hinder A from doingの意味は?語順とprevent・keepとの違いを例文解説

hinder A from doingの意味・語順・使い方を示すアイキャッチ画像

hinder A from doingは、「Aが〜するのを妨げる」「Aが〜することを難しくする」という意味です。

大切なのは、必ずしも行動を完全に止めるとは限らないこと。障害や事情が進行を遅らせたり、やりにくくしたりする感覚があります。

この記事では、hinder A from doingの意味・語順・使い方を、prevent A from doingやkeep A from doingとの違いも含めて、自然な例文で解説します。

hinder A from doingの基本的な意味

hinder A from doing = Aが〜するのを妨げる/難しくする

  • A:妨げられる人・物
  • from doing:妨げられる行動

The heavy rain hindered us from leaving on time.
大雨のせいで、私たちは時間どおりに出発できませんでした。

この文では、大雨が私たちの出発を「やりにくくした・遅らせた」ことを表しています。結果として出発できなかった場合にも使えますが、hinderそのものの中心は「進行に障害を置く」ことです。

hinderが持つネイティブの感覚

hinderには、前へ進もうとしている人や物事の前に障害が入り、動きが鈍くなるイメージがあります。

日本語では「妨げる」と訳されますが、会話では次のような幅があります。

  • 作業をやりにくくする
  • 進展を遅らせる
  • 能力を十分に発揮できなくする
  • 人が行動するのを邪魔する

A lack of information hindered our decision-making.
情報不足が私たちの意思決定を妨げました。

His injury hindered him from playing at his best.
けがのせいで、彼は本来の力を発揮してプレーできませんでした。

しゅみすけ(大山俊輔)

hinderは「完全に止める」と決めつけないのがポイントです。前には進めても、障害のせいで遅くなったり難しくなったりする場面にも使えます。

語順は「hinder+人・物+from+動名詞」

基本の形は次のとおりです。

hinder + A + from + 動詞のing形

Nothing should hinder you from asking questions.
何ものも、あなたが質問することを妨げるべきではありません。

The noise hindered me from concentrating.
騒音のせいで集中できませんでした。

Poor internet access can hinder students from joining online classes.
不安定なインターネット環境は、生徒がオンライン授業に参加する妨げになり得ます。

fromの後ろは動詞の原形ではなくdoing

fromは前置詞なので、後ろに動詞を置く場合は動名詞(-ing形)にします。

  • ○ hinder me from sleeping
  • × hinder me from sleep
  • × hinder me to sleep

hinder+名詞だけでも使える

妨げられる行動を名詞で表せる場合は、from doingを使わずにhinder+名詞とすることもできます。

The new rules may hinder innovation.
その新しい規則は、イノベーションを妨げるかもしれません。

Language barriers can hinder communication.
言葉の壁はコミュニケーションを妨げることがあります。

自然に使える例文

仕事・勉強

Too many meetings hinder us from getting real work done.
会議が多すぎて、実際の仕事がなかなか進みません。

Fear of making mistakes can hinder your progress in English.
間違いを恐れる気持ちは、英語の上達を妨げることがあります。

The outdated system hindered the team from responding quickly.
古いシステムのせいで、チームは迅速に対応できませんでした。

日常生活・人間関係

Her busy schedule hindered her from seeing her friends.
忙しい予定のせいで、彼女は友人たちになかなか会えませんでした。

Don’t let one bad experience hinder you from trying again.
一度の嫌な経験のせいで、もう一度挑戦するのをためらわないでください。

The snow hindered traffic throughout the city.
雪が市内全体の交通を妨げました。

旅行

A delayed train hindered us from reaching the airport on time.
電車の遅延により、私たちは時間どおりに空港へ着けませんでした。

The language barrier didn’t hinder us from enjoying the trip.
言葉の壁があっても、私たちは旅行を楽しめました。

hinder・prevent・keepの違い

hinder、prevent、keep A from doingのニュアンスの違いを比較した図

hinder A from doing:進行を難しくする

行動や進展に障害を置き、遅らせたり難しくしたりします。完全に止まったかどうかより、障害が生じた点に焦点があります。

The lack of staff hindered us from finishing on time.
人手不足のせいで、時間どおりに終えるのが難しくなりました。

prevent A from doing:起こらないように防ぐ

行動や出来事が実現しないように止める、という結果に焦点があります。

The lock prevented anyone from opening the door.
鍵がかかっていたため、誰もドアを開けられませんでした。

preventの語順やstop・keepとの違いは、prevent A from doingの専門記事で詳しく解説しています。

keep A from doing:しない状態を保つ

keepの「ある状態を保つ」という感覚から、Aが行動しない状態を維持します。文脈によって「防ぐ」にも「思いとどまらせる」にもなります。

I couldn’t keep myself from laughing.
笑いをこらえられませんでした。

keep A from doingの意味・語順もあわせて確認すると、違いが整理しやすくなります。

日本人が間違えやすいポイント

hinderを「禁止する」の意味で使わない

hinderは規則や権限によって「禁止する」という意味ではありません。禁止ならbanprohibit、完全に防いだ結果を強調するならpreventが適しています。

人だけでなく進歩・作業・交通も目的語にできる

hinderは人を目的語にするだけではありません。

  • hinder progress(進歩を妨げる)
  • hinder communication(意思疎通を妨げる)
  • hinder traffic(交通を妨げる)
  • hinder recovery(回復を妨げる)

日常会話では少し硬め

hinderは日常会話でも理解されますが、ニュース、仕事、レポートなどで特に使いやすい語です。くだけた会話なら、make it hard for A to doget in the wayのほうが自然な場合があります。

この表現が出てこないときの簡単な言い換え

hinderが思い出せなくても、基本語で十分に伝えられます。

The noise made it hard for me to work.
騒音のせいで仕事がしにくかったです。

The rain slowed us down.
雨のせいで私たちは遅れました。

This problem is getting in the way.
この問題が邪魔になっています。

考え方は、「何が邪魔だったか」「誰が何をしにくくなったか」に分けるだけです。

しゅみすけ(大山俊輔)

hinderが出てこなければ、make it hard for A to doを使いましょう。The noise made it hard for me to sleep.のように、何が誰の行動を難しくしたかを順番に置けば伝わります。

関連表現

まとめ

  • hinder A from doingは「Aが〜するのを妨げる・難しくする」
  • 完全に止めるとは限らず、進行を遅らせる・困難にする感覚が中心
  • 語順はhinder+A+from+動名詞
  • preventは「起こらないように防ぐ」、keepは「しない状態を保つ」
  • 難しければmake it hard for A to doで言い換えられる

hinderの「前進を難しくする」という感覚をつかむと、仕事・学習・ニュースなど幅広い場面で自然に使えるようになります。

この記事を書いた人
しゅみすけ(大山俊輔)

b わたしの英会話および英語コーチングGRIT/be:RIZE代表。米国MBA取得、外資系企業4社での勤務経験を持ち、これまで多くの大人の英語学習を支援。日本語と英語の処理構造の違いに着目した「英語OS」の考え方をもとに、独学で伸び悩む人の学び直しをサポートしています。

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