
get aheadは、「成功する・出世する」「進歩する」という意味の句動詞です。get ahead of+人なら「人より先に出る」、get ahead of+仕事・予定なら「先に進めて余裕を作る」という意味になります。
aheadは「前方に」という位置を表すだけではありません。競争、仕事、人生などで今までより前の位置に進んだ状態になるという感覚を持ちます。この記事では、get aheadの意味、語順、自然な例文、go ahead・succeed・fall behindとの違い、簡単な言い換えまで解説します。
Contents
get aheadの意味とよく使う形
| 形 | 意味 | 代表例 |
|---|---|---|
| get ahead | 成功する・進歩する・出世する | work hard to get ahead |
| get ahead of+人 | 人より先に出る、追い越す | get ahead of the competition |
| get ahead of+仕事・予定 | 先に進める、先回りする | get ahead of my work |
| get ahead of oneself | 先走る、話を急ぎすぎる | Don’t get ahead of yourself. |

なぜ「成功する・進歩する」になる?
getには「ある状態になる」、aheadには「前方に・先に」という感覚があります。二つを合わせたget aheadは、ほかの人や以前の自分より前の位置へ進んだ状態になることです。
そのため、物理的に前へ出るだけでなく、仕事・勉強・人生で前進することにも使われます。
- 競争の中で前へ出る → 成功する
- 能力や仕事が以前より前へ進む → 進歩する
- 予定より先の位置へ進む → 余裕を作る
しゅみすけ(大山俊輔)
意味1:成功する・出世する・進歩する
get aheadを目的語なしで使うと、努力して成功する、仕事で地位を上げる、生活を今よりよくするという意味になります。競争のある仕事や社会生活の文脈でよく使われます。
- She works hard because she wants to get ahead.
彼女は成功したいので、一生懸命働いています。 - Knowing how to communicate clearly can help you get ahead at work.
明確に伝える力は、仕事で前進する助けになります。 - He moved to the city hoping to get ahead.
彼は成功を目指して都会へ引っ越しました。 - It’s difficult to get ahead when all your money goes toward rent.
収入がすべて家賃に消えると、生活を向上させるのは難しいです。
get aheadには、単に一度成功するよりも、競争や長期的な努力の中で前へ進むニュアンスがあります。
意味2:get ahead of+人・競争相手
get ahead of+人・集団は、「その人より先に出る」「競争で優位に立つ」という意味です。歩く・走る場面でも、仕事や市場の競争でも使えます。
- Walk a little faster, and we can get ahead of the crowd.
少し速く歩けば、人混みより先に出られます。 - We need better service to get ahead of our competitors.
競合他社より優位に立つには、よりよいサービスが必要です。 - Leo got ahead of me near the finish line.
ゴール付近でレオが私より前に出ました。
「すでに前にいる」という状態ならbe ahead ofを使います。
- We got ahead of them.:私たちは彼らより前に出た(変化)
- We are ahead of them.:私たちは彼らより前にいる(状態)
意味3:仕事や予定を先に進める
get ahead of+work/schedule/deadlinesは、仕事を前倒しで進め、あとで慌てないようにする意味です。
- I’m working tonight to get ahead of next week’s deadlines.
来週の締め切りに先回りするため、今夜作業しています。 - Let’s prepare the slides now so we can get ahead of schedule.
予定より早く進められるよう、今スライドを準備しましょう。 - I finished two reports this morning, so I’m finally getting ahead of my work.
今朝レポートを2本終えたので、ようやく仕事を先に進められています。 - Meal prep on Sunday helps me get ahead for the week.
日曜日の作り置きで、1週間の準備を先に進められます。
get ahead of scheduleとbe ahead of schedule
get ahead of scheduleは「予定より先に進んだ状態になる」という変化です。be ahead of scheduleは「予定より進んでいる」という現在の状態を表します。
- We got ahead of schedule after finishing the test early.
テストを早く終えたため、予定より先に進みました。 - We’re two days ahead of schedule.
予定より2日先に進んでいます。
get ahead of oneself:先走る
get ahead of oneselfは、考えや話を必要以上に先へ進めることから、「先走る」「まだ早いのに話を進める」という意味になります。
- Don’t get ahead of yourself. We haven’t received the offer yet.
先走らないで。まだオファーを受け取っていません。 - I may be getting ahead of myself, but should we start looking for a venue?
気が早いかもしれませんが、会場を探し始めたほうがよいでしょうか? - Let’s not get ahead of ourselves. First, we need to confirm the budget.
先走らないようにしましょう。まず予算を確認する必要があります。
Don’t get ahead of yourself.は、相手の期待や計画が先へ進みすぎているときに使える定番表現です。ただし、言い方によっては相手をたしなめる響きがあるため、柔らかく言うならLet’s take it one step at a time.(一歩ずつ進めましょう)も使えます。
語順と文法
get ahead単独では目的語を置かない
- She wants to get ahead.(彼女は成功したい)
She wants to get ahead her coworkers.
比較対象を続けるときは、必ずofを使います。
- get ahead of her coworkers(同僚より先に出る)
- get ahead of the competition(競争相手より優位に立つ)
代名詞もofの後ろ
- get ahead of him
- get ahead of them
get him ahead of
この意味のget aheadは分離しない句動詞です。
活用はget–got–gotten/got
- She gets ahead by planning carefully.(現在形)
- She got ahead of us.(過去形)
- She has gotten ahead.(主にアメリカ英語)
- She has got ahead.(主にイギリス英語)
get aheadと似た表現の違い
get aheadとgo ahead
go aheadは「先に進む」「どうぞ」「実行する」です。許可を与えたり、止まっていた行動を始めたりするときに使います。get aheadは、競争や進捗の中で前の位置へ進むことです。
- Go ahead and start without me.
私を待たずに先に始めてください。 - She worked hard to get ahead.
彼女は成功するために努力しました。
「どうぞ」などの会話表現は、go aheadの意味と使い方で詳しく解説しています。
get aheadとsucceed
succeedは「目的を達成する・成功する」という結果に焦点があります。get aheadは、仕事や社会の中で今よりよい位置へ進む過程や競争のニュアンスを含みます。
- She succeeded in opening her own shop.
彼女は自分の店を開くことに成功しました。 - She opened the shop to get ahead in her career.
彼女はキャリアを前進させるために店を開きました。
succeedの後ろの語順は、succeed in doingの使い方も参考にしてください。
get aheadとfall behind
get aheadは前へ進む、fall behindは予定・水準・他人より遅れるという反対方向の表現です。
- I worked ahead and finished early.
先に作業して早く終えました。 - I missed two classes and fell behind.
授業を2回休んで遅れました。
前置詞やcatch upとの違いは、fall behindの意味・使い方で整理しています。
日本人が間違えやすいポイント
「先に行って」はget aheadではない
相手に「先に行って」と伝えるならGo ahead.やGo on ahead.が自然です。get aheadは成功・進歩・競争上の位置変化を表します。
「〜より先」はahead ofで一組
日本語の「人より」に引っ張られてthanを使わず、ahead of+人とします。
- get ahead of Tom
get ahead than Tom
get ahead of oneselfの再帰代名詞を変える
- I → myself
- you → yourself / yourselves
- he → himself
- she → herself
- we → ourselves
- they → themselves
難しいときの簡単な言い換え
| 伝えたいこと | 簡単な英語 |
|---|---|
| 仕事で成功したい | I want to do well at work. |
| 競合より先に進みたい | We want to be better and faster than them. |
| 仕事を先に終わらせたい | I want to finish my work early. |
| 先走らないで | Let’s wait. We don’t know yet. |
しゅみすけ(大山俊輔)
会話で使える短い例
A: Why are you working on next week’s report already?
どうしてもう来週のレポートに取り組んでいるの?
B: I’m trying to get ahead before my trip.
旅行前に仕事を先へ進めておこうとしているんです。
A: Should we book a bigger office now?
今、大きなオフィスを予約するべきかな?
B: Let’s not get ahead of ourselves. We need more clients first.
先走らないようにしましょう。まず顧客を増やす必要があります。
まとめ
get aheadの共通イメージは「今までより前の位置に進んだ状態になる」です。
- get ahead:成功する・進歩する・出世する
- get ahead of+人:人より先に出る・優位に立つ
- get ahead of+仕事・予定:仕事を先に進める
- get ahead of oneself:先走る
まずはI want to get ahead at work.とDon’t get ahead of yourself.の2つから使ってみましょう。ほかの句動詞も体系的に学びたい方は、英熟語・定型表現の親記事もご覧ください。
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getを使った句動詞をまとめて比較したい方は、getを使った句動詞一覧もご覧ください。









