a wild goose chaseの意味は?「無駄骨・無駄な捜索」の使い方

a wild goose chaseの意味・使い方・ニュアンスを解説するアイキャッチ画像

a wild goose chaseは、「成果の見込みがない捜索」「無駄骨に終わる追跡」を表す英語イディオムです。

誰かに言われて場所を探し回ったのに情報が間違っていた、問題の原因を調べ続けたのに手がかり自体が見当違いだった、といった場面にぴったりです。

The wrong address sent us on a wild goose chase.
間違った住所のせいで、私たちは無駄に探し回ることになりました。

この記事では、a wild goose chaseの意味とニュアンス、よく使う語順、自然な例文、in vainなどとの違い、表現が出てこないときの簡単な言い換えまで解説します。

a wild goose chaseの意味とニュアンス

a wild goose chaseは、時間や労力を使って何かを探したり追ったりしたものの、最初から見つかる可能性が低い、または手がかりが間違っていて成果が出ない行動を指します。

  • 無駄な捜索
  • 見込みのない追跡
  • 無駄骨
  • 振り回されるだけの調査

Looking for that file without a name or date is a wild goose chase.
名前も日付も分からずにそのファイルを探すのは、見込みのない捜索です。

I spent all morning on a wild goose chase.
午前中ずっと、無駄に探し回ってしまいました。

単に結果が出なかっただけでなく、「そもそも探し方や情報の出発点が間違っていた」という苛立ちを含むことがあります。

しゅみすけ(大山俊輔)

a wild goose chaseには、頑張りが足りなかったというより、最初から手がかりが見当違いだったという感覚があります。「探してもゴールにたどり着けない」と捉えると分かりやすいでしょう。

なぜ「野生のガチョウ追い」が無駄骨になるの?

現代の英語話者にとっては、捕まえにくい野生のガチョウをあちこち追いかけても成果が出ない、という滑稽な光景を連想しやすい表現です。

ただし、歴史的には単純な「ガチョウ狩り」が語源とは限りません。古いwild-goose chaseは、先頭の馬をほかの騎手が一定の間隔で追う競技を指したとされます。その隊列が空を飛ぶガチョウの群れに似ていたことから、この名が付いたという説明があります。

現在はその競技を意識せず、目的物にたどり着けない無駄な捜索という定型表現として使われます。

a wild goose chaseが手がかりを追っても成果がなく時間と労力の無駄になる流れを示す解説図

よく使われる形と語順

go on a wild goose chase

go on a wild goose chaseは「無駄な捜索に出る」「当てもなく探し回る」という形です。

We went on a wild goose chase looking for the old café.
私たちは昔のカフェを探して、無駄に歩き回りました。

I don’t want to go on another wild goose chase.
また見込みのない捜索をしたくありません。

send someone on a wild goose chase

send+人+on a wild goose chaseで、「人を無駄に探し回らせる」「誤った情報で振り回す」という意味になります。

The outdated website sent me on a wild goose chase.
古いウェブサイトの情報のせいで、私は無駄に探し回ることになりました。

He sent us on a wild goose chase with the wrong room number.
彼が部屋番号を間違えたため、私たちは無駄に探し回りました。

turn into a wild goose chase

最初は普通の調査だったものが、途中から成果のない捜索になった場合に使えます。

The search for the missing receipt turned into a wild goose chase.
紛失したレシート探しは、結局むなしい捜索になりました。

場面別の自然な例文

仕事

Make sure the client number is correct before we start a wild goose chase.
無駄な調査を始める前に、顧客番号が正しいか確認してください。

The vague bug report led the engineers on a wild goose chase.
曖昧なバグ報告のせいで、技術者たちは見当違いの調査を続けることになりました。

旅行

The hotel had moved, so the old map took us on a wild goose chase.
ホテルが移転していたため、古い地図を頼りに無駄に歩き回ってしまいました。

買い物

I visited four stores, but the limited-edition bag was never in stock. It was a wild goose chase.
4店舗回りましたが、限定バッグはどこにも入荷していませんでした。まったくの無駄足でした。

日常会話

A: Did you find the package?
A:荷物は見つかりましたか。

B: No. The tracking number was wrong, so I went on a wild goose chase.
B:いいえ。追跡番号が間違っていて、無駄に探し回りました。

似た表現との違い

a waste of time:時間の無駄

a waste of timeは、会議・作業・待ち時間など、価値がないと感じること全般に使えます。捜索や追跡である必要はありません。

That meeting was a waste of time.
あの会議は時間の無駄でした。

a wild goose chaseは、特に何かを探す・情報を追う・調査する行動が成果につながらない場面を描きます。

in vain:むなしく・無駄に

in vainは副詞的に使い、努力したが成功しなかったことを表します。a wild goose chaseより幅広く、説得・救助・連絡などにも使えます。

We searched in vain for her keys.
私たちは彼女の鍵を探しましたが、見つかりませんでした。

語順や例文は、in vainの意味と使い方で詳しく解説しています。

to no purpose:何の役にも立たず

to no purposeは「何の成果もなく」というやや硬い表現です。会話ではa waste of timeやfor nothingのほうが言いやすいこともあります。

They argued for hours, but to no purpose.
彼らは何時間も議論しましたが、何の成果もありませんでした。

詳しくは、to no purpose・in vain・to no availの違いをご覧ください。

red herring:人を誤った方向へ導く情報

red herringは、注意を本題からそらす情報や、捜査を誤った方向へ導く手がかりです。red herringが原因となり、その結果a wild goose chaseに出ることがあります。

  • The clue was a red herring.
    その手がかりは人を惑わせるものでした。
  • The clue sent us on a wild goose chase.
    その手がかりのせいで、私たちは無駄に探し回りました。

日本人が間違えやすいポイント

冠詞aを忘れない

chaseはここでは可算名詞なので、基本形はa wild goose chaseです。

  • 正:It was a wild goose chase.
  • 不自然:It was wild goose chase.

gooseを複数形にしない

複合語の前半は通常単数形を使うため、wild goose chaseです。wild geese chaseとはしません。

実際に走って追いかける必要はない

ファイル検索、原因調査、住所探し、問い合わせなどにも使えます。現代の用法では、探す対象が動物である必要はありません。

人の努力を軽く否定する響きに注意する

相手が真剣に取り組んでいる途中でThat’s a wild goose chase.と言うと、「そんなことは無駄だ」と切り捨てる響きになることがあります。職場ではI’m worried we may be looking in the wrong place.のように柔らかく伝える方法もあります。

表現が出てこないときの簡単な言い換え

  • We looked everywhere, but found nothing.
    私たちはあちこち探しましたが、何も見つかりませんでした。
  • We were looking in the wrong place.
    私たちは間違った場所を探していました。
  • The information was wrong.
    その情報は間違っていました。
  • It was a waste of time.
    それは時間の無駄でした。

しゅみすけ(大山俊輔)

a wild goose chaseが出てこなければ、We looked everywhere, but found nothing.と言えば状況は十分に伝わります。「どこを探したか」「なぜ見つからなかったか」を短い文で足してみましょう。

まとめ

a wild goose chaseは、間違った情報や見当違いの手がかりを追い、時間と労力を使っても成果が出ない捜索を表します。

  • go on a wild goose chase:無駄に探し回る
  • send someone on a wild goose chase:人を無駄に探し回らせる
  • a waste of timeよりも「捜索・追跡」の場面が具体的
  • 簡単に言うならWe looked everywhere, but found nothing.

まずはThe wrong address sent me on a wild goose chase.(間違った住所のせいで無駄に探し回りました)の形から使ってみましょう。ほかの英熟語や定型表現は、英熟語・定型表現のまとめでも確認できます。

この記事を書いた人
しゅみすけ(大山俊輔)

b わたしの英会話および英語コーチングGRIT/be:RIZE代表。米国MBA取得、外資系企業4社での勤務経験を持ち、これまで多くの大人の英語学習を支援。日本語と英語の処理構造の違いに着目した「英語OS」の考え方をもとに、独学で伸び悩む人の学び直しをサポートしています。

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