before longは、「まもなく」「そう時間がたたないうちに」という意味です。今の状態が長く続かず、近いうちに変化や出来事が起こる、と見通すときに使います。
soonとよく似ていますが、before longには「長い時間になる前に」という組み立てが見えるため、現在と次の出来事の間がそれほど長くないという感覚があります。この記事では意味の成り立ち、文中の位置、時制、soon・long before・not long beforeとの違いを自然な例文で解説します。
Contents
before longの意味と成り立ち
beforeは「〜より前に」、longはここでは「長い時間」を表します。つまりbefore longは、直訳すると「長い時間がたつ前に」。そこから「まもなく・ほどなく」という意味になります。
The rain will stop before long.
雨はまもなくやむでしょう。
You’ll feel at home here before long.
あなたはまもなくここでくつろげるようになりますよ。
時計で何分後と正確に示す表現ではありません。話し手が「それほど長くはかからない」と感じる、相対的な近さを表します。
しゅみすけ(大山俊輔)
before longを置く位置
文末に置く
最も使いやすいのは文末です。これから起こる出来事の時期を、最後に付け加えます。
Our new website will be ready before long.
新しいウェブサイトはまもなく完成します。
He’ll be back on his feet before long.
彼はまもなく元気になるでしょう。
文頭に置く
話の時間を先に設定したいときは文頭にも置けます。後ろには通常カンマを置きます。
Before long, everyone knew the news.
ほどなく、皆がその知らせを知りました。
Before long, the small café became popular.
やがて、その小さなカフェは人気になりました。
文頭では、物語や経過説明の「それから間もなく」という響きが出やすくなります。
未来だけでなく過去にも使える
before longは未来のwillと一緒に使われることが多いですが、過去の出来事にも使えます。
未来:これからまもなく
You’ll get used to your new job before long.
あなたはまもなく新しい仕事に慣れますよ。
The flowers will bloom before long.
花はまもなく咲くでしょう。
過去:それから間もなく
We started talking, and before long we became good friends.
私たちは話し始め、ほどなく親しい友達になりました。
She joined the team and became its leader before long.
彼女はチームに加わり、ほどなくリーダーになりました。
過去では、ある出来事を起点にして、その後あまり時間を置かず次の出来事が起こったことを表します。
日常会話・仕事・人間関係の例文
日常会話
The bus should be here before long.
バスはまもなく来るはずです。
Don’t worry. You’ll find your keys before long.
心配しないで。まもなく鍵が見つかりますよ。
仕事
We’ll announce the final decision before long.
最終決定をまもなく発表します。
Sales began to improve, and before long the store was making a profit.
売上が改善し始め、ほどなくその店は利益を出すようになりました。
恋愛・人間関係
We were both nervous, but before long we were laughing together.
二人とも緊張していましたが、ほどなく一緒に笑っていました。
You’ll hear from her before long.
彼女からまもなく連絡がありますよ。
before long・soon・long before・not long beforeの違い
soon:幅広く使える「すぐに・近いうちに」
soonは最も基本的で、会話でも文章でも幅広く使えます。
See you soon.
また近いうちに会いましょう。
before longは単純な近さよりも、「今の状態が長くは続かず、やがて変わる」という流れを感じさせます。短い挨拶のSee you soon.をSee you before long.に置き換えるのは通常不自然です。
long before:ずっと前に
long beforeは語順が逆で、「〜よりずっと前に」という意味です。
She had left long before I arrived.
私が着くずっと前に、彼女は出発していました。
before longが「これから/それから間もなく」なのに対し、long beforeは基準時よりかなり前を振り返ります。
not long before:〜して間もなく
not long beforeは、後ろに出来事を示す文が続く構文でよく使われます。
It wasn’t long before he called me back.
彼が私に電話をかけ直すまで、そう長くはかかりませんでした。
語順や時制を詳しく確認したい方は、not long beforeの使い方もご覧ください。
日本人が間違えやすいポイント
具体的な期限には使わない
before longは曖昧な「まもなく」です。「金曜日までに」「10分以内に」のような期限を伝えるなら、by Fridayやwithin ten minutesを使います。
before+長い期間と考えない
before longを「長い時間の前」と単語ごとに日本語へ置き換えると理解しづらくなります。longを「長い時間がたつこと」と考え、「長くならないうちに」とまとめて捉えましょう。
long beforeと語順を混同しない
- before long:まもなく
- long before:ずっと前に
同じ2語でも、順番が変わると時間の向きが大きく変わります。
出てこないときの簡単な言い換え
before longが思い出せなければ、soonや短い説明文で十分に伝わります。
- It will happen soon.(それはまもなく起こります)
- You won’t have to wait long.(長く待つ必要はありません)
- It won’t take much time.(それほど時間はかかりません)
- She’ll be back soon.(彼女はまもなく戻ります)
しゅみすけ(大山俊輔)
まとめ
before longは、「長い時間がたつ前に」という成り立ちから、「まもなく・ほどなく」を表します。未来の予測だけでなく、過去の物語で「それから間もなく」と出来事をつなぐこともできます。
幅広い場面で簡潔に言うならsoon、基準時より「ずっと前」ならlong before、後ろの文まで含めて「〜するまで長くかからない」ならnot long beforeです。まずはIt’ll be ready before long.のような文末の形から使ってみましょう。
ほかの英熟語も意味・ニュアンス・使い方から学びたい方は、英熟語・定型表現のまとめもご覧ください。









