
break outには、「火事・戦争・けんかなどが突然起こる」「閉じ込められた場所から脱出する」「発疹や汗が出る」といった意味があります。一見ばらばらですが、共通しているのは、内側に抑えられていたものが境界を破り、外へ現れる感覚です。
この記事では、break outの意味を丸暗記せずに理解できるよう、コアイメージ、語順、自然な例文、break into・happen・escapeとの違いまで分かりやすく解説します。
Contents
break outの基本的な意味
まず、よく使う3つの型を押さえましょう。
- 出来事 + break out:火事・戦争・けんかなどが突然起こる
- 人 + break out of + 場所:場所から脱出する、抜け出す
- 人 + break out in + 症状:発疹・汗などが出る
過去形はbroke out、過去分詞はbroken outです。

しゅみすけ(大山俊輔)
なぜこの意味になる?breakとoutのコアイメージ
breakは「壊す」だけでなく、連続していた状態や境界を断ち切る動きを表します。outは「内側から外側へ」「隠れていたものが見える状態へ」という方向です。
この2語が合わさると、次のような流れになります。
- 静かな状態が破られ、火事やけんかが始まる
- 壁や拘束を破り、外へ逃げる
- 体内の反応が、発疹や汗として表面に出る
句動詞の意味を動詞と副詞のイメージから考える方法は、be-rize.comの英語の句動詞をコアイメージで理解する解説も参考になります。
意味1:火事・戦争・けんかなどが「突然起こる」
火事、戦争、感染症、けんかなど、好ましくない出来事が突然始まり、広がる場面でよく使います。この用法のbreak outは自動詞で、起こった出来事そのものが主語になります。
A fire broke out in the kitchen.
キッチンで火事が起きました。
A fight broke out after the game.
試合のあとにけんかが始まりました。
War broke out in 1939.
1939年に戦争が勃発しました。
The disease broke out in several towns.
その病気は複数の町で発生しました。
happenとの違い
happenは「起こる」を広く表す中立的な語です。一方、break outには「突然始まった」「抑えきれず表面化した」という勢いがあり、火事や争いなどに向いています。
Something strange happened yesterday.
昨日、何か変なことが起きました。
A fire broke out yesterday.
昨日、火事が発生しました。
予定された会議や楽しいパーティーが始まる場合は、通常startを使います。
意味2:break out ofで「〜から脱出する」
人が刑務所、部屋、囲いなどから抜け出す場合は、break out of + 場所の形にします。ofは「その場所の内側から外へ」という出発点を示します。
Two prisoners broke out of jail.
2人の囚人が刑務所から脱走しました。
She broke out of the locked room.
彼女は鍵のかかった部屋から抜け出しました。
The dog broke out of the yard.
犬が庭の囲いから逃げ出しました。
escapeとの違い
escape fromは「〜から逃れる」を直接伝える一般的な表現です。break out ofは、閉じ込める壁・鍵・監視などの障害を突破した感じをより強く出します。
- He escaped from the building.:彼はその建物から逃げた
- He broke out of the cell.:彼は独房を破って脱走した
意味3:break out inで「発疹・汗などが出る」
体の表面に症状が現れる場合は、break out in + 症状を使います。よく続く語はa rash(発疹)、hives(じんましん)、a sweat(汗)です。
I broke out in a rash after using the cream.
そのクリームを使ったあと、発疹が出ました。
He broke out in a cold sweat before the interview.
彼は面接の前に冷や汗をかきました。
She broke out in hives.
彼女はじんましんが出ました。
肌の吹き出物については、My skin is breaking out.(肌が荒れて吹き出物が出ている)のようにも言えます。
しゅみすけ(大山俊輔)
break outとbreak intoの違い
break outとbreak intoは、移動の向きが反対です。
- break out of a room:部屋の中から外へ抜け出す
- break into a room:部屋の外から中へ侵入する
break intoには「急に笑い出す」「急に歌い出す」などの用法もあります。詳しくはbreak intoの意味・使い方・ニュアンスをご覧ください。
outbreakとbreakoutはどう違う?
スペースのないoutbreakとbreakoutは名詞ですが、使い方が異なります。
- an outbreak of flu:インフルエンザの発生
- a prison breakout:刑務所からの集団脱走
- a skin breakout:肌の吹き出物
- a breakout star:急に注目を集めたスター
- a breakout session:分科会、小グループセッション
病気の集団発生には通常outbreakを使い、a breakout of fluとは言いません。また、動詞は必ず2語でbreak outと書きます。
日本人が間違えやすいポイント
1.The fire was broken outとは言わない
「火事が起きた」のbreak outは自動詞なので、受け身にはしません。
- 誤:The fire was broken out.
- 正:A fire broke out.
2.脱出する場所の前にofを忘れない
- 誤:They broke out the prison.
- 正:They broke out of the prison.
なお、break out the champagneなら「とっておきのシャンパンを出す」という別の他動詞用法になります。
3.症状にはinを使う
- 誤:I broke out a rash.
- 正:I broke out in a rash.
すぐ出てこないときの簡単な言い換え
break outを思い出せなくても、基本的な英語で十分伝えられます。
- A fire started suddenly.(火事が突然始まった)
- He escaped from prison.(彼は刑務所から逃げた)
- I got a rash.(発疹が出た)
- He started sweating.(彼は汗をかき始めた)
会話で使えるミニ例文
What happened at the office?
会社で何があったの?
A small fire broke out, but everyone is safe.
小さな火事が起きたけれど、全員無事だよ。
Why did you stop using that soap?
どうしてその石けんを使うのをやめたの?
Because I broke out in a rash.
発疹が出たから。
まとめ
break outの中心には、「内側に抑えられていたものが境界を破り、外へ現れる」というイメージがあります。
- A fire broke out.:火事が発生した
- break out of prison:刑務所から脱走する
- break out in a rash:発疹が出る
出来事が主語ならbreak out、場所から出るならbreak out of、症状が出るならbreak out in、と型で覚えるのが実践的です。ほかの表現も体系的に学びたい方は、英熟語・定型表現のまとめも活用してください。
breakを使うほかの表現もまとめて確認したい方は、breakを使った句動詞一覧をご覧ください。









