
in due courseは、「やがて」「そのうち」「しかるべき時に」という意味です。単に時間がたつだけでなく、必要な手順や準備が進み、ふさわしい時が来たら物事が行われるというニュアンスがあります。
仕事・学校・行政手続きなどの案内でよく使われる一方、具体的な日時を示さないため、状況によっては「時期はまだ言えません」という曖昧さも感じさせます。この記事では、dueとcourseから意味を理解し、自然な使い方、soon・eventually・in due timeとの違い、簡単な言い換えまで解説します。
Contents
in due courseの意味は「しかるべき時に」
in due courseは文の中で副詞のように働き、動詞を修飾します。後ろに名詞を置く表現ではありません。
You will receive the results in due course.
結果はしかるべき時に届きます。
Further details will be announced in due course.
詳細は追って発表されます。
She will take over the project in due course.
彼女はいずれ適切な時期にプロジェクトを引き継ぎます。
Everything will become clear in due course.
すべてはそのうち明らかになります。
しゅみすけ(大山俊輔)
dueとcourseから意味を理解しよう
dueには「予定された」「当然到来する」「ふさわしい」という感覚があります。due dateなら、予定上やって来る期限です。
courseは「進路・流れ・成り行き」。前回解説したin the course ofでも、物事が始まりから終わりへ進む流れを表していました。
この2語が合わさるin due courseは、直訳すると「当然の流れの中で」。審査、確認、準備などが順番どおり進み、適切な段階へ来たときに結果が出るイメージです。
どんな場面で使う?自然な例文
仕事:審査・発表・引き継ぎ
All applicants will be contacted in due course.
応募者全員に順次ご連絡します。
The updated policy will be shared in due course.
更新された方針は追って共有されます。
We will respond to each request in due course.
各ご依頼には順次対応いたします。
ビジネスでは、手続きが進行中であることを落ち着いて伝える表現です。ただし、急いでいる相手には具体的な予定も添えたほうが親切です。
学校・試験:結果や詳細の通知
Exam results will be posted online in due course.
試験結果は追ってオンラインに掲載されます。
Students will receive information about registration in due course.
学生には履修登録について後日案内があります。
Your certificate will be mailed to you in due course.
証明書はしかるべき時期に郵送されます。
生活・人間関係:「時が来れば」
You’ll understand why I made this decision in due course.
私がなぜこの決断をしたのか、いずれ分かるでしょう。
The children will learn to manage on their own in due course.
子どもたちはそのうち自分でやりくりできるようになります。
We’ll tell everyone the news in due course.
その知らせは時が来たら皆に伝えます。
日常でも使えますが、やや改まった響きがあります。家族や友人にはwhen the time is rightなどのほうが温かく聞こえる場合もあります。
よく使われる文型
will + 動詞 + in due course
将来の案内で最もよく見られる形です。
- will be announced in due course(追って発表されます)
- will be notified in due course(しかるべき時に通知されます)
- will be contacted in due course(順次連絡があります)
- will be provided in due course(追って提供されます)
You will be notified of the next steps in due course.
次の手順については追って通知されます。
in due courseを文頭に置く
In due course, the new system will replace the old one.
やがて、新しいシステムが古いシステムに取って代わります。
文頭に置くと「今すぐではないが、適切な時が来れば」という時間設定を先に示せます。文末のほうが案内文では一般的ですが、どちらも可能です。
in due courseだけで返事をしない
質問への返答としてIn due course.だけを使うと、「時が来たらね」と突き放した響きになることがあります。
When will you tell us?
いつ教えてくれるの?
In due course.
時が来たらね。
ミステリー作品などでは効果的ですが、普通の仕事ではWe expect to update you next week.のように見通しを添えるほうが丁寧です。
soon・in due course・eventuallyの違い

soon:近いうちに
We’ll send the documents soon.
書類はまもなく送ります。
soonは現在から見て時間的に近いことを示します。明確な時刻ではないものの、「それほど待たない」という期待を持たせます。
in due course:適切な手順と時期を経て
We’ll send the documents in due course.
書類は手続きが整い次第、送付します。
近さではなく、順序・準備・適切なタイミングに焦点があります。結果が明日なのか数週間後なのかは、この表現だけでは分かりません。
eventually:時間がかかっても最終的には
They eventually sent the documents.
彼らは最終的には書類を送りました。
eventuallyは、遅れや紆余曲折があっても最後にはそうなった・そうなることを表します。過程が予定どおりかどうかは問いません。
- soon:時間的に近い
- in due course:ふさわしい段階で
- eventually:最終的な結果に到達する
in due timeとの違い
in due timeも「時が来れば」「やがて」という意味で、in due courseと非常によく似ています。
You’ll get your chance in due time.
やがてあなたにも機会が来ます。
一般に、in due courseは手順や成り行きが進む感覚があり、事務的な通知や正式な案内でよく使われます。in due timeは「適切な時になれば」という時間そのものへの焦点が比較的強く、個人的な励ましにも使えます。
ただし、多くの場面で両者は入れ替え可能です。細かく分けすぎず、まずは定番のin due courseをひとかたまりで覚えれば十分です。
in the long runとの違い
in the long runは「長い目で見れば・長期的には」という意味で、将来の適切な時期を示すin due courseとは異なります。
This investment will save us money in the long run.
この投資は長期的には費用の節約になります。
The benefits will become clear in due course.
効果はいずれ明らかになります。
前者は長期的な評価、後者は結果が明らかになる時期を述べています。
日本人が間違えやすいポイント
in the due courseにしない
定型表現はin due courseで、theを入れません。
× in the due course
○ in due course
due toと混同しない
due toは「〜が原因で」という別の表現です。
The event was canceled due to the storm.
嵐のためイベントは中止されました。
詳しい使い分けは、due toの専門記事で解説しています。
期限を約束する表現ではない
in due courseは「いつまでに」を示しません。相手が締め切りを必要としているなら、次のように具体的に言いましょう。
We’ll contact you by Friday.
金曜日までにご連絡します。
We expect to announce the results next month.
結果は来月発表する予定です。
しゅみすけ(大山俊輔)
簡単な英語で言い換えるなら
in due courseが出てこなければ、意図に合わせて直接説明できます。
- when the time is right(時期が来たら)
- after everything is ready(すべて準備できたら)
- after we finish checking(確認が終わったら)
- later(後で)
We’ll tell you after we finish checking.
確認が終わったらお知らせします。
You’ll get the information when it’s ready.
準備ができたら情報を受け取れます。
We’ll talk about it later.
そのことは後で話しましょう。
まとめ
in due courseは、「やがて」「そのうち」「しかるべき時に」という意味です。
- 必要な流れ・手順を経て、適切な時が来たらという感覚
- will be announced・notified・contactedなどの受け身とよく使う
- soonは「近いうち」、eventuallyは「最終的には」
- 具体的な時期を約束する表現ではない
- 会話ではafter we finish checkingなどでも簡単に言い換えられる
まずは案内で頻出のYou will be notified in due course.(追って通知されます)をひとかたまりで覚えてみましょう。
ほかの英熟語も意味の成り立ちや使い分けから学びたい方は、英熟語・定型表現の親記事もあわせてご覧ください。









