
chew overは、「ある問題や案を、時間をかけてじっくり考える」「よく吟味する」という意味の句動詞です。
chewは本来「かむ」。食べ物を何度もかんで味わうように、ひとつの考えを頭の中で繰り返し検討するイメージがあります。単にthinkと言うよりも、すぐ結論を出さず、材料をあれこれ考える感じが伝わる表現です。
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chew overの意味は「じっくり考える・吟味する」
英語で説明すると、to think carefully about something for a period of timeです。検討の対象には、idea(案)、proposal(提案)、problem(問題)、offer(申し出)、decision(決定事項)などがよく置かれます。
- Let me chew over your proposal.
あなたの提案をじっくり考えさせてください。 - We need a few days to chew over the options.
選択肢を吟味するのに数日必要です。 - She chewed over his question on the train home.
彼女は帰りの電車で、彼の質問についてじっくり考えました。
日常会話でも仕事でも使えますが、少し比喩的で会話らしい響きがあります。かたい報告書ならconsiderやreviewのほうが自然な場合もあります。
しゅみすけ(大山俊輔)
なぜ「かむ」が「考える」になる?
chewには、口の中で食べ物を細かくしながら味わう動きがあります。chew overでは、その動きが思考の比喩になっています。
また、overには「対象をひととおり見渡す」「最初から最後まで検討する」感覚があります。つまり、chew(繰り返しかむ)+over(全体を見渡して)から、「結論を急がず、材料をよく吟味する」というニュアンスが生まれます。
chew overの語順と文法
chew overは目的語を取る句動詞で、名詞なら次の2つの語順が使えます。
- chew over+名詞:chew over the idea
- chew+名詞+over:chew the idea over
一方、目的語がitやthemなどの代名詞なら、原則として間に置きます。
- chew it over(○)
- chew them over(○)
- chew over it(通常は避ける)

よく使う形
- chew over an idea:案をじっくり考える
- chew over a problem:問題について熟考する
- chew over an offer:申し出を慎重に検討する
- have something to chew over:考える材料がある
You’ve given me a lot to chew over.
いろいろ考える材料をもらいました。
このa lot to chew overは、相手の説明や提案を聞いた後に「考えることがたくさんある」と伝える自然な言い方です。
場面別の自然な例文
仕事:提案をすぐ決めない
I’ll chew over the numbers and get back to you tomorrow.
数字をよく検討して、明日お返事します。
The team is chewing over a new pricing plan.
チームは新しい料金プランをじっくり検討しています。
日常:大きな買い物を考える
We’re still chewing over whether to buy the house.
その家を買うかどうか、まだじっくり考えているところです。
Chew it over before you sign anything.
何かに署名する前によく考えてください。
恋愛・人間関係:言われたことを考える
I spent the evening chewing over what she said.
その晩、彼女が言ったことをずっと考えていました。
He needs time to chew over your suggestion.
彼には、あなたの提案をじっくり考える時間が必要です。
学校・学習:問いを掘り下げる
Chew over this question before our next class.
次の授業までに、この問いについてよく考えてみてください。
chew overとthink overの違い
どちらも「よく考える」と訳せますが、焦点が少し違います。
| 表現 | 中心となる感覚 | 使いやすい場面 |
|---|---|---|
| think over | 決める前によく考える、中立的で幅広い | 提案・申し出・決断全般 |
| chew over | 材料を何度も頭の中で吟味する、比喩的 | 複雑な案・問題・相手の言葉 |
| consider | 選択肢として正式に検討する | 仕事、文章、やや改まった場面 |
| sleep on it | 一晩置いてから決める | 即答を避けたい場面 |
I’ll think it over.は「検討します」という一般的な返答です。I’ll chew it over.なら、「すぐには決めず、いろいろな面から吟味します」という、やや生き生きした言い方になります。
think overの語順や使い分けは、think overの意味・語順・類似表現との違いでも詳しく解説しています。
日本人が間違えやすいポイント
1.食べ物を「よくかむ」と混同しない
食べ物をよくかむなら、chew your food wellやchew thoroughlyです。chew overの目的語は、基本的にideaやproblemのような「考える対象」です。
2.代名詞の位置に注意する
名詞はchew over the idea / chew the idea overの両方が可能ですが、代名詞はchew it overと間に入れるのが基本です。
3.単なる「思う」には使わない
「彼は親切だと思う」ならI think he’s kind.です。chew overは、時間をかけて検討する対象があるときに使います。
しゅみすけ(大山俊輔)
簡単な英語で言い換えるなら
- I need to think carefully about it.
それについて慎重に考える必要があります。 - Give me some time to think.
考える時間をください。 - Let me look at all the options.
すべての選択肢を確認させてください。 - I don’t want to decide right away.
すぐには決めたくありません。
このような中学英語でも、「即答せずに検討したい」という意図は自然に伝わります。
まとめ
chew overは「案・問題・申し出などを、時間をかけてじっくり考える」という句動詞です。chewの「何度もかむ」イメージが、頭の中で材料を繰り返し吟味する感覚につながっています。
- 意味:じっくり考える、吟味する
- 名詞:chew over the idea / chew the idea over
- 代名詞:chew it over
- think overより比喩的で、「何度も考えを巡らせる」感じが出る
英熟語・定型表現を意味だけでなくイメージから学びたい方は、英熟語・定型表現のまとめもあわせてご覧ください。









