
clean upは、部屋を「掃除する・片付ける」と言いたいときによく使う句動詞です。ただし、実際には部屋だけでなく、身なりを整える、散らかった状況や問題を片付ける、さらには大きな利益を得るという意味でも使われます。
また、clean it upのように代名詞を使う場合は、語順にも注意が必要です。この記事では、clean upの意味、cleanとの違い、目的語の位置、自然な例文、似た表現との違いまで整理します。
Contents
clean upの意味を最初に確認
clean upの中心的な意味は「散らかった状態・汚れた状態を、きれいに整った状態まで持っていく」です。
- 部屋や場所を掃除する・片付ける
- 自分の身なりを整える
- 問題や混乱を解決・整理する
- 口語で、大金を稼ぐ・大勝ちする
例:We need to clean up the kitchen before the guests arrive.
お客さんが来る前に、キッチンを片付ける必要があります。
しゅみすけ(大山俊輔)
clean+upから意味を理解する
cleanは「きれいにする」、upは句動詞の中で「すっかり・最後まで・望ましい状態へ」という完了のニュアンスを加えることがあります。
そのためclean upは、単に表面を拭くというよりも、散らかった物や汚れを処理して、全体をきちんとした状態へ持っていくイメージになります。

cleanとclean upの違い
両方とも「きれいにする」と訳せますが、焦点が少し違います。
- clean:汚れを取り除く、掃除するという作業そのもの
- clean up:散らかりや汚れを片付け、全体を整った状態にする
I cleaned the table.なら「テーブルの表面をきれいにした」という意味が自然です。一方、I cleaned up the room.なら、物を元の場所へ戻すことも含めて「部屋全体を片付けた」という印象になります。
clean upの語順|clean it upが正しい
clean upは、目的語を間に置くことも、後ろに置くこともできる分離可能な句動詞です。
- Clean up the room.(部屋を片付けて)
- Clean the room up.(部屋を片付けて)
名詞ならどちらの語順も可能です。ただし、目的語がit / themなどの代名詞なら、必ずcleanとupの間へ置きます。
- ○ Clean it up.
- × Clean up it.
- ○ Please clean them up.
- × Please clean up them.
しゅみすけ(大山俊輔)
意味1|部屋・場所を掃除して片付ける
日常会話で最も基本的な使い方です。汚れを落とすだけでなく、散らかった物を整理することも含みます。
- I cleaned up the living room this morning.
今朝、リビングを掃除して片付けました。 - Could you clean up after dinner?
夕食後の片付けをしてくれますか。 - We should clean up before everyone arrives.
みんなが来る前に片付けたほうがいいですね。 - The children cleaned up their toys before bed.
子どもたちは寝る前におもちゃを片付けました。
clean up after 人の意味
clean up after someoneは「誰かが散らかした後を片付ける」という意味です。不満を込めて使われることもあります。
I’m tired of cleaning up after everyone.
みんなの後片付けをするのにはうんざりです。
意味2|身なりを整える
clean yourself upや、目的語を置かないclean upで、シャワーを浴びたり服を着替えたりして「身なりを整える」という意味になります。
- I need to clean up before dinner.
夕食の前に身なりを整えないと。 - Go clean yourself up. You’re covered in mud.
きれいにしてきなさい。泥だらけですよ。 - He cleaned up nicely for the wedding.
彼は結婚式のために身なりをきれいに整えました。
clean up nicelyは、普段とは違って「きちんとすると見栄えがする」という、少し冗談めいた褒め言葉としても使われます。
意味3|問題・混乱・悪い状態を片付ける
目に見える部屋だけでなく、データ、業務、組織、不祥事などの「散らかった状態」を整理・改善する場合にも使えます。
- We need to clean up the customer database.
顧客データベースを整理する必要があります。 - The new manager was brought in to clean up the department.
新しいマネジャーは、その部署を立て直すために招かれました。 - It took us weeks to clean up the accounting records.
会計記録を整理するのに何週間もかかりました。 - The company promised to clean up its business practices.
会社は業務慣行を改善すると約束しました。
意味4|大金を稼ぐ・大勝ちする
口語では、目的語なしのclean upで「大金を稼ぐ」「大勝ちする」という意味になることがあります。
- She cleaned up at the poker tournament.
彼女はポーカー大会で大勝ちしました。 - They cleaned up when they sold the property.
彼らはその物件を売って大きな利益を得ました。
この意味は文脈依存です。掃除の話ではない場面でclean up at / onなどが出てきたら、「利益を上げる」の可能性を考えましょう。
よく使う形とコロケーション
- clean up the room / kitchen / house:部屋・キッチン・家を片付ける
- clean up a mess:散らかった物・混乱を片付ける
- clean up after someone:人の後始末をする
- clean yourself up:体や身なりを整える
- clean up the data / files:データ・ファイルを整理する
- clean up one’s act:態度や生活を改める
clean up・tidy up・clear up・mop upの違い
- clean up:掃除と片付けを含め、全体をきれいな状態にする
- tidy up:物を整頓し、見た目を整えることに重点
- clear up:物を取り除く、混乱・疑問・天気が晴れるなど意味が広い
- mop up:液体を拭き取る、残った問題や作業を最後に処理する
残った液体や最後の問題を処理するニュアンスは、mop upの意味・使い方とclean upとの違いで詳しく解説しています。
日本人が間違えやすいポイント
「掃除する」はいつもclean upではない
窓、歯、テーブル表面など、特定の物から汚れを取ることに焦点があるなら、cleanを使うほうが自然な場合があります。
○ I cleaned the windows.
窓を掃除しました。
代名詞をupの後ろへ置かない
Clean up it.ではなく、Clean it up.です。clean upだけでなく、分離可能な句動詞に代名詞を置く際の重要な基本ルールです。
cleanupという名詞・形容詞との違い
動詞は通常、2語でclean upと書きます。一方、名詞や形容詞ではcleanupまたはclean-upが使われます。
- We need to clean up the beach.(動詞:海岸を清掃する必要があります)
- We joined a beach cleanup.(名詞:海岸清掃に参加しました)
- a cleanup operation(形容詞的:清掃作業)
この句動詞が出てこなかったら?
clean upを思い出せなくても、何をどうするかを中学英語で直接伝えれば大丈夫です。
- 部屋を片付ける → I’ll put everything back in its place.
全部を元の場所に戻します。 - 食後を片付ける → I’ll wash the dishes and clear the table.
皿を洗って、テーブルの上を片付けます。 - データを整理する → I’ll organize the data and remove old files.
データを整理して、古いファイルを削除します。 - 問題を片付ける → Let’s fix the problem before we move on.
次へ進む前に、その問題を解決しましょう。
難しい一語へ置き換えようとせず、「何を元へ戻すのか」「何を取り除くのか」「何を解決するのか」を短い文に分けると、十分に伝わります。
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暮らしの中で使う表現は、家事・暮らしで使う句動詞30選から場面別に復習できます。
句動詞以外の定型表現も含めて体系的に学びたい方は、英熟語・定型表現の総合ガイドもあわせてご覧ください。
まとめ
clean upは「汚れや散らかりを取り除き、最後まで整った状態にする」が中心イメージです。部屋の片付け、身なり、仕事上の問題整理、大きな利益まで、文脈に応じて意味が広がります。
目的語が名詞ならclean up the room / clean the room upの両方が可能ですが、代名詞なら必ずclean it upの語順にします。まずは日常で使いやすいI’ll clean it up.から、自分の場面に置き換えて使ってみましょう。









