
chicken outは、「怖くなってやめる」「怖気づいて逃げる」「勇気が出ずに尻込みする」という意味の句動詞です。
やろうと思っていたことが難しそう、危なそう、恥ずかしそうに感じられ、直前または途中でやめる場面に使います。単なる予定変更ではなく、恐怖や勇気不足が理由だという点が重要です。
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chicken outの基本的な意味とニュアンス
英語で説明すると、to decide not to do something because you are too frightenedです。
- I was going to sing, but I chickened out.
歌うつもりでしたが、怖気づいてやめました。 - Don’t chicken out now.
今になって怖気づかないで。 - He chickened out at the last minute.
彼は土壇場で怖くなってやめました。
chicken outには、話し手が相手を少しからかったり、「勇気を出して」と背中を押したりする会話的な響きがあります。そのため、深刻な恐怖症やトラウマについて軽々しく使うと、相手を責めているように聞こえることがあります。
しゅみすけ(大山俊輔)
なぜchickenが「臆病」になる?
chickenは本来「鶏・鶏肉」ですが、口語では名詞や形容詞として「臆病者」「臆病な」という意味でも使われます。
- Don’t be a chicken.
怖がりにならないで。 - Are you too chicken to try it?
怖くて挑戦できないの?
そこへ、内側から外へ離れる感覚を持つoutが加わり、恐怖のために予定や挑戦から抜けるというchicken outになります。
ただし、chickenやchicken outは人を「臆病者」と評価する言い方にもなります。親しい間柄の軽いやり取りには使えますが、仕事や真剣な相談ではdecide not to do itやfeel too nervousのような中立的な表現が無難です。
chicken outの語順と文法
何をやめたのかを言わず、chicken outだけで使えます。
I almost chickened out.
もう少しで怖気づいてやめるところでした。
やめた対象を続ける場合は、chicken out of+名詞/動名詞を使います。
- chicken out of the trip:怖くなって旅行をやめる
- chicken out of the challenge:怖気づいて挑戦から降りる
- chicken out of giving a speech:怖くなってスピーチをやめる
- chicken out of asking her out:勇気が出ず、彼女をデートに誘うのをやめる

ofの後ろに動詞の原形を置かない
- ○ She chickened out of taking the test.
- × She chickened out of take the test.
ofは前置詞なので、動作を続けるときは動名詞の-ing形を置きます。
場面別の自然な例文
日常:絶叫マシンに乗る
I bought a ticket, but I chickened out when I saw the ride.
チケットを買いましたが、その乗り物を見たら怖くなってやめました。
She didn’t chicken out. She rode it twice.
彼女は怖気づきませんでした。2回も乗りました。
仕事:人前で発表する
I nearly chickened out before the presentation.
プレゼンの前に、危うく怖気づいてやめそうになりました。
He chickened out of presenting the idea to the director.
彼は怖くなり、その案を部長に発表するのをやめました。
恋愛:デートに誘う
I wanted to ask him out, but I chickened out.
彼をデートに誘いたかったのですが、勇気が出ませんでした。
Don’t chicken out of telling her how you feel.
怖気づいて彼女に気持ちを伝えるのをやめないで。
海外旅行:初めての体験
We planned to try scuba diving, but I chickened out.
スキューバダイビングをする予定でしたが、私は怖くなってやめました。
学校:発言する
I raised my hand, then chickened out.
手を挙げましたが、その後怖気づいて発言できませんでした。
chicken outとback outの違い
chicken outは恐怖や勇気不足に焦点があります。一方、back outは、いったん同意した約束・計画・取り決めから撤退することに焦点があります。back outの理由は恐怖とは限りません。
- He chickened out of the bungee jump.
彼は怖くなってバンジージャンプをやめました。 - He backed out of the business deal.
彼はその商取引から手を引きました。
怖くなって約束を撤回した場合は、文脈によって両方使えます。ただし、chicken outなら「臆病になった」という話し手の評価が強く、back outなら「約束から抜けた」という事実が中心です。
get cold feetとの違い
get cold feetは、大切なことの直前に急に不安になり、実行をためらうことです。結婚式、転職、大きな契約などによく使われます。
- She got cold feet before the wedding.
彼女は結婚式の直前に怖気づきました。 - She chickened out of the wedding.
彼女は怖くなって結婚式を取りやめました。
get cold feetは「不安になった状態」を表し、必ずしも中止したとは限りません。chicken outは、恐怖のために最終的にやらなかったことを表すのが基本です。
be afraid・be scaredとの違い
be afraid / be scaredは「怖い」という感情を表しますが、その後にやめたかどうかまでは示しません。
- I was scared, but I did it.
怖かったですが、やりました。 - I was scared, so I chickened out.
怖かったので、やめました。
「怖い」の基本表現は、scared・afraid・scaryの違いでも詳しく紹介しています。
よくある間違いと注意点
1.単なる予定変更に使う
体調不良や仕事の都合で予定を変えたなら、I had to cancel.などが自然です。chicken outを使うと「怖くて逃げた」と理由を決めつけることになります。
2.chicken out fromと言う
対象を続けるときは、通常chicken out ofです。
- ○ chicken out of the competition
- × chicken out from the competition
3.相手に強く言いすぎる
You chickened out.は「お前は怖くなって逃げた」と批判的に聞こえることがあります。相手の事情が分からない場合は、Did you decide not to do it?のように中立的に尋ねましょう。
しゅみすけ(大山俊輔)
簡単な英語で言い換えるなら
- I was scared, so I didn’t do it.
怖かったので、やりませんでした。 - I got too nervous and stopped.
緊張しすぎて、やめました。 - I wanted to do it, but I was too afraid.
やりたかったのですが、怖すぎました。 - I changed my mind because I was scared.
怖くなって気が変わりました。
ポイントは、難しい熟語を探すのではなく、何を感じたか+その結果どうしたかに分けることです。
まとめ
chicken outは、挑戦や予定を「恐怖・緊張・勇気不足のためにやめる」という句動詞です。
- 単独:I chickened out.
- 対象:chicken out of+名詞
- 動作:chicken out of doing
- back outは「約束・計画から撤退する」
- get cold feetは「直前に不安になる」
動物を使った表現をまとめて知りたい方は、動物を使った英語イディオム一覧も参考にしてください。ほかの句動詞・定型表現は、英熟語・定型表現のまとめから確認できます。









