
adhere toは、「規則・方針・原則・信念などを守る」「〜に忠実に従う」という意味です。ただ命令どおりに動くというより、決められた基準や自分が大切にする考えから離れず、その状態を保つニュアンスがあります。
この記事では、adhere toの意味と語順、自然な例文、comply with・stick to・conform toとの違いまで、会話で使える形で解説します。
Contents
adhere toの基本的な意味
adhere to + 名詞で、主に次の意味を表します。
- 規則・法律・ガイドラインを守る
- 方針・原則・価値観に忠実である
- 計画・基準・手順から外れない
All employees must adhere to the company’s safety guidelines.
全従業員は会社の安全指針を守らなければなりません。
She has always adhered to her principles.
彼女はいつも自分の信念を貫いてきました。
We need to adhere to the agreed schedule.
合意したスケジュールを守る必要があります。
なぜ「守る」という意味になる?
動詞adhereの土台には、「表面に付着する・くっついて離れない」という感覚があります。
The label won’t adhere to the wet surface.
そのラベルは濡れた表面にはくっつきません。
ここから比喩的に、規則や原則にぴったり付いて離れないことを表すようになりました。前置詞toは、何に結び付いているのかという対象を示します。
つまり、adhere to a policyなら「方針に付いたまま離れない」から、「方針を守る・方針に忠実である」と捉えられます。
しゅみすけ(大山俊輔)
語順はadhere to + 名詞
基本形はadhere to + 名詞です。toは不定詞のtoではなく前置詞なので、後ろに動作を置く場合は動名詞にします。
adhere to the rules
規則を守る
adhere to a policy
方針に従う
adhere to high standards
高い基準を守る
adhere to doing things transparently
物事を透明性のある形で行う方針を守る
ただし、最後のような動名詞は少し硬くなります。会話ではadhere to our policy of being transparentのように、policyやprincipleを置くほうが自然な場合もあります。
よく一緒に使う名詞
- adhere to rules / regulations:規則・規定を守る
- adhere to guidelines:指針に従う
- adhere to a policy:方針を守る
- adhere to principles:原則・信念を貫く
- adhere to standards:基準を満たし続ける
- adhere to a schedule / plan:予定・計画どおりに進める
- strictly adhere to:厳格に守る
- closely adhere to:かなり忠実に従う
日常・仕事で使える自然な例文
仕事・ルール
Please adhere to the updated security policy.
更新されたセキュリティ方針を守ってください。
The project adhered closely to the original budget.
そのプロジェクトは当初の予算をほぼ忠実に守りました。
We failed to adhere to the deadline.
私たちは期限を守れませんでした。
価値観・生き方
I try to adhere to the principle of treating everyone fairly.
私は誰にでも公平に接するという原則を守るようにしています。
He adhered to his beliefs even under pressure.
彼は圧力を受けても自分の信念を貫きました。
医療・生活上の指示
Patients should adhere to the treatment plan.
患者は治療計画に従う必要があります。
It’s easier to adhere to a diet when the rules are simple.
ルールが簡単なら、食事療法を続けやすくなります。
adhere to・comply with・stick toの違い

adhere to:方針や原則に忠実であり続ける
規則にも使えますが、原則・信念・基準などに「くっついて離れない」継続性を感じさせます。書き言葉や仕事の場面でよく使われます。
We adhere to strict ethical standards.
私たちは厳格な倫理基準を守っています。
comply with:外部から求められた規則に従う
comply withは、法律・命令・要求など、外から課されたものに従う響きが強い表現です。
The product complies with local regulations.
その製品は現地の規制に準拠しています。
詳しくはconform toとcomply withの違いを扱った記事も参考にしてください。
stick to:計画や約束を変えずに続ける
stick toはより会話的で、「途中で変えない」「脱線しない」「続ける」という感覚です。
Let’s stick to the plan.
計画どおりに進めよう。
語順やstick withとの違いは、stick toの専門記事で詳しく解説しています。
conform to:形・基準・慣習に合っている
conform toは、「定められた形や基準と一致する・適合する」ことに焦点があります。人が意識的に守る場合だけでなく、製品や文書が規格に合う場合にも自然です。
The design conforms to industry standards.
その設計は業界基準に適合しています。
日本人が間違えやすいポイント
adhere withとはしない
「〜を守る」の意味では、原則としてadhere toです。
× adhere with the rules
○ adhere to the rules
人の命令に直接使うと硬すぎることがある
日常会話で「彼の言うことに従った」と言うなら、通常はI followed his advice.やI did what he told me.のほうが自然です。
I adhered to his advice.も文法的には可能ですが、非常に形式的で、「方針として忠実に守った」ような響きになります。
「接着する」の意味では自動詞
物理的な付着を表すときも、基本はadhere toです。
The tape didn’t adhere to the wall.
そのテープは壁にくっつきませんでした。
「AをBに貼り付ける」と他動詞的に言いたいなら、日常英語ではstick A to Bが分かりやすい表現です。
adhere toが出てこないときの簡単な言い換え
会話中にadhere toを思い出せなくても、意味を直接言えば十分に伝わります。
- follow the rules:規則に従う
- follow the plan:計画どおりに進める
- do what the guidelines say:指針に書かれているとおりにする
- keep the same principles:同じ原則を守り続ける
- don’t change the schedule:予定を変えない
We must adhere to the safety guidelines.
→ We must follow the safety rules.
安全ルールに従わなければなりません。
She adhered to her principles.
→ She did not change what she believed was right.
彼女は正しいと信じることを変えませんでした。
しゅみすけ(大山俊輔)
まとめ
adhere toは、「規則・方針・原則・信念などに忠実に従う」という意味です。adhereの「くっついて離れない」という感覚から、決めた基準や考えを継続して守るニュアンスが生まれます。
- adhere to:方針・原則・基準に忠実であり続ける
- comply with:外部から課された規則・要求に従う
- stick to:計画・約束・話題を変えずに続ける
- conform to:形・基準・慣習に適合する
まずはWe need to adhere to the plan.のような短い一文から使ってみましょう。ほかの表現もまとめて確認したい方は、英熟語・定型表現の一覧もご覧ください。









