
試合の勝敗、選挙の結果、仕事の交渉。最後の最後までどうなるか分からないとき、英語では down to the wire がよく使われます。
日本語では「最後の瞬間まで」「ぎりぎりまで」と訳されますが、大切なのは単に時間がないことではありません。結果や決着が最後まで見えないという緊張感を含む表現です。
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down to the wireの意味は「最後の瞬間までもつれる」
down to the wire の基本的な意味は、次のとおりです。
- 最後の瞬間まで決着がつかない
- ぎりぎりまで結果が分からない
- 期限・終了時刻の直前まで続く
特に go down to the wire や come down to the wire の形がよく使われます。
The game went down to the wire.
試合は最後の瞬間までもつれました。
The election could come down to the wire.
選挙は最後まで結果が分からない展開になるかもしれません。
しゅみすけ(大山俊輔)
なぜwireで「最後の瞬間」になるの?
ここでの wire は電線ではなく、競馬などでゴール地点を示した線をイメージすると分かりやすくなります。競走する馬がゴールの線まで並んで走れば、勝敗は最後まで分かりません。
つまり、直訳の感覚は「そのワイヤー(ゴール線)まで」。そこから、試合・競争・交渉などが最終地点まで決着せずに続くという意味に広がりました。
ネイティブが感じるニュアンス
down to the wireには、主に次の3つの感覚があります。
1. 結果が読めない
一方的な試合ではなく、最後までどちらが勝つか分からない接戦にぴったりです。
It was close and went right down to the wire.
接戦で、本当に最後の最後までもつれました。
2. 時間的な緊張感がある
交渉や制作が期限直前まで続く場面にも使えます。ただし、単に遅れているだけでなく、終わるか・合意できるかなどが最後まで不確かな場面が自然です。
The negotiations went down to the wire.
交渉は期限ぎりぎりまでもつれました。
3. rightで「本当に最後まで」を強調できる
right down to the wire とすると、「まさに最後の瞬間まで」という強調になります。
The championship went right down to the wire.
優勝争いはまさに最後の瞬間までもつれました。
よく使う形と語順
go down to the wire
最も使いやすい形です。主語には game、race、election、negotiation、decision など、最後まで続く出来事が入ります。
The contract talks went down to the wire.
契約交渉は最後の瞬間までもつれました。
come down to the wire
こちらも「最終局面までもつれる」という意味で使われます。特に、これから最後まで競ると予想するときにも自然です。
It looks like the race will come down to the wire.
そのレースは最後までもつれそうです。
be down to the wire
「もう最終局面だ」「残された時間がほとんどない」という状態を表せます。
We’re down to the wire, so we need a decision today.
もうぎりぎりなので、今日中に決める必要があります。
場面別の自然な例文
仕事・締め切り
The team worked down to the wire to finish the proposal.
チームは提案書を仕上げるため、期限ぎりぎりまで作業しました。
We’re down to the wire, but the client still wants changes.
もう時間ぎりぎりなのに、クライアントはまだ修正を求めています。
スポーツ・勝負
Both teams played well, and the game went down to the wire.
両チームとも好プレーを見せ、試合は最後までもつれました。
The final set came down to the wire.
最終セットは最後の瞬間まで決着がつきませんでした。
選挙・投票
With only a few votes between them, the election went down to the wire.
両者の票差がわずかだったため、選挙は最後までもつれました。
日常生活・買い物
Our apartment search went down to the wire, but we found one just before moving day.
部屋探しはぎりぎりまでもつれましたが、引っ越し日の直前に見つかりました。
under the wire、at the eleventh hourとの違い

down to the wire:最後まで決着しない
出来事の過程や結果に注目します。
The match went down to the wire.
試合は最後までもつれました。
under the wire:期限直前に間に合う
under the wire は、締め切りや終了時刻の直前に何とか間に合うことに注目します。
I submitted the form just under the wire.
私は締め切り直前になんとか書類を提出しました。
詳しくは「under the wireの意味・使い方」も参考にしてください。
at the eleventh hour:土壇場で行動・変更する
at the eleventh hour は、手遅れになる直前の行動・決定・変更に焦点があります。
They changed the plan at the eleventh hour.
彼らは土壇場で計画を変更しました。
詳しくは「at the eleventh hourの意味・使い方」で違いを確認できます。
「危ないところで、かろうじて成功した」と言いたいなら「by the skin of your teeth」も関連表現です。
日本人が間違えやすいポイント
「締め切りに間に合う」とは限らない
down to the wire は、最後まで続くことを表します。最終的に成功したかどうかまでは、この表現だけでは分かりません。
The talks went down to the wire, but no agreement was reached.
協議は最後までもつれましたが、合意には至りませんでした。
人よりも出来事を主語にすることが多い
I went down to the wire. と人だけを主語にすると、何が最後まで続いたのか分かりにくくなります。game、race、project、negotiations などを主語にするか、I worked down to the wire. のように行動を示しましょう。
downとwireをばらばらに直訳しない
これはまとまりで意味を持つ定型表現です。「下へ」「針金へ」と逐語訳せず、ゴール線まで勝負が続く場面を思い浮かべると自然に使えます。
しゅみすけ(大山俊輔)
簡単な英語で言い換えるなら
down to the wireがすぐに出てこないときは、次のように言えます。
- It was close until the end.
最後まで接戦でした。 - We didn’t know the result until the end.
最後まで結果が分かりませんでした。 - We worked until the last minute.
最後の瞬間まで作業しました。 - There was almost no time left.
時間がほとんど残っていませんでした。
「結果が読めない」のか、「作業が期限直前まで続いた」のかに合わせて、直接説明すれば大丈夫です。
まとめ
down to the wire は「最後の瞬間までもつれる」「ぎりぎりまで決着がつかない」という意味です。競馬のゴール線まで勝敗が分からないイメージを持つと、ニュアンスをつかみやすくなります。
- go/come down to the wire:最後まで決着しない
- right down to the wire:まさに最後の最後まで
- under the wire:期限直前に間に合う
- at the eleventh hour:土壇場で行動・変更する
ほかの実用的な表現は「英熟語・定型表現の一覧」から確認できます。











