
call for は、会話やニュース、仕事の英語でよく使われる表現です。基本の意味は「〜を必要とする」「〜を求める」。さらに、文脈によっては「〜を要求する」「人を迎えに行く」という意味にもなります。
ポイントは、callを単に「電話する」と考えないことです。callの「声や合図を届けて呼ぶ」という感覚と、forの「目的・対象へ向かう」感覚を重ねると、ばらばらに見える意味がつながります。
Contents
call forの意味を最初に整理
- 〜を必要とする:This job calls for patience.(この仕事には忍耐が必要です)
- 〜を公に求める・要求する:Residents called for an investigation.(住民は調査を求めました)
- 人を迎えに行く:I’ll call for you at seven.(7時に迎えに行きます)
日常会話や仕事では、特に「状況・仕事などが、ある対応や資質を必要とする」という使い方が重要です。
しゅみすけ(大山俊輔)
なぜ「必要とする」という意味になる?
callには「声を出して呼ぶ」「注意を向けさせる」という感覚があります。forは、行動や意識が向かう対象を示します。そこでcall forは、直感的には「必要なものを求めて呼ぶ」という組み合わせです。
たとえば、難しい交渉が「忍耐を呼び求めている」と考えると、次の文を自然に理解できます。
This negotiation calls for patience.
この交渉には忍耐が必要です。
forそのものの方向感覚は、be-rize.comのforの意味とコアイメージでも詳しく確認できます。

使い方1|状況が「〜を必要とする」
主語には、situation、job、task、problem、occasionなどがよく来ます。人が欲しがるというより、その状況をうまく扱うために何が欠かせないかを述べる表現です。
- This situation calls for a calm response.
この状況では冷静な対応が必要です。 - The job calls for excellent communication skills.
その仕事には優れたコミュニケーション能力が求められます。 - A long trip like this calls for careful planning.
このような長旅には入念な計画が必要です。 - The recipe calls for two eggs.
そのレシピでは卵を2個使います。
レシピや説明書では「材料・手順として〜が必要」と述べるときにも自然です。The recipe calls for … は「レシピが〜を要求する」ではなく、「必要な材料として指定している」という感覚です。
使い方2|対策・辞任などを「求める」
人や団体が主語になると、call forは「公に求める」「実施を要求する」という意味でよく使われます。ニュースやビジネスで頻出です。
- Employees called for better working conditions.
従業員たちは労働条件の改善を求めました。 - The report calls for immediate action.
その報告書は直ちに行動するよう求めています。 - Several lawmakers called for the minister to resign.
複数の議員が大臣の辞任を求めました。 - Customers are calling for more transparent pricing.
顧客は、より透明性の高い価格設定を求めています。
call for A to do の形なら、「Aが〜することを求める」と人と行動を明示できます。
使い方3|人を「迎えに行く」
call for someone は、特にイギリス英語で「人を迎えに行く」という意味になります。
- I’ll call for you at seven.
7時に迎えに行きます。 - Can you call for me after work?
仕事のあと迎えに来てもらえますか。 - The taxi will call for us at the hotel.
タクシーがホテルまで私たちを迎えに来ます。
アメリカ英語の日常会話では、pick someone up のほうが一般的です。
I’ll pick you up at seven.
7時に迎えに行くよ。
call for me は文脈によって「私を呼ぶ・私を求める」とも取れるため、国際的な場面ではpick me upと言うと明確です。
語順と文法|callとforは離さない
call forは、基本的にcall for+名詞の語順です。forは後ろの対象と結びつくため、目的語を間に挟みません。
- 正:The problem calls for a new approach.
- 誤:The problem calls a new approach for.
- 正:They called for it.
- 誤:They called it for.
動詞の形は、call for / calls for / called for / calling for と変化します。
似た表現との違い
call forとrequire
requireは「必要条件として要求する」という直接的でやや硬い語です。call forは、状況を見て「これは〜が必要だ」と判断する響きを出しやすい表現です。
- This position requires five years of experience.
この職には5年の経験が必須です。 - This delicate situation calls for experience and tact.
この微妙な状況には経験と機転が必要です。
call forとask for
ask forは、特定の物・助け・情報などを「頼む、求める」一般的な表現です。call forは、公の要求や、状況上の必要性を表すときに向いています。
- I asked for a glass of water.
私は水を一杯頼みました。 - The crisis calls for international cooperation.
その危機には国際協力が必要です。
call forとpress for
press forは、相手に圧力をかけながら実現を迫るニュアンスです。call forよりも強い働きかけが前面に出ます。詳しくはpress forの意味・使い方とcall forとの違いで比較しています。
call forとcall on / call upon
call on / call upon+人+to doは「人に〜するよう求める」という形で、行動する相手に焦点があります。call forは、必要な行動・物・変化そのものを後ろに置くのが基本です。
詳しい語順はcall on / call uponの意味・使い方で確認できます。
日本人が間違えやすいポイント
- call=電話と決めつけない
- 必要な物や行動はforの後ろに置く
- 人を迎えに行く意味は地域差があるため、迷ったらpick upを使う
- 個人的に軽く頼むだけなら、call forよりask forが自然なことが多い
しゅみすけ(大山俊輔)
call forが出てこないときの簡単な言い換え
会話中にcall forを思い出せなくても、基本語で十分伝えられます。
- This situation calls for patience.
→ We need to be patient in this situation.
この状況では辛抱強くいる必要があります。 - The job calls for computer skills.
→ You need computer skills for this job.
この仕事にはパソコンのスキルが必要です。 - People called for change.
→ People said they wanted change.
人々は変化を望んでいると言いました。 - I’ll call for you at seven.
→ I’ll pick you up at seven.
7時に迎えに行きます。
難しい熟語を無理に探すより、need、want、pick upなど、すぐ出てくる基本語で先に伝えることが大切です。
まとめ
call forの中心は、「必要なものを呼び求める」というイメージです。
- 状況・仕事が〜を必要とする
- 人や団体が対策・変化などを公に求める
- 特にイギリス英語で、人を迎えに行く
- 語順はcall for+名詞で、callとforを離さない
- 簡単に言い換えるならneed、want、pick upが便利
ほかの表現もまとめて確認したい方は、英熟語・定型表現の一覧をご覧ください。









