかはすぐ分からない
“When you are doing something no one else is doing, you are either the smartest person in the room or the dumbest.”
和訳:誰もしていないことに取り組んでいるとき、自分はその場で一番賢い人か、一番愚かな人かのどちらかです。
背景:Stitch Fixの構想は、在庫管理が難しく投資家にも理解されにくいものでした。前例がない以上、結果が出る前に正解を証明することはできません。小さく試し、顧客の反応から学ぶしかありませんでした。
英語ポイント:either A or B は「AかBのどちらか」。少しユーモアを交えて、不確実な挑戦を表しています。
簡単な英語なら:I don’t know yet, so I’ll test it.(まだ分からないので、試してみます)

5.評価せず、その人が一番よく見える服を助ける
“We want to — without judgement — help people look their best.”
和訳:私たちは、評価することなく、その人が一番よく見えるよう手助けしたいのです。
背景:流行を押しつけるのではなく、本人の好み、体型、暮らし、着心地を尊重するという姿勢です。スタイリストに必要なのは、正解を教える権威ではなく、相手の話を聞く共感だと語っています。
英語ポイント:without judgement は「批判・決めつけをせずに」。help 人+動詞 で「人が〜するのを助ける」です。
簡単な英語なら:Wear what feels good to you.(自分が心地よいと思う服を着てください)
6.人を知るほど、人を理解できる
“The more we get to know people, the more we understand people.”
和訳:人を知れば知るほど、その人を理解できるようになります。
背景:どれほど予測モデルが進歩しても、人の好みは変化し、100%の正解にはなりません。顧客のフィードバックを聞き続けることで、データに人間的な理解を加えています。
英語ポイント:The more …, the more … は「〜すればするほど、ますます〜」。get to know は時間をかけて「知るようになる」です。
簡単な英語なら:Tell me what you like.(あなたの好きなものを教えてください)
7.自信は、生まれつきではなく育てられる
“Like a lot of things, it’s learned — it’s a skill that you can develop over time.”
和訳:多くのことと同じように、自信も学ぶものです。時間をかけて伸ばせるスキルなのです。
背景:スタンフォード大学の学生に、自分も学生時代から自信があったわけではないと語りました。失敗や恥ずかしい経験を避けずに重ねることで、「失敗しても大丈夫」という経験値が増え、自信が育ちます。
英語ポイント:develop a skill は「技能を伸ばす」。over time は「時間をかけて、徐々に」です。
簡単な英語なら:Confidence grows when you try.(挑戦すると、自信は育ちます)
出典:Stanford Technology Ventures Program講演(報道:The Stanford Daily)
カトリーナ・レイクの英語から学べる表現
- Maybe I can do it. — 私にもできるかもしれません。
- Let’s test the idea. — そのアイデアを試しましょう。
- Tell me what you like. — 好きなものを教えてください。
- I’m here to listen and help. — 話を聞いて助けるためにいます。
- I’m learning as I go. — やりながら学んでいます。
- Confidence takes time. — 自信がつくには時間がかかります。
ファッションと事業を通して女性の選択肢を広げた言葉は、トリー・バーチの名言7選とも読み比べられます。トリーが「野心を隠さないこと」を語るのに対し、カトリーナは「資格や自信は始めてから育てられる」と教えてくれます。
まとめ|自信ができてから始めるのではなく、始めることで自信が育つ
カトリーナ・レイクの言葉は、「完璧に準備できた人だけが挑戦できる」という思い込みをほどいてくれます。特別な起業家でなくても、身近な問題を見つけ、小さく試し、相手の声を聞き、改善を続けることはできます。
難しい英語が出なくても、Maybe I can.(私にもできるかもしれない)、Let’s try.(やってみましょう)、Tell me what you think.(どう思うか教えてください)なら言えます。自信は、話す前に完成させるものではなく、話してみた経験から少しずつ育つものです。
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