
fatten upは、主に「人や動物にたくさん食べさせて太らせる」「食べてふっくらする」という意味の句動詞です。
ただし、体型について直接言う表現なので、相手に向かって気軽に使うと失礼に聞こえることがあります。この記事では、fattenとupから意味をつかむ考え方、自然な語順、動物・人・料理での使い方、gain weightやput on weightとの違いまで例文で解説します。
Contents
fatten upの基本的な意味
fatten upには、主に次の2つの使い方があります。
- fatten A up / fatten up A:Aに十分食べさせて太らせる
- A fattens up:Aが食べて太る、ふっくらする
家畜やペットに栄養を与える場面でよく使われます。人についても使えますが、「もっと食べさせて体を大きくする」という意図的な感じが出ます。
The farmer fattens the cattle up before winter.
その農家は冬になる前に牛を太らせます。
This food should help the puppy fatten up.
このフードなら、その子犬がふっくらする助けになるはずです。
なぜfatten upで「太らせる」になる?
fattenは、形容詞fatに「〜にする」という働きが加わった動詞で、「太らせる・太る」という意味です。そこにupが付くと、変化がある程度まで進み、「十分にふっくらした状態になる」という感覚が加わります。
つまり、fatten upの中心イメージは、単に体重が少し増えることではなく、食べ物を与えて、以前より丸みや肉付きのある状態にすることです。
しゅみすけ(大山俊輔)
fatten upの語順
名詞はupの前後に置ける
目的語が名詞なら、次のどちらも可能です。
We need to fatten up the rescued dog.
保護した犬にもっと食べさせて、体をしっかりさせる必要があります。
We need to fatten the rescued dog up.
保護した犬にもっと食べさせて、体をしっかりさせる必要があります。
代名詞はfattenとupの間
目的語がit・him・her・themなどの代名詞なら、必ず間に置きます。
The calf is too thin, so we’re trying to fatten it up.
その子牛は痩せすぎているので、太らせようとしています。
fatten up itとは言いません。この語順は、目的語を間に置ける句動詞に共通する大切なポイントです。
fatten upが自然に使われる場面と例文
動物や家畜に十分な餌を与える
They fatten the pigs up with a carefully balanced diet.
彼らは栄養バランスを考えた餌で豚を太らせます。
The kitten began to fatten up after a few weeks.
その子猫は数週間後、だんだんふっくらしてきました。
痩せた人にたくさん食べさせる
My grandmother always tries to fatten me up when I visit.
祖母の家へ行くと、祖母はいつも私にたくさん食べさせようとします。
You look tired. Let me fatten you up with some home cooking.
疲れて見えるね。手料理をたくさん食べて元気になってよ。
このように、家族が愛情を込めて食べさせる文脈なら、冗談っぽく温かい響きになることがあります。一方、体型を気にしている相手には避けたほうが安全です。
料理や食品をよりボリュームのあるものにする
文脈によっては、料理に具材を足して「量や中身を充実させる」という比喩的な使い方もできます。
I fattened up the soup with beans and potatoes.
豆とジャガイモを加えて、スープをボリュームアップしました。
ただし、料理についてはbulk up the soupやmake the soup more fillingのほうが意図を明確に伝えやすい場合もあります。
fatten up・gain weight・put on weightの違い

fatten up:食べさせて太らせる
食事を与える人の意図や、食べることによる見た目の変化に焦点があります。動物に最も自然で、人に使うとやや直接的です。
We’re feeding the rescue horse well to fatten it up.
保護した馬を太らせるため、しっかり餌を与えています。
gain weight:体重が増える
最も中立的・客観的です。健康、医療、運動など、数値として体重の増加を述べる場面にも適しています。
I need to gain a little weight for my health.
健康のために、少し体重を増やす必要があります。
put on weight:体重が増える・太る
日常会話で自然な表現です。変化の結果に焦点があり、誰かが意図的に食べさせたという意味は含みません。put onの幅広い使い方は、put onの意味と使い分けを解説した記事でも確認できます。
I put on some weight during the holidays.
休暇中に少し太りました。
日本人が間違えやすいポイント
人に使うときは言い方に注意する
You need to fatten up.は、直訳すれば「もっと太る必要がある」ですが、相手の体型を評価しているように響く可能性があります。医療的・客観的に話すなら、次のほうが穏やかです。
Your doctor may want you to gain a little weight.
お医者さんは、あなたに少し体重を増やしてほしいと考えるかもしれません。
「太った」と事実だけ言うならfatten upにしない
休暇中に自然に体重が増えた場合は、fatten upよりもput on weightやgain weightが自然です。
I gained weight while I was abroad.
海外にいる間に体重が増えました。
「太っている」はfatten upではない
fatten upは変化や働きかけを表す動詞です。現在の体型を説明する表現ではありません。また、fatを人に直接使うのも強く失礼に聞こえることがあるため、文脈への配慮が必要です。
fatten upが出てこないときの簡単な言い換え
この句動詞を思い出せなくても、基本的な動詞で十分伝えられます。
- We need to give the dog more food.
その犬にもっと食べ物を与える必要があります。 - We want the calf to get bigger.
その子牛にもっと大きくなってほしいです。 - My grandmother always gives me a lot of food.
祖母はいつも私にたくさん食べさせます。 - I want to gain some weight.
少し体重を増やしたいです。
しゅみすけ(大山俊輔)
fatten upと一緒に覚えたい関連表現
- feed A up:Aにたくさん食べさせて元気にする
- bulk up:筋肉を付けて体を大きくする
- fill out:体つきがふっくらする、成長して肉付きがよくなる
- gain weight:体重が増える
- lose weight:体重が減る・体重を減らす
反対方向の表現は、lose weightの意味・語順・使い方で詳しく解説しています。
まとめ
fatten upは「十分に食べさせて太らせる」「食べてふっくらする」という句動詞です。fattenにupが加わることで、食べ物による変化が進み、肉付きのある状態になるイメージが生まれます。
- 名詞:fatten the dog up / fatten up the dog
- 代名詞:fatten it up
- 動物には自然だが、人には直接的に聞こえる場合がある
- 中立的な「体重が増える」はgain weight
- 日常会話の「太る」はput on weight
ほかの句動詞や定型表現も知りたい方は、英熟語・定型表現のまとめも活用してください。









